第十話 銀河四大ラーメン頂上決戦! 宇宙最強の一杯を決めることになった
午前六時。
『らーめん銀次』の店先に、巨大な宇宙船が着陸していた。
「……またか」
佐藤健太はシャッターを開けたまま固まった。
船体に金色の文字が輝いている。
【第一回 銀河四大ラーメン頂上決戦】
「……何だよ、これ」
美咲がスマートフォンを確認した。
「健太さん、大変です!」
「今度は何だ?」
「銀河中で生中継される料理大会になってます!」
「誰が決めたんだよ!」
そのとき、厨房のクックが答えた。
『私です』
「お前か!」
『前回、醤油ラーメンと塩ラーメンの対立を解決するため、銀河四大ラーメン食べ比べ祭を提案しました』
「それは聞いた」
『ですが、銀河帝国料理協会より、正式な料理大会として開催したいとの申し出がありました』
「断れよ!」
『すでに参加者は十二万八千四百名です』
「多すぎるだろ!」
『なお、予選は終了しております』
「いつの間に!?」
『銀河標準時で昨夜です』
健太は頭を抱えた。
「……で、何でうちに宇宙船が来てるんだ?」
『決勝会場だからです』
「うちはラーメン屋だぞ!」
『はい。銀河四大ラーメン発祥の聖地として登録されています』
「勝手に聖地にするな!」
美咲が画面を見せた。
そこには大会の概要が表示されていた。
【第一回 銀河四大ラーメン頂上決戦】
出場料理:豚骨ラーメン・醤油ラーメン・塩ラーメン・味噌ラーメン
決勝進出者:各部門三名、合計九名
審査員:銀河帝国皇帝、ゼルガード、銀河料理協会会長、地球代表二名
特別審査委員長:佐藤健太
「……最後の俺、聞いてないぞ」
『前回の登録を引き継ぎました』
「取り消せって言っただろ!」
『ご安心ください。今回は参加者の同意を取得しております』
「俺の同意は!?」
『未取得です』
「一番大事なところを取れ!」
午前九時。
銀次の裏手に、巨大な円形競技場が出現した。
帝国の空間拡張技術によって、外からは普通の駐車場にしか見えない。
しかし、一歩中に入ると、そこには十万人収容の観客席が広がっていた。
「……どういう技術だよ」
ガルが誇らしげに説明した。
「帝国が誇る空間折り畳み技術です!」
「駐車場を勝手に折り畳むな!俺の駐車場を返せ!」
『大会終了後に原状復帰します。書面による使用許可は、美咲さんに取得済みです』
「美咲!?」
「一日だけなら、駐車場代も払うって……」
「そこだけ妙にしっかりしてるな!」
会場中央には九つの調理台。
巨大なスクリーンには、決勝進出者の名前が表示されていた。
大会は四部門、各三名の計十二名による決勝戦。銀河各地の予選を勝ち抜いた料理人が、一杯の頂点を争うという。
午前十時。決勝進出者が入場した。
醤油部門は、四十二年間醤油ラーメンを作ってきた地球の田中源三、銀河帝国の宮廷料理長ミゲル、辺境惑星ルーダの食堂主ミーナ。
田中は入場前、使い込んだ小さな木箱から古い湯切りを取り出していた。
「新しい道具はいくらでもあるのに、それを使うんですか?」
美咲が尋ねると、田中は柄の擦り切れた部分を撫でた。
「親父の代からの道具でね。昔、店を閉めようとした日があった。売上が足りなくて、家族にも迷惑をかけて」
「……それで?」
「最後の一杯のつもりで出したラーメンを、夜勤帰りのお客さんが食べてね。『明日も開けてくれ』って言われたんだ。
四十二年、あの一言で続けてきたようなものさ」
健太は湯切りを見つめた。
「……今日も、その一杯を作るんですね」
「ええ。目の前のお客さんに出すつもりで」
