EP.20 黄金の精神
テレビの中で堂々と語っていた篠原を思い出す。
凛々しく、威風堂々と、胸を張っていた。
毅然としていながら、優しさもにじませる。
綺麗で、格好よくて、顔を横切る刀傷があっても、その魅力は少しも損なわれていなかった。
──いや。
あの傷があるからこそ、あいつはもっと魅力的だったんだ。
篠原が国民的アイドルになった理由が、ようやくわかった気がした。
あの過去が、あの傷があったからこそ、ほかの誰とも違うモデルになれた。人を惹きつけてやまない魅力が、磨かれたのだ。
犯人に顔を傷つけられたあと、きっと、言葉にできないほどつらい日々を過ごしたんだろう。
笑われたのかもしれない。
いじめられたのかもしれない。
密かに想いを寄せていた相手に、嫌がられたのかもしれない。
詳しいことは知らない。
ただ、あいつが「いじめ防止の親善大使」になったのには、理由があるはずだ。その後の経験と、関係があるんじゃないか?
いじめられるつらさを知っているからこそ、それに反対するために立ち上がった。
顔を傷つけられたのは、ほんの始まりにすぎない。
──篠原翼の本当の苦しみは、そのあとの日々にあった。
それでも、あいつは乗り越えた。
悲しみや怒りを力に変え、不幸を原動力にして……
少年漫画の登場人物みたいな刀傷を顔に残したまま、トップモデルになって、みんなを驚かせたのだ。
傷を消す手術を受けて、あの過去を消し去ることだってできたはずだ。
だけど、あいつはそうしなかった。
傷のある自分を受け入れ、それを誇りに胸を張って歩き、最後には傷さえ魅力に変えた。
融通が利かず、人付き合いも苦手だったあいつは、きっと、その道のりの中で少しずつ人当たりが柔らかくなったのだろう。
強さを知り、優しさを知って……あのカメラの前の篠原になった。
ルビーの言う通りだ。
あれは、あいつ自身の苦しみなんだ。誰にも奪う権利なんてない。
そう思うと、足が止まった。
頭の熱が引き、体も少しずつ冷めていく。
つい数分前まで慌てふためいていた俺は、自分を嘲るように鼻で笑った。
……はぁ。俺が思い上がってただけなのかもしれない。
未来の記憶が少しあるだけで、ヒーローにでもなったつもりで、人の人生を「救おう」としていた。
くそ。自分をラノベの主人公だとでも思ってんのかよ?
冷静になってみると、恥ずかしくて仕方がなかった。
たぶん、どこかで未来の委員長と、妹の姿を重ねていたんだと思う。
妹と同じつらさを味わってほしくなくて、守ろうとした……だけど、全部、余計なお世話だったんだ。
篠原は美杏とは違う。
虐げられても、自分の力で、いくつもの困難を乗り越えられる。
──俺なんか、必要ない。
そうだ。篠原の人生に、俺は必要ない。
だから、余計なことに首を突っ込むな、高橋広志!
人の心配をしてる暇があったら、霞からどうやって生き延びるか考えろよ!
ぐっと伸びをしながら、心の中で自分を叱りつけた。
さっきは腹が立つままにあんな形で別れ話を切り出して、とんでもなく気まずい場にしてしまった。未来の俺だって、あそこまではしなかったのに。
別れるという目的は同じでも、生き延びたいのなら、もっと穏便なやり方を選ぶべきだった。
俺は本当に進歩がねえな。いつも感情に振り回されてばかりだ……
「高橋? どうしてここに……?」
ため息をつき、家へ帰ろうとした、そのとき──
よりによって、委員長が行く手に現れた。
目の前に立ち、ぱちぱちとまばたきをしている。その整った顔には、驚きと、少しばかりの喜びが浮かんでいた。
「…………」
さらに間の悪いことに、委員長の後ろに、人影が見えた。
闇に紛れ、鷹のような鋭い目を光らせている。
両手をコートのポケットに突っ込み、足音もなく歩いてくる。全身から怪しい空気を漂わせた、見るからにろくでもないやつだった。
「…………」
くそ。
マジで、くそったれだ。
/////////
くそ。天が俺をおちょくってやがる。
篠原のことには関わらないと決めたばかりなのに、帰り道で出くわしてしまった。
しかも、犯人が襲おうと後ろをつけているところまで、目に入ってしまったのだ。
──どうしろっていうんだよ?
現在、六時四十五分。
篠原が予約をキャンセルしたのは六時。そのあと、どこかで夕飯を済ませていたんだろう。
だから、今になって家へ帰ろうとして、帰り道にいた俺と出くわしたわけだ。
「高橋、一ノ瀬さんと誕生日を祝っていたんじゃないの? どうして一人でこんなところにいるの?」
「いやあ……話せば長くなるんだよ」
「話せば長くなる……?」
委員長は眉をひそめ、首をかしげた。
適当にはぐらかしながら、ルビーに助けを求める目を向ける。
くそくそくそ! なんでちょうどここで会うんだよ!?
