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君に寄り添う六日間、世界が消える一日  作者: 鬼子
第二章:あの日から

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Episode:13 新たな一日

 瞼を太陽が貫く。

 視界が少し明るくなったおかげで、僕は目を覚ました。


 窓から空に浮かぶ太陽を見つめる。

 日差しは相変わらず強く、僕は目を細めた。


「さって……また学校か……」


 僕はめんどくさそうに呟いて、ベッドから降りた。


「ルイン! エヴァちゃん来てるよ!」


 母親の声が階下から響き、僕はその言葉にため息を漏らした。


「なんでこんなに声がでかいんだ」


 僕はそう呟いてから、制服に着替え玄関を出る。

 朝食は基本食べない。

 座ってしまうと動きたくなくなってしまうからだ、なら座らないことがベストだろう。


「おはよう」


「おはよールイン」


 エヴァは僕を見るなり、あくびをしながらそう答えた。


「寝不足?」


「そういうわけじゃないんだけど……なんだろうね」


 僕の言葉に、エヴァは苦笑いしながらそう話す。

 あまり見ない状況に、僕は首を傾げた。

 実技試験で頑張りすぎたのだろうか。


「……学校嫌だねぇ」


「エヴァがそんな事言うなんて、珍しいね」


 僕は横を歩くエヴァを見つめながらそう話す。

 その言葉に、エヴァは少し笑った。


「私だって、学校嫌だよぉ〜。でも……行かなきゃ色々ねぇ〜。昨日魔力使いすぎたかなぁ、身体が重いぃー」


 そう話しながらアンデッド種の魔物のように歩くエヴァは、あまりにも珍しく、少し嬉しかった。

 嬉しかったと言うのは、距離が近く感じた。

 優秀な生徒も、自身と同じなんだと感じることができる気がしたからだ。


 そしてそのまま歩き、やがて王都に着き、学校に入った。

 校内では生徒が行き交い、交流をしている。


「やっと着いたぁ」


 僕はそう話しながら校舎にはいり、自身の教室を目指した。


 長い廊下を歩き、教室にはいり椅子に座る。

 まだ眠気のある僕は、そこで初めて目を閉じた。


「今日は暖かいね」


「昨日と比べると、多少はねぇ」


 そう話している他の生徒の言葉を耳にしながら、僕は浅い眠りにつく。


 目を覚ましたのは、授業開始の鐘が鳴ったと同時だった。

 学校の授業のメインは座学。チラホラと実技が挟まる程度が基本だ。

 計算や、文書作成の基本などを叩き込まれる。

 冒険者になった時や、何者かの弟子になった時に必要になる。とのこと……。


 冒険者以外にも、傭兵、門番など、戦闘をする可能性がある職から、ただ記録に残す職まで幅広い。

 将来に役立つからと、今から教えられるのだ。


 すべての授業が終わり、僕は体を伸ばす。

 外を見ると、まだ夕陽すら出てはいなかった。


「エヴァを待って……帰るか」


 僕はそう呟いて、立ち上がる。

 カバンを持ち、歩き出した。


「あ、シェラの訓練今日からだ」


 僕は廊下でエヴァを待ちながら、窓の外を眺める。

 学校とは違い、シェラの訓練は、実践向き。

 となると、気になるのは学校とどう違うかだ。


 僕は窓の外を眺めながら、これから始まる訓練に心を躍らせた。

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