塩部門は、貝出汁の名手・白石玲奈、ゼルガード領の料理人ドラン、水惑星アクアリアのネリ。
味噌部門は、北海道の職人・大山剛、帝国軍給食部門のグラム、そして銀次の調理AIクック。
豚骨部門は、博多の職人・黒田鉄平、帝国で豚骨の下処理を研究した料理人ザグ、骨の煮出し文化を持つ惑星ボーンの料理人ルカ。
「……惑星ボーンって、出来すぎた名前だろ」
ガルが答えた。
「正式名称はもっと長いのですが、翻訳機が『骨の星』と略しました!」
「略しすぎだ!」
皇帝が開会を宣言した。
「銀河の民よ! 醤油、塩、味噌、豚骨。四つの味が、今日ここで競い合う!」
観客席が沸く。
「ただし、敗れた味を禁止することはない!」
ゼルガードが力強くうなずいた。
「食べ物を禁止しても、ろくなことにならん!」
「経験者が言うと重いな……」
健太がつぶやく。
優勝賞金は一億銀河クレジット。
賞金は料理協会が負担し、優勝者のレシピを使う場合は本人との契約が必要。
出場者全員が条件を確認していた。
「珍しくまともだ」
『師匠。今回は承諾を重視しました』
「だったら俺を審査委員長に登録する前に聞けよ!」
『……その点は改善中です』
第一競技は出汁対決。制限時間は三時間。
審査基準は香り、うま味、後味、そして麺との相性。四部門の特性を無理に同じ物差しで測らないため、各料理人は自分の完成形に合わせて出汁を申告し、審査員がその狙いを確かめる方式だった。
田中は鶏ガラと煮干しを静かに煮出す。
玲奈は昆布と貝の温度を細かく調整する。
大山は味噌を炒める香りで観客を引きつけた。
ミゲルは帝国産の甲殻生物と醤油を合わせ、ミーナはルーダの乾燥野菜を使った。
豚骨部門では、黒田が骨を洗い、血抜きと下茹でを丁寧に行っていた。
「いきなり強火で煮るんじゃないんですね」
美咲が尋ねる。
「下処理が雑だと、狙ってない臭みが出るからな」
健太はうなずいた。
ザグは温度計を何本も差し込み、帝国製の圧力釜を使う。ルカは骨と香味野菜を組み合わせ、香りを整えていた。
ところが、ザグの調理台から警告音が鳴った。
『圧力上昇。安全弁作動』
「おい、止めろ!」
ザグはすぐ加熱を止め、圧力が下がるまで待った。
「失敗しました。早く白濁させようと、火を強めすぎました」
健太は言った。
「早く作るより、ちゃんと作るほうが大事だ。まだ時間はある」
ザグは頭を下げ、通常の釜でやり直した。
その横でクックが立ち止まった。
『理論上の最適解に到達。しかし、香りが足りません』
大山の中華鍋から、炒めた味噌の香りが立ち上る。
クックはしばらく観察し、自分の鍋に向き直った。
『……計算にない香りがあります』
「鼻も使えよ、クック」
『はい、師匠』
三時間が経過し、出汁だけを味わう第一競技の採点が始まった。
審査員の手元には、部門名を伏せた十二の小さな器が並ぶ。まず香りを確かめ、次に一口。
水を飲んで口を整え、もう一度飲む。
田中の出汁を口にしたゼルガードが目を見開いた。
「最初は静かなのに、後からうま味が追いかけてくる」
黒田の出汁では皇帝がうなった。
「豚骨の力強さがある。なのに嫌な臭みが残らぬ!」
玲奈の器を飲み干した美咲は、思わず空の器を見た。
「もう一口、欲しくなります」
採点が終わると、スクリーンに上位三人が一人ずつ映し出された。
【第三位 白石玲奈・塩部門】
【第二位 黒田鉄平・豚骨部門】
【第一位 田中源三・醤油部門】
「おおっ!」
観客席が沸く。
黒田は田中に向かって親指を立てた。
「じいさん、やるな!」
