第16章 すれ違い
図書室でのあの日以来、私の中で何かが決定的に壊れてしまった。目を閉じれば、あの女の子が花沢くんにキスをしていた光景が、鮮明なノイズとなって脳裏に焼き付いている。
(……私、どんな顔して過ごせばいいの?)
いつもの4人で集まる時間。隣の席に座る花沢に声をかけることができず、私は逃げるように参考書に顔を埋める。
あんなに心地よかったはずの沈黙が、今は鋭い刃物のように肌を刺した。
「……おい、香苗」
低く、苛立ちを孕んだ花沢の声がした。
「……なに?」
「なに、じゃねえよ。最近ずっとそれだろ。質問してもまともに答えないし、目も合わせない。俺、なんかしたか?」
したよ。あなたは何もしてないかもしれないけど、あの日、あなたの唇にあの子が触れた。私が一番初めに触れたかったのに、
そう叫びたかったけれど、言葉は喉の奥で冷たく固まって出てこない。
「……別に。今は余裕がないだけ」
すごい態度が悪いなあって自分でも感じる。でもちょっとしたことで涙が溢れそうで無理なのだ。もうこれ以上傷つきたくない、私のものじゃないんだ、花沢くんは
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――数日後。
重い足取りで塾の校舎を出ると、そこには航平が待っていた。
「よお。顔色悪いぞ、香苗、どうかしたのか?」
「……航平、なんであんたがここに、」
「さやかが心配してたんだ、お前を」
今の私にとって、何も知らない航平の気楽な明るさが、唯一の救いだった。気づけば視界が潤んでいく。そんな私を見て、航平はふっと表情を和らげると、大きな手で私の頭を優しく撫でた。
「……そんな顔すんなって。お前には笑ってる方が似合ってるよ」
ポン、ポンと、リズム良く叩かれる手のひらの温かさ。
「私、あんなことあって花沢くんに顔合わせられない、私だけの大切な、」
大切なあの時間、それは私だけだったなんて思いたくなかった。
「あいつと何かあったのか?」
「……」
「俺だったらそんな顔させないのにな、やっぱり俺と付き合うか?」
「冗談いいよ今」
「冗談じゃない本気だ」
いつになく真剣な眼差しで見つめてくる。本当に私のことが好きなのだろうか?そんなことある?
「……好きだ、本気でお前を」
そう言って私のことを強く抱きしめた。びっくりしすぎてことばがでなかった。
「――――」
香苗は気づかなかったが、花沢は、航平の腕が香苗を抱きしめている光景を、冷え切った瞳で見つめていた。そして、
(……ああ、そういうことか)
最近の彼女の態度の理由。避けていた理由。「納得した」という感情が、絶望と共に胸を支配する。花沢は何も言わず、踵を返して夜の街へと消えていった。
そうしてすれ違う二人の距離は、だんだんと、遠くなっていき手を伸ばしても届かないところまで離れていた。
なんか一気に書き過ぎてしまった、、正直考えっていうか
こういうのにしようっていうのはたくさん思いつくし考えるのも好きだけど、文字に起こすのが難しすぎる、、花沢くんマジで今私のそばにいてほしい、、なんかこういうの書いてほしいとかなんかあったら教えてください!後ブクマしてくれると嬉しいです、なんか0から1になってるのみたとき死ぬほど嬉しかった、、その方ありがとうございます!!