これじゃ、もう未来が変わっちまってるんじゃねえか!?
慌てる俺に、ルビーは責めるような目を向けてきた。「広志さんのせいだよ! 最初から追いかけてこなければよかったのに! どうするの、これ!」とでも言いたげだ。
俺が知るかあああ!
はぁ。仕方ない。
もう変わってしまった以上、運命への影響を最小限に抑えるしかない。
改めて状況を見直す──大丈夫だ。まだ、取り返しはつく。
ここは、襲撃があった場所より手前だ。犯人も、まだ手は出さないだろう。
なら、この出会いをなかったことにして、篠原と別れればいい。
そうすれば、あいつの未来は元の軌道に戻る。
このまま行かせて、犯人に襲われるのを見過ごすなんて、耐えがたかった。
だけど、これは、あいつが経験しなければならない苦しみなんだ。
歯を食いしばり、もう振り返るなと自分に言い聞かせた。予定通り、適当な理由をでっち上げて、あいつと別れようとする。
「誕生日のお祝いが、中止になった……?」
「ああ。いろいろあってさ。とにかく、簡単には説明できねえんだ。聞かないでくれ」
話を打ち切り、強引に別れを告げた。
篠原とすれ違う……
続いて、犯人とすれ違う……
そのとき、横目で相手の様子を窺った。
未来の報道で、同じ学校のやつだとは知っていた。だけど、これから事件を起こそうってときに、制服を着てくるほどバカじゃないらしい。
俺と同じくらいの歳なのに、その顔には、追い詰められたような表情が浮かんでいた。
どうして篠原を襲うんだ?
自分の意思なのか。
それとも、誰かに頼まれたのか。
今も、犯人の動機はわからない。
だけど、それは大事なことじゃないのかもしれない。
少なくとも、俺の知る未来では、篠原はこの不幸を乗り越え、自分の人生を歩んでいた。
それで……十分なんじゃないか?
大きく息を吸い、余計な義理人情を押し殺して、帰り道を歩き始めた──
「……?」
違う。
何かがおかしい。
俺は振り返り、目を見開いた。
薄暗い街灯の明かりに、男の手にある「武器」が見えた。
(ナイフ……じゃない?)
そう。
男が持っていたのは、ナイフじゃなかった。
細長いというより、L字に近い形をしている。
何度かまばたきをした。見間違いかと思った。
俺と同い年くらいのやつが、どこでそんなものを手に入れたんだ?
それに、女子高生一人を相手に、そこまでする必要があるのか?
もう一度、ルビーを見た。どういうことか、教えてほしかった。
だけど、あいつも慌てた様子で首を振るばかりだった。何もわからないらしい。
くそ。どうなってんだ?
本来なら、篠原はナイフで襲われ、顔を切られるはずだった。
なのに、なんで……なんで、あいつは銃を持ってるんだ?
そう考えている間に、男が動いた!
スライドを引いて弾を込め、拳銃を持ち上げる。ぎこちなく震える構えで、篠原の背中に狙いを定めた。
おい、誰か教えてくれよ!
ここからどう転べば、篠原の顔に刀傷が残る展開になるんだ?
ナイフなんかない。あるのは銃だ。
それで刀傷が残るっていうのか???
(くそっ、もう未来は変わってたのか……!)
こいつの目的は、最初から顔を傷つけることじゃない──!
「広志さん!?」
慌てるルビーの横を駆け抜け、引き金を引こうとする犯人に飛びかかった──
パンッ!
銃声が耳を震わせ、鼻を刺す臭いが辺りに広がった。
「い、嫌……!」
恐怖で固まった委員長は、腰が抜けたようにその場にへたり込んだ。いつものあいつらしくない、情けない顔をしている。
俺は平静を装って立ち上がった。
顔には笑みを浮かべていたけど、頭の中ではひたすら悪態をついていた。
うおおお、くそくそくそくそ! 撃たれたあああ~~~!
傷ついた右肩を見て、目玉が飛び出すかと思った。
仕方ねえだろ!? 高橋広志はアクション映画の主人公じゃないんだ。
格好よく撃たれるなんて、できるわけねえだろうが!
