第283話 対策
「索敵兵は捕まえたの?」
「いや、放置している。マルシアが欲しい情報は超能力者からもらったから」
スマホを出し、ソドに繋いだ。
「ソド。情報をこちらに送ってもらえる? ルクセルのフォーマットで構わないからさ」
山の家のフォーマットはルクセルにも対応してもらい、グージー側に変換出来るようにもしてもらっている。問題なくこちらに情報を送れるようになっているのだ。
「オッケー」
ソドまでオッケーを使い始めたよ。
「情報、送られて来ました!」
司令室のオペレーターが受信を確認したようだ。
「マルシア。その情報をどうするかは任せる。捕虜にしたルクセル人をライエンクルに乗せてこちらに向かわせてくれる? 星の資源を掘らせるために使うからさ」
「こちらも資源を掘らせたいのだけど」
「そこはグージー内でやりくりして。そもそも、ルクセル人を使うのだって大変だろう。反乱でも起こされたら大切な兵力を減らされる。無理に使うより、自分らでやったほうが効率的だ」
効率厨なグージーには効く言葉だろうよ。
「……わかったわ……」
「焦っても深読みしても今の段階では意味はない。食糧調達、資源発掘、拠点確保。まずはこれを安定させる。でないと、いつまで経っても元の宇宙に還れないよ」
すべてを遮断された今、グージーもルクセルも自給自足しなくてはならない。だからと言ってあの星を侵略されても困る。てか、千人もおらず、自らも管理出来ない状態で侵略しても自滅するだけだ。ファンタジーはそんなに甘くないのだからな。
「ルービーが抜けたのが痛いよな」
もちろん、痛いのはマルシアだ。グージーの中では権謀術数を知っているヤツだった。戦術特化のマルシアには出来ない芸当だろうよ。
「マルシアにはマルシアの事情があるだろうが、不慣れなことはしないことだ。そういう組織ではないんだから。下手に動くと瓦解するぞ」
下手な考え休むに似たり、だ。
「ボクは約束を守る。それを基本として動いてくれ。この宇宙でまた戦争とかされたら堪ったもんじゃないからな」
「……そうしよう……」
だからダメなのだ。それはもう下手な考えをしていたことを自白したようなもんだろうに。
「ルクセル側と会談、と言っても顔合わせだ。あちらはグージーの頭に介入出来るからモニター越しになるが。てか、グージー側に超能力を防げる技術はあるのか?」
「あるにはあるけど、アルレシアにはないわ」
ないんかい! ソド、厄介だな!
「それならモニター越しも危険だな。ボクに任せてもらっていいかい? あと、なんとかするように考えて。ボクの周りにいる者には重要区画には入れないようにして。精神感応されているかもしれないから」
やってはいないだろうが、念のためだ。
「わかった。対策しておこう」
「ありがとう。今日はここに泊まるからよろしく」
SF探索だ!
ストック切れ。溜まったら投稿します。