「まだまだ若い者には負けられませんよ」
玲奈も笑っていたが、指先には力が入っていた。
「塩だって、最後は負けません」
なお第一競技は順位発表のみ。最終優勝は、後の『究極の一杯』を改めて採点して決める。
ここでの順位が最終得点に加算されるわけではない。
クックは中位だった。
『私は最適な配合を計算しました』
「それだけじゃ、うまいラーメンにならないってことだな」
第二競技は麺対決。
麺の太さ、加水率、茹で時間、スープとの絡み。十二人はそれぞれの一杯に合わせて麺を選んだ。
黒田は極細のストレート麺を短時間で茹でる。ルカは少し太めの麺で濃い出汁を受け止める。ザグは弾力を重視した。
「同じ豚骨でも、全然違うんですね」
「そういうもんだ。正解は一つじゃない」
一方、ミゲルは銀色の麺を取り出した。
「帝国の最高級食用繊維です!」
「食用なら安全なんだろうな?」
『毒性検査は通過しています』
茹で始めて三分後。
鍋がふわりと浮いた。
「……何で?」
『熱に反応して磁場が発生しました』
「食べる前に鍋が飛ぶ麺を出すな!」
安全係が加熱を止め、磁場が消えたことを確認してから、ミゲルは予備の小麦麺に切り替えた。
「技術に頼りすぎました」
「うまいことと安全なこと、両方そろえてくれよ」
第二競技の試食では、麺だけを食べるのではなく、各人が用意した少量のスープに合わせて評価した。
黒田の極細麺は、短い茹で時間でも芯が残らず、濃い豚骨をすっと持ち上げた。
「細いのに、負けてない」
美咲が感心する。
一方、玲奈の中細麺は、塩の繊細な香りを邪魔しない。田中の麺は口に入れた瞬間のしなやかさと、噛み終わりの歯切れが際立った。
大山の縮れ麺は味噌をたっぷり絡め、観客席から歓声が上がる。
「麺だけでも、こんなに差が出るんですね」
「スープを生かすための麺だからな。目立てばいいってもんじゃない」
クックは自分の麺をすすり、首をかしげた。
『私の麺は数値上、最も均一です。しかし味噌の香りが口の中で早く消えます』
「だったら、どうする?」
『少し縮れを強くし、麺の表面にスープを残します。茹で時間も調整します』
「自分で決めたなら、それでいい」
麺対決の上位発表。三位は大山、二位は玲奈、一位は黒田だった。
田中は四位。黒田が笑いかける。
「一勝一敗ですね」
「ええ。決着は丼の中で」
午後四時。最終競技「究極の一杯」が始まった。
審査員は皇帝、ゼルガード、料理協会会長、地球代表の美咲、そして健太。各二十点、合計百点満点。
採点は香り、味の調和、麺との相性、独創性、もう一度食べたいかの五項目を各四点で評価する。
料理名や出身星は得点に影響させない。
調理開始の鐘が鳴る。
健太は十二の調理台を見渡した。出汁対決で一位だった田中は、今日は少しだけ鶏油を控えめにしている。
黒田は麺対決で使った極細麺を選び直し、湯切りのタイミングを秒単位で確認していた。
玲奈は貝の出汁に合わせ、最後の塩だれを一滴ずつ調整する。
「まだ塩を足すの?」
美咲が驚く。
「ほんの少しで味が変わるんです。今日は貝の香りを最後まで残したい」
クックは温度計を一度置き、湯気に顔を近づけた。
『数値の確認は終わりました。最後は香りを信じます』
「いい顔になったな」
『私は顔の表情を変更していません』
「そういう意味じゃねえよ!」
十二杯が次々と完成した。
田中の醤油は澄んでいて、何度でも飲みたくなる。
玲奈の塩は貝の余韻が長い。
大山の味噌は炒め野菜の香りが力強い。
黒田の豚骨は、白濁したスープに細麺が絡み、青ネギが後味を軽くした。
