大学2年目の冬 2
「今日は宜しくね。」恋歌の微笑んだ姿が軽やかに立ち去って行くのを見ながら、少し重い気持ちでいた。「まぁ、まさかな。」そんな事を言いながら立ち上がった。今日は大きな会場でのボーイとしてのバイトが入っていた。
午後6時会場に着くとあまりの大きさにビックリしていた。前から綺麗な姿の男女が入って行き、あまりの自分との落差が有り苦笑いを浮かべていた。「君が今日のメンバーの方だね。」にこやかな自分よりもひと回り大きな男性に声を掛けられた。「初めまして。今日はバイトでボーイをする事になってます。」「こっちこっち!」人の話を聞かないこの男性は手を引っ張っていた。
スタートして直ぐだが、かなりの人が居た。同じ大学生の様な人も居るしもう少し年上の人も居るし、何時もの自分とは別世界の様な華やかな世界だった。そんな中、せわしなく飲み物を配りバイトをしっかりとこなしていた。「働いてるね〜」恋歌が笑顔で近づいて来てそう言った。「まぁ、働いてるよ。」「推薦して良かったよ。先輩もオッケー出してたから、頑張ってね。」何が良かったのか?なにがオッケーなのかは良く分からないがバイトの時間は真面目に働いていた。「矢田君??」テーブルにグラスを置きアルコールを置いている後ろから聞き覚えの有る声が聞こえた。後ろを振り返るとパーティーの中に居ても際立つ様な女性が居た。いくら化粧をしても自分には高校生でのあの姿が脳裏を巡っていた。「佐藤??」思わぬ所での再会に人生初のグラスを落下していた。




