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晴れた夜の星は輝く  作者: YUNO
番外編
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彼女、手紙を送る


『 お父さん、お母さん、お元気ですか。


 こちらは元気にしています。

 初めは気の進まない仕事だったけれど、最近ではちゃんとやりがいを感じて仕事をするようになりました。もともと本が大好きだったから、もっと好きになれそうでとても嬉しいです。

 それから、こちらへ来てたくさんの人たちと出会いました。

 隣の部屋に住むマーガレットとはいつもいろんな話をしたり街へ買い物に出かけたりしているし、同僚には先輩のジャスパーさん、ライナスさんというとても尊敬できる人たちがいます。

 上司にはマーティンさんっていう気遣いや心遣いがとてもやさしい人や、口は悪いけれど人のことをよく見ていて周囲を大切に思ってくれるオスカー室長がいます。

 警備のローランドさんは背の高い人でマーガレットの恋人で、たまに惚気話を聞くとわたしも幸せな気持ちになります。

 ああ、それから外国の方にも出会いました。ホセさんというアイレア国の方です。最近まで報われない恋をしていたけれど、どうやら良いことがあったようで、近々良い報告ができそうだという手紙をもらいました。

 この国の王子さまや王女さまはとても優しくて素敵な方々ばかりで、ますます王宮で働くことに誇りを感じています。

 これはまだ発表されていないことだから秘密のことなのだけれど、ハウエル王太子殿下がどうやら新しい恋を見つけたようです。この国もきっと安泰だと思います。

 こんな風に、たくさんの素敵な人々とともに日々を送っています。

 次の連休には家へ帰れるようにしますね。


 お父さんとお母さんもどうか、身体に気を付けて。


                                   アリシアより 』








 「あの子、元気そうにしているじゃない。」

 「行く前はどうなることかと思っていたが、やれば出来る子だからな。安心したよ。」

 「・・・あら、あなた、まだ続きがあったわよ?

  『追伸 お父さんとお母さんにご挨拶したいと言う人がいるので、今度連れていきます』だって、男の人かしらね?」

 「・・・・・・っ!」

 「あらあらあなた、まだ決まったわけじゃないわよ?もう、泣かないでったら。」



これにて本当に完結です!

またご要望や書きたくなることがあったら、続きを考えてみたいと思います。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

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