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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第15章

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第278話 遊び

「ソドも元の宇宙に戻りたいわけ?」


「戻れるなら戻りたいですね。役目があるので」


 どんな役目かは訊かないでおく。どうせ答えないだろうから。仮に答えたとしてボクに確かめようはない。戻りたいか戻りたくないかを聞ければ充分だ。


「何年掛かっても?」


「はい。何年掛かってもです」


 精神感応力がありながら、いや、あるから精神を制御出来ているのかな?


「それまでに戦死扱いされてないといいがな」


「生きていれば撤回されます」


「実に柔軟性のある集団だ。下は使い捨てにしているのに。それだけ君が重要ってことだね」


 にっこり笑って見せた。


「君は賢いが、言葉選びが下手だ。ウソも下手。人の心がなにもわかっていない。グージーの前では気をつけなよ。ボクとの行動で学習しているから。言葉から考察することが出来るようになっているぞ」


「……レイは、グージーを信じていないのですね……」


「信じれる要素がどこにもないからね。まだ、ルクセルのほうが信じられる。君ら、ウソが下手だからね」


「ウソ、ですか。そんなに重要なので?」


「重要でないと思うなら無視すればいいさ。ボクにとっては好都合だ。グージーもルクセルも行動がわかりやすいからな」


 ウソは人間の武器となる。そんな武器を失くした種はわかりやすい。行動が合理的だからだ。効率化効率化と叫んでいるバカどもと同じだ。


「君は、今でもボクの頭の中を探ろうとしているだろう?」


「まったく見えませんがね」


「ほら、それがダメだ。ウソを付けないから否定から入った。そこはバレました~とか笑っておくところだ。肯定しながらも隠しておきたいことは見