神官シルクと父ロイド
二人の過去って・・・・とりあえず仲良しです!
つまり、父は私とアキラの気持ちを確かめたくて?わざわざ誘拐されたフリをして心理の泉に誘き寄せたらしい
その事に巻き込まれたエル王子、巫女様、魔法使いゼロには本当に申し訳がなかった
巫女様は
「自分を見つめ直すいい機会でしたわ」
と、晴れやかな笑顔
魔法使いゼロは
「僕の迷いは解り切っている・・・・・」
恐らく、サラサ姫への想いで悩んでいると思われます
エル王子は合流してから何か思い詰めた様に終始沈黙をしていた
それは、魔法使いゼロの転移魔法を使い城に帰っても続いていたらしい
ひとまず、私とアキラ、父と何故か神官シルクは神官シルクの転移魔法により我が家に帰る事になった
「カリンさんと結婚させて下さい!」
家に着くなり早々、アキラが父に頭を下げている
私は止めるのもおかしいけど、なんとも言えない心境でその光景が少し恥ずかしくなった
父はダイニングテーブルの椅子に座り小さくため息をつく
「カリンが良いならそれでもいい。ただ・・・・・」
父が顔を歪める
神官シルクもダイニングテーブルの椅子に座りアキラを見つめる
「サラサ姫との事をキチンとしてからの方がいいのではないですか?このままでは、本当にカリンやロイドの身が危なくなりますよ?」
にこやかに笑っているが、瞳は鋭くアキラに突き刺さる
アキラはぐっと黙り苦しい顔をした
私は取り敢えずお茶の準備をする事にした
父と神官シルクは一体どういう関係なのだろうか?
私の疑惑の視線に気が付いたのか
「シルクとは王家近衛騎士団入隊の頃からの付き合いだ・・・・・」
「ええ、それはもう濃密な」
頬を染め思わせぶりに微笑む神官シルクの発言で私は顔が引き攣り、父ロイドは今まで見たことが無い鬼の形相で神官シルクを睨んだ
ふたりの過去は聞かない方が良さそうだ・・・・・
私はお茶の準備を済ませ、テーブルにお茶を出すとアキラに視線を向けダイニングテーブルに座る事を促した
アキラは私の視線に気づき席に着く
「サラサ姫には正式に婚約破棄をお願いしています」
アキラは私が入れたお茶を手にとり、神官シルクに向かい言った
「彼女は承諾しましたか?」
「・・・・・いいえ」
そうだろうなーと、思った
一度しか話した事はないが、お姫様がそう簡単にハイわかりましたなんて言いそうにない
アキラの事が本当に好きなのだろう
それにアキラが悪い
私の記憶の為とはいえ、偽装結婚しようとしたのだから・・・・・
何だか、サラサ姫とアキラのキスシーンを思い出しイライラしてきた
そう言えば、以前魔法使いゼロが言っていた『そういう関係』ってやはり肉体関係なのだろうか?
確認してなかったな・・・・・
私は一気に不機嫌な顔になりアキラを睨む
アキラはそんな私の視線に気が付かないのか、お茶を一気に飲み干すと
「わかりました。また出直します!」
立ち上がり頭を下げて私に帰るぞっと言った
私は父をみて
「お父さん・・・・・」
まだまだ話したい事が沢山あった
父は頷き優しい瞳で私を見る
「何かあったら、手紙でも寄こしなさい。シルク、ふたりを送ってくれないか?」
神官シルクはスッと立ち上がり仕方が無いなーと転移魔法をかけてくれた
一瞬で城の門近くの広場に着いた
神官シルクは私を見て不意に人差し指で頬を啄く
「何か困った事があれば何でも相談にのりますよ。そこの勇者よりは頼りになります」
アキラが神官シルクを睨む
神官シルクに相談をすれば少年騎士のマロンの様になるのではないかと心配になるので止めておこう
ハハっと笑って誤魔化して神官シルクと別れ侍女寮に帰る事にした
アキラは勇者兼姫の婚約者という事で今は王家生活エリアで暮らしているらしい
「明日からエル王子付き侍女の仕事だよな・・・・・その、気を付けろよ?カリン昔っから隙だらけって言うか・・・・・」
顔を曇らせ私を見るアキラ
「私の心配より、自分の心配してよね」
「カリン?」
少し不機嫌な私は目を細めプイっとそっぽ向いて寮に戻って行った
ビバ!王道展開!ちょっと温い感じで進んでいますが、そろそろ刺激が欲しい所です