皇帝が一口飲む。
「……濃厚だ。だが、重すぎない!」
「骨の下処理から全部、丁寧に積み重ねた味ですよ」
健太は答えた。
ザグの豚骨は帝国の香辛料を使った力強い味。
ルカの豚骨は野菜の甘みが溶け込んだ優しい味だった。
「豚骨って、こんなに幅があるのか」
ゼルガードが驚く。
「同じ材料でも、作る人で変わるんです」
審査の終盤、健太の前には四つの空に近い丼が並んでいた。
田中の醤油。黒田の豚骨。玲奈の塩。大山の味噌。
どれも方向が違う。どれか一つが絶対に正しいわけではない。
「……困ったな」
健太が漏らすと、皇帝が身を乗り出した。
「余は黒田の豚骨に二十点だ! もう一杯食べたい!」
「それは採点が終わってからにしてください!」
ゼルガードは玲奈の塩を見つめていた。
「我なら塩だ。貝の香りが最後まで消えぬ。二十点をつけたい」
「私は田中さんの醤油です」
美咲が言った。
「飲んだ瞬間は優しいのに、食べ終わるとまた飲みたくなる。毎日通いたくなる味です」
料理協会会長はクックの味噌をもう一度すすった。
「私はこの一杯を推す。香りの重なり方が見事だ。機械が作ったからではなく、料理として評価したい」
「四人とも推しが違うじゃねえか!」
健太は思わず叫んだ。
皇帝が腕を組む。
「健太は誰を推すのだ?」
健太は田中の丼を見た。鶏油の量をわずかに控えたことで、最後の一口まで醤油の香りが濁らない。
四十二年の積み重ねが、派手な仕掛けなしに伝わってきた。
「俺は田中さんです。ただし、好みだけで決めるつもりはありません」
健太は評価表を指で叩いた。
「香り、味の調和、麺との相性、独創性、それからもう一度食べたいか。各四点、合計二十点。全員同じ基準で、別々に採点しましょう」
会場の審判システムが告げた。
『確認します。審査員同士で採点を相談する行為は禁止。全員の採点を封印した後、合計点を公開します』
五人がうなずいた。
『なお、合計点が同じ場合は「味の調和」の合計点が高い料理を上位とします。
それも同じなら「もう一度食べたいか」、さらに同じなら同順位です』
「そこまで決めてあるなら安心だな」
『大会規約の第百八十二条です』
「長すぎるだろ、その規約!」
審査員たちは採点表を伏せ、最後の一杯を待った。
そして最後はクック。
派手な宇宙食材は使っていない。目の前に置かれたのは、ごく普通の味噌ラーメンだった。
健太はスープを飲んだ。
「……あれ?」
最初にクックへ教えた味に似ている。
けれど、香りも後味も、あのころよりずっとよかった。
「前よりうまいな」
『師匠の味を再現するだけでなく、自分で調整しました』
「そうか。ちゃんと料理人になったな」
『……ありがとうございます』
十二杯すべての試食が終わった。
五人の審査員は、それぞれの採点表に最後の数字を書き込んだ。
採点表はその場で封印され、集計係へ渡された。
誰の点数も、結果発表までは分からない。
午後六時。結果発表。
十二人の料理人が壇上に並んだ。審査員五人の採点はすでに確定し、封印されている。
会場のスクリーンには、まず五位以下の順位が表示された。
五位 大山剛(味噌)94点。
六位 ネリ(塩)93点。
七位 ルカ(豚骨)92点。
八位 ドラン(塩)91点。
九位 ミーナ(醤油)90点。
十位 ミゲル(醤油)89点。
十一位 ザグ(豚骨)88点。
十二位 グラム(味噌)87点。
残ったのは四人。
田中の醤油、黒田の豚骨、玲奈の塩、クックの味噌。
四大ラーメンが、一つずつ頂点を争っていた。
