第285話 第八惑星
「ある意味、人力だよね、グージーって」
「プログラムは高度にしすぎると自我が生まれてしまうからね」
AIの反乱。SFでらありがちな設定が、グージーの世界では禁忌になるほどロボットが排除されている。てか、サイボーグ化が最適解となったようだ。
宇宙に出ると人間の枠では収まり切れなくなるのか。ニューなタイプになるのも自然の流れなんだな~。
「小惑星から集めたものはここで製錬され、チップ化されるんだ」
宇宙の科学が高すぎて、製錬なのか精製なのわからない作業になっている。岩石を粉砕して、機械に通し、出てきたら金属チップになっている。その機械の中、見てー!
「そうね。現地調達するためにその技術はあるんだけど、高性能な機関を造るには大きな製造施設が必要になるわ」
「現存の重力炉を失えば終わり、ってことか」
さすがの宇宙技術も専用の施設がなければ造れないってことか。アルレシアだけだったら元の宇宙に還ることは出来なかった、ってことだろうよ。
「他の材料も採取出来るの?」
「今、第八惑星で採取しているよ。ガス惑星だけど、大体のものはそこで採取出来る感じだね」
木星みたいなのがあるのか? ショートワープ、便利だよ。
「水が採れる惑星はある?」
「第八惑星の衛星にあったわ。変な生命体がいて大変だったみたい」
いたんかい! ファンタジーの宇宙はファンタジーだな!
「この星系は資源が豊富で助かるわ。まあ、重力炉の材料となるものはさすがになかったけどね」
あったら侵略計画が立てられていたことだろうよ。いや、安心は出来んか。さすがに隠蔽することもあるだろうしな。
下はウソはつけないが、最初から命令されたら口にしないこともある。ボクは頭にチップを入れてないんだからな。
重力炉の金属の臭いや肌触り、音は記憶している。ボクから完全に防ぐには別のところで造るしかない。ルクセルに探らせるとするか。
「資源回収と資材生産は問題なしと。残骸があるならもらえる? 剣の材料にしたいんだよね」
「残骸? そんなのでいいの?」
「宇宙で使われている金属だからな。覚えるのに適しているんだよ」
合金でもあるから解析練度が上がるのだ。魔力も鍛えられて容量も増えている。ジージーと出会ってからボクの魔力は質も量も三倍にはなっている、気がする。誰かボクにステータスオープンの力を与えたまえ!
この星に転生者がいる証拠がそれ。ステータス魔法ってのがあるんだよ。そんなピンポイント魔法を創れるなど転生者しかおらんでしょうが!
「またどこかで会いそうだ」
「なに?」
「いや、なんでもないよ。次は、鹵獲したルクセルの戦艦を見せて」
「それは別のところにあるからシャトルで向かうわ」
「よろしく」




