第289話 島の司令官マルミ
「お疲れ様。しばらくこの星の環境に慣れてもらう。異常があれば管制塔に連絡するように」
ルクセルのヤツもグージー並みに抵抗力は高いみたいだが、それでも様子を見たほうがいいだろう。ファンタジーは怖いからな。
「ラルドラ。食糧や日常品の積込をする。水はどのくらいある?」
「残り僅かです」
「なら、まずは水を補給するか。着るものも造ってあるから取り寄せようか」
ルクセル人が着そうなのは山の家で造ってある。お願いすれば今日中に届くだろうよ。
「一日一回か二回は外に出て体を慣らしてくれ。てか、長いこと宇宙にいたから重力耐えられなかったりする?」
「問題ありません。重力ルームで訓練するのは決められていましたから」
へー。ルクセルは訓練で筋肉が衰えるのを防いできたのか。
「それなら星にいる間は外で訓練してもらうか。構わないかい?」
「オッケーです」
すっかりオッケーが了解みたいな立場になってんな。
スマホが鳴って出ると、ソドからだった。
「管制塔にいる。そちらに行ってもいいだろうか?」
「構わないよ。あ、そうだ。戦艦ってなんか危ないものとか纏ってたりする? 大気圏突入で燃えちゃったりする?」
「どうでしょう。気にしたことないので」
まあ、大気圏があるところから出てしまったヤツら。星に優しい考えなんてしないか。
「ジージー。島の司令官って誰だっけ?」
「今はマルミ14よ。シャレイン乗りね」
最初は違ったよね? 異動したのか?
「戦闘位は七位ってこと?」
「そうよ。シャレインの半分は島に置いてあるからね」
この星にはルクセルも落ちている。戦力の半分は置いておかないと不安、なのかな?
「マルミに空気の調査やグージーやルクセルに害を及ぼす病原菌や成分がないかを調べさせて」
今さらではあるが、やらないよりやったほうがいいだろう。ボクにも関わってくることだからな。
「オッケー」
「成分が出るまでは管制塔まで宇宙服着用にしようか。やらないよりやる慎重さだ」
「星に落ちた戦艦も変なもの纏ってないことを祈るとしよう」
宇宙からの物体なんちゃらとか付けてないでくれ。ファンタジーと掛け合わさってとんでもないものにならないことを切に願うよ。
「ラルドラ、連れて来た中にマニュアーを扱える者はいる?」
「いません。マニュアーは下級の者が操るものなので」
ライエンクルにマニュアーはなかった。ってことは、戦艦乗りはかなり高い身分ってことなのかな?
「いきなり使えるものじゃないし、グージー側に任せるしかないか」
ライエンクルはグージーに支配されているようなもの。情報も共有しているだろうから補給をお願いするか。
ジージーに伝えてもらった。




