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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第17章

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第304話 新・天羽々斬

 野蛮ガールたちをすっきりさせたら脱衣所で扇風機に当たっている。バスタオルを纏いなさいよ。


 ってまあ、ボクもバスタオルを肩に掛けて葡萄ジュースを飲んでんだけどね。


 二人にも飲ませ、汗が止まったら外に出た。


 野郎どもは先に上がっており、食堂でビールを飲んでいた。


「結構飲んでるね~」


 ガッドさんも四、五杯は飲んでそうだ。水じゃないんだからほどほどにしなさいよ。


「こんな美味い麦酒は初めてだ!」


 斥候のドットさんも負けずに飲んでいる。大丈夫か? 役職的に?


「これだけ飲んでなんなんですが、ただでよろしいのですか?」


 回復役の人が遠慮がちに尋ねてきた。


「構いませんよ。大量生産してますんで。体に負担にならないだけ飲んでください」


 その結果はご自身で享受してください。


「じゃあ、ボクは剣を直してくるよ。二日は掛かると思うからゆっくりしててよ」


 そう言って工房に向かい、天羽々斬《あめのはばきり》をガッドさんの体に合わせるとする。


 刃だけで二メートルはあるので二十センチ縮め、ガッドさんの背中に背負えるようにする。

 

 二十センチも縮めると鞘も新しくしないとならない。二十センチも短くするとバランスも変えなくてはならない。


 だったら最初から打ったほうが簡単で早いのだが、天羽々斬《あめのはばきり》を生まれ変わらせてやるのもボクの愛だ。


 大丈夫。お前はボクが生まれ変わらせてやる。ガッドさんの相棒にしてやる。


 我を忘れて打ちに打ち、二日で新・天羽々斬《あめのはばきり》を完成させた。


 いや、まだだ。次は鞘だ。二十センチ短くしても天羽々斬は長い。鞘から出すだけでも一苦労だ。


 ガッドさんに黒姫《こっき》のようなギミックは似合わない。鞘からすぐ抜けるようにしたほうがいいだろう。


「鞘を背負いながら戦うってのも邪魔だよな」


 それならフックに掛けるほうがいいか? いや、それはそれで邪魔だな。すぐ抜けてすぐ斬れる。それが理想だ。


 が、百八十センチもある刃は最初から扱いやすいものではない。扱い難いものなのだ。


「召喚魔法が使えたならな~」


 普段は手頃な長さの剣を使い、いざってときに天羽々斬を呼び出す。これがボクの理想だ。


 ちょっと行き詰まりを感じ、お風呂に向かった。ちょっとムワッて臭ってきたからだ。


「お先に入らせてもらっているわ」


 湯船にはローラさんとエリアさんがいた。お風呂に魅入られたか?


「お邪魔させてもらいますね」


 お湯を頭から被り、五回くらい被ってから湯に入った。


「召喚魔法って使えます?」


 エリアさんの横に移動して尋ねてみた。


「そんな高度な魔法は使えないわよ。生まれ故郷なら使える者もいるかもだけど」


「ローラルト生まれじゃないので?」


「メロリアム王国ってところよ。魔法が発展した国ね」


 魔法が発展国か。あるとは聞いたことがあるが、本当にあったんだな~。

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