「まさか四種類全部が残るとは……」
美咲が息をのむ。
皇帝が封筒を開いた。
「第四位――白石玲奈! 九十五点!」
会場から大きな拍手が起こった。
玲奈は一瞬唇を噛んだが、すぐに頭を下げた。
「悔しいです。でも、私の塩ラーメンを初めて食べた人が、もう一杯欲しいと言ってくれました。それが一番うれしい」
ゼルガードが立ち上がった。
「我は、もう一杯欲しいぞ!」
「閣下、まだ発表中です!」
健太の声に笑いが広がった。
「第三位――クック! 九十六点!」
『……三位』
クックは静かに自分の手を見た。
『私は最初、師匠の味を数字として保存しました。しかし、同じ数値でも、同じ一杯にはなりませんでした』
「そうだな」
『次は、もっとおいしくします』
健太はうなずいた。
「楽しみにしてるよ」
残る二人。
田中源三と黒田鉄平。
黒田が腕を組んだ。
「うちの豚骨、悪くなかったでしょう?」
田中は笑った。
「ええ。今度、店で替え玉を頼みたいくらいです」
「何玉でもどうぞ。ちゃんと代金はもらいますけど」
二人が笑う。
皇帝が最後の封筒を掲げた。
「準優勝、九十七点――黒田鉄平!」
一瞬の静寂の後、観客席が爆発したように沸いた。
「そして初代銀河ラーメン王、九十八点――田中源三!」
金色の紙吹雪が舞った。
田中は驚いたように目を見開き、深く頭を下げた。
皇帝から黄金の丼を受け取ると、しばらくそれを見つめていた。
「四十二年前、店を閉めようと思った夜がありました」
田中は静かに話し始めた。
「その日、最後のお客さんに『明日も開けてくれ』と言われたんです。今日も、あの人に出すつもりで作りました」
客席の片隅から、年配の男性が立ち上がった。
「源ちゃん! 明日も開けてくれよ!」
田中が顔を上げる。
「……あんた、まさか」
「地球代表の応援団に連れてこられたんだよ。宇宙まで来て、また食べたくなっちまった!」
田中は笑った。目尻に光るものがあった。
「ええ。明日も、いつも通り開けます」
健太は思わず拍手した。
黒田も笑って手を叩く。
「悔しいけど、あの醤油はうまかった。また勝負しましょう」
「こちらこそ。次はあなたの店で豚骨を食べたい」
二人は握手した。
クックが健太に尋ねた。
『師匠。三位でした。私は負けたのでしょうか』
「大会じゃ三位。でも、お前のラーメンは昨日よりうまくなった」
『……はい』
「次はもっと上を狙えよ」
『必ず』
皇帝が立ち上がった。
「余は決めた! 四大ラーメンの技術を学べる料理学校を銀河各地に作る!」
「現地の料理人を育てるなら、いいですね」
「では初代校長は、佐藤健太!」
「俺は店を開けなきゃいけないんだよ!」
「ならば名誉校長で!」
「名前だけでも勝手に使うな!」
翌朝。
銀次の厨房に、いつもの湯気が立ち上った。
「……ようやく普通の営業に戻れる」
美咲が新聞を広げる。
「健太さん、昨日の大会、視聴者が百二十億人ですって!」
「そんなに見てたのか」
クックが静かに言った。
『師匠。次の大会では優勝します』
「期待してるよ」
そこへガルが駆け込んできた。
「店主! 第二回大会の案内が届きました!」
「……まだやるのか」
「次の種目は、チャーハンです!」
健太は嫌な予感がした。
「まさか、もう練習してないよな?」
『帝国の料理人が試作中です』
クックが映像を映した。
宇宙船の厨房で、巨大な中華鍋から炎が噴き上がっている。
『加熱装置の出力を恒星級に設定したようです』
「チャーハン一皿に圧倒的火力を使うなああああ!」