「ひ、広志さん! 当たった! 撃たれちゃったよおおお~~!」
「うるせえ、わかってるよルビビビィ~~~!」
どうやら俺も、完全にパニックになっていたらしい。人前だってのに、ピンクツインテールに返事をしちまった。
背後にかばった委員長は、地面に座り込んだまま、細い体を震わせていた。
一方、撃った男も大して変わらない。人に弾を当てたという事実に顔を引きつらせ、銃を握った右手をがたがた震わせている。
俺だって、膝の震えを抑えるだけで精いっぱいだった。人を笑う資格なんてない。
おかしな話だ。
ルビーを含めて四人。立場はそれぞれ違うのに、全員、同じように緊張して震えている。
やがて、最初にその膠着を破ったのは、銃を持った男だった。
「ど、どけ!」
「!!」
「誰だか知らないけど、お前には用はない! おとなしくどけば、何も……何もしないって、約束する……!」
俺は唾を飲み込み、恐怖を押し込めて、引きつった笑みを浮かべた。
「あ、あんちゃん……ずいぶん珍しいおもちゃ持ってんじゃねえか。通販で買ったのか? それとも、誰かにもらったのか?」
「……! ……!」
「そんなにビビってるってことは、自分からあいつを襲おうと思ったわけじゃないんだろ? 誰にやれって言われた? 何のために?」
男が銃を上げた。
底の見えない銃口が、俺の眉間をまっすぐ向く。
「き、聞こえなかったのか!? 早くどけ! でないと……でないと……!」
「あ、あんちゃん、落ち着こうぜ! 悪気はないんだって~!」
痛みをこらえ、両手を上げて降参の姿勢を取った。
十七年の人生で、暴力にさらされたことは何度もある。だけど、ここまで怖いのは初めてだった。
いじめが大嫌いで、自分から揉め事を起こしては、危険な目に遭ってきた。
当然、多勢に無勢でやられることも多かった。このまま殴り殺されるんじゃないかと、思ったことさえある。
それでも、引き下がったことはなかった。
狂犬みたいに、一人でも多く噛みついてやろうとした。
あの命知らずな勢いは、意地と、頭に上った怒りから来ていたのだ。
──だけど。
今は、あのときよりずっと危険だった。
怒るどころか、頭の中は恐怖で埋め尽くされている。
目の前にあるのは、暴力じゃない。死だ。
生きるか死ぬかを、他人に握られるって、こういう感覚なのか?
あいつがその気になって、ほんの少し指を動かすだけで、俺の頭は吹っ飛ぶ。
くそ。
ラノベの主人公って、みんな化け物なのかよ?
なんで生きるか死ぬかって場面で、平然と悪役に説教なんかできるんだ?
こっちは怖くて漏らしそうなんだぞ!
「そ、そんなに言うなら、恨むなよ……!」
男は銃口をこちらへ向けたまま、追い詰められた顔で言った。
「誰だって、俺と同じ立場になったら、こうするんだ……!」
「あ、あんちゃん、話せばわかるって! 自分で自分を追い込むなよ! 人を殺したら刑務所行きだぞ? そこまでする価値があるのか!?」
「どうせ、もう行き場なんかねえんだよ! 親父は闇金に借金して、そのまま逃げやがった! ヤクザが家まで取り立てに来て、仕事を手伝えば借金を帳消しにしてやるって言ったんだ。俺には、面倒を見なきゃならない家族がいるんだよ。そいつらを守るためには、やるしかねえだろ!!」
「ヤクザ……?」
驚いた。
こいつにやらせているのは、ヤクザだったのか。
その瞬間、頭の中でいくつかの考えがひらめいた。真相の糸口をつかんだ気がした。
変わった未来。
霞。
喧嘩。
ヤクザ──
情報が繋がり、事件の全体像が浮かび上がる。
だいたい、何が起きているのかわかった。
俺と同じくらいの歳の男は、自分を奮い立たせるように叫び続けながら、ゆっくりと引き金に力を込めていた。
ルビーが飛んでいき、止めようとする。
だけど、霊体のあいつにはどうにもできない。振り回す拳は、すべて男の体をすり抜けた。
銃口から火が噴き出す、その寸前──
俺は思いつくままにくるりと回り、敵に背中を向けた。
「な、何してるんだ!? 本当に撃つぞおおお!」
相手が面食らった。
「ふふ……ふふはははは……本当に撃つのか、あんちゃん?」
「何……?」
「この構えを見ても、まだわからないのか? 俺の正体が。ははは!」
戸惑う敵の前で、俺は背筋でも見せつけるかのように、堂々と背中をさらす。
左手を右の腰に回し、右手を目の前へ掲げ、『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOの有名なポーズを決めて、威圧感を放った。
(※生成AIを使用して制作した挿絵です。)
何?
俺は一体何をしてるんだって???
俺が知るわけねえだろうが!
とにかく、何とかハッタリで奴をビビらせるんだよ!
