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君に寄り添う六日間、世界が消える一日  作者: 鬼子
第三章:異常事態

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Episode:18 知識と手がかり2

 僕は本を読み続け、気がついた時には数刻経っていた。


「……ない」


 僕は背もたれに体重を預け、ため息を漏らす。


 なぜ見当たらない。

 世界を包み込むほどの自然現象、そこまで大規模なものなら、今生きる生物が知らないはずがなかった。


 僕はゆっくりと目を閉じ、思考を巡らせる。

 何かが違うんだ。

 自然現象じゃないとして、例えば、エヴァの言った通り、魔術だとして……。

 なぜ、文献にないんだ……。


 自然現象だとしても、魔術だとしても、必ず暴かれるはずだ。

 どんな高位の魔術も、魔術書を読めば大抵はわかる。

 だからこそ、これだけの時間を費やしても見当たらない事象に、焦りを覚えた。


「なんで……」


 僕はそう呟いた。

 何が足りない?

 見落としてるのか……?

 魔術だとしたら、魔術なのだとしたら、どんな技法を扱ってる?

 もちろん、粒子を感じ取りにくくする魔術は存在する……だが、同時に世界を包み時間を操る魔術と、隠匿の魔術を大規模で……可能なのか?


 僕は仮説を立てては崩し、再度組み直す。

 何が正しいか、どれが鍵となるかはわからない。

 だが、一つわかっている……。


「おそらく、自然現象じゃない」


 僕は体を起こし、受付嬢の元に向かった。


「すいません、あそこの自然現象の本は読み終わったんで、棚に戻して、世界中の魔術の知識を集めていただけませんか?」


 受付嬢は、僕の後ろの机に積み上げられた本を見て目を細め、小さく息を漏らした。


「かしこまりました。ですが、魔術の本となると膨大な数になります。とてもじゃないですが、数日や数十日で目を通せる量ではありません。どうしますか?」


「類似しているものは除き、それ以外を全てお願いします」


 僕のその言葉に、受付嬢は目を見開く。

 異常……とでも言いたそうだ。

 だが、それほどの時間をかけなければ……いや、それほどの時間をかけたとしても、真実に辿り着けるかはわからない。

 先の見えない未来を考えると、心がすり減る。

 だから、僕は未来を思う思考を放棄した。


 受付嬢が端末を操作すると、無数にも見える本が中を舞い、近くの机に積み上がる。

 一目で膨大だとわかる量の本は、次第に塔を築いているようにも見えた。


「こちらで全てになります、およそ一万八千冊。ありとあらゆる魔術が記されています」


 受付嬢は、ニヤリと笑ってそう話す。

 自信に満ちた表情だ。


「あの……。僕の身長的に上は届かないので、せめて数十冊ずつお願いしたいです」


 そう話すと、受付嬢は目をパチクリと瞬かせ、咳払いをした。


「あぁ、失礼」


 そう言って、受付嬢は数十冊の本を残し、残りは帳台裏に積み上げた。


「ありがとうございます」


「いえ、今ある物を読み終わり次第、供給しますので、遠慮なくお声掛けください」


 受付嬢が発したその言葉に、僕は頷いて席に戻る。

 そして、近くにある魔術書を開いた。


 魔術はいくつかの属性で構成される。

 火、水、土、風の四大属性を筆頭に、混ぜ合わせ派生させたものまで多岐に渡る。


 回復とは、細胞の再生ではなく、局所的な時間遡行の一種である。

 現状、痛みを伴わない再生魔術は、存在しない。


「沢山ある……調べるついでに、いろいろ試して、扱える物を増やしておくか……」


 僕はそう言いながら本をめくり、空いた手で小さく魔術を思い描いた。

こんにちはこんばんは!

進みが遅くなってしまって申し訳ない。

PCで書くのをやめて、スマホで書き始めました。


ちなみに、私はもともとスマホです。

スマホからPCに移行して、なぜかまたスマホに......

最近気がついたのですが、PCとスマホでは書く文章が全く違うんですよね。

それこそ、他人が書いてるのかと錯覚するくらいに。

不思議ですね。

私個人、スマホの方が楽しく、集中もできますので、今後もスマホで頑張ります。


よろしくお願いいたします!(^^)

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