クソガキ
えーっと確かここを右に曲がってでここで、左っと。
わっかりづらい間取りしてるな、ここ。
げッ、こいつ風呂の扉までピンク色なのかよ。
あいつの髪色に少し白を混ぜたようなピンク色の扉。
その扉は力士ふたりくらい余裕で通れそうな広さをしている。
ほんとおかしな家。
「この扉ッ、硬っ、た。開か、ねぇ。」
どれだけ硬いんだよ、この扉。押してもびくともしない。
取っ手がついいてて前に押して開くタイプの扉っぽいのに。
「押してもダメ、引いてもダメ、引っ張っても横にスライドさせようとしてもダメ。どうしろっていうんだよ。」
すると後ろから
「何してるの。プププッ〜。まさか扉も開けられないの?貧弱な人間ね。」
「開かないんだもん。どうしろと?」
「しょーがないわね。この大天才のリノ様が開けてやってもいいわよ。」
「そうかそうか。じゃあさっさと開けてくれや大天才。」
「な、何よその態度。開けてもらう側なんだからそれ相応の態度取りなさい、態度。」
「よいしょ。」
ガラガラガラ。ドアが開いた。
上方向に!
「なんでだよっ。アホだろ。」
「何がよ。開けてやったんだから感謝くらいしなさい。」
「上に開くとは思わねぇだろ。道案内のときにこの説明もしてくれねえかな。大天才さんよぉ。」
「はぁ。知らないし。これくらいわかると思ったんだもん。まさかこれほどまでのバカとは思わなかったわ。」
「はぁ。その他の扉は全部日本とかでもよくある扉だったじゃねぇか。」
「知らないし〜。私日本人じゃないし〜。」
「ちっ。もういいよ。風呂行ってくるわ。」
「さっさと行け。べー っだ。」
俺は風呂に向かった。ピンクの扉の先は広い空間があった。洗面台のようなものの奥には風呂場の扉が見えた。
俺は服を脱ぎお風呂場の扉を開けた。
――らそこには知らぬ動物が居た。