「お、お前、まさか……!」
男は銃を下ろし、震える指で俺を指した。
「お前も、ジョジョファンなのか?」
「何? お前も……?」
「ああ。第三部からハマったんだ。新しく出てきたスタンドってシステムが面白くてさ。波紋を使う大ざっぱな戦い方から変わって、すごく新鮮だった。うまい路線変更だったよな」
「まあ、波紋の戦いは、ちょっと単調だったかもしれねえけど、第二部のバトルもすげえ面白かったと思うぜ。ジョセフの、ふざけてるくせに正義感が強いところが好きでさ。実は、密かに憧れてんだよな」
そうして、俺たちはその場でジョジョ談義を始めた。
相手は銃を握り、俺は肩から血を流している。
加害者と被害者なのに、道路の真ん中で、我を忘れて語り合った。
へへ。やっぱりな。
ジョジョ好きに悪い奴はいないんだよ。
篠原は無言で俺たちを見ていた。ルビーは隣で怒鳴っている。
「漫画の話なんかしてる場合か! このバカ人間──!」
やがて、サイレンの音が聞こえ、俺たちの会話は途切れた。パトカーが近づいてきているらしい。
「お、お前、ジョジョファンのふりして、俺を騙したな……!」
男が激怒した。
「騙してねえよ! 本当にファンなんだって!」
実は、通報したのは俺じゃない。篠原だ。
さっき、篠原がスマホを取り出すのが見えたから、時間を稼ごうと思った。それで、妙なポーズを取って、注意を引いたのだ。
まさか、ネタが通じるとは思わなかったけど。ちょっと感動した。
引っかかったと気づいた男は、一歩ずつ後ずさり始めた。
もちろん、逃がすつもりはない。俺は飛びかかり、押さえ込もうとした。
だけど、片腕しか使えないせいで、なかなかうまくいかない。
男は必死にもがき、何度も銃口を俺に向けた。引き金を引かれたら、そのまま倒れて動かなくなっていたかもしれない。
だけど、あいつは撃たなかった。まだ、良心が残っているのだ。
それがわかったからこそ、俺も危険を承知で組みついた。
サイレンが大きくなるにつれ、俺たちの取っ組み合いも勢いを失っていった。最後は力尽き、二人とも道路に仰向けに倒れ込んだ。
男も、ようやく銃を手放した。
「お前には、『黄金の精神』があるんだな……」
息を切らしながら、男が言った。
「黄金の……精神?」
「第四部で、ジョセフが言ってたやつだよ……仲間や、何の罪もない人を守るためなら、自分を犠牲にすることもいとわない決意と覚悟。お前、いつも人のために立ち上がってるんだろ?」
「…………」
まだジョジョの話をするのかよ。こいつ、筋金入りだな。
「それに比べて、俺は金と力に屈した雑魚でしかない。はは……ヒーローになれないことくらい、わかってるよ」
男は目を伏せ、自嘲するように笑った。
俺は満天の星を見上げ、口を開いた。
「そう言うなよ、あんちゃん」
「……?」
「借金を返して、家族を守るために、人に使われて、こんな危ないことまでしようとしたんだろ……家族のヒーローになろうとしたんじゃねえか? やり方は間違ってるけど、自分を犠牲にしようとするその気持ちは、見方によっちゃ、黄金の精神にも負けてねえんじゃないか?」
「……!」
俺の言葉を聞くと、あんちゃんは声を詰まらせた。
へえ。俺、案外、人に語りかける才能があるのかもな。
「警察に全部話せよ、あんちゃん。きっと、誰かが助けてくれる。受けるべき罰を受けたら、もう一度やり直せばいい。輝かしい人生が待ってるって」
「お前の腕を撃ったんだぞ。恨まないのか……?」
「いちばん悪いのはあんたじゃない。あんたにやらせたやつだ。誰に言われてやったのか、教えてくれないか?」
「…………」
もう隠す理由もないと思ったのだろうか。男は少しためらったあと、自分の知っていることを話した。
俺が考えていたことと、ほとんど同じだったから、別に驚きはしなかった。
「刑務所を出たら、またジョジョの話、してもいいか?」
星空を見上げたまま、男が言った。
「いいぜ」
俺も星空を見上げたまま、答えた。
不思議なことに、こいつのことが少しも嫌いじゃないと気づいた。
犯人を、ずっと憎んでいた。
一周目では、こいつが篠原を傷つけ、顔に消えない傷を残した。あいつが笑いものにされる原因を作ったのだ。
だけど、事情を知った今、こいつにも苦しい事情があったのだとわかり、恨みは消えていた。
不思議な感覚だった。
読み終えた本をもう一度めくって、気づかなかった伏線を見つけたような。
神様が「もう一度」の機会をくれたおかげで、俺はこんなにも多くの裏事情を知ることができた。
あの五年間に、今回みたいに誰かが裏で糸を引いていた出来事は、いったいどれだけあったんだろう?
わからない。
ただ、この高橋広志の人生は、ずっと前から誰かの手に落ち、操られていたのだ。
「…………」
警察が到着し、犯人は逮捕された。
スマホが鳴った。
霞からだった。
~第五章 ジョジョ好きに悪い奴はいない(完)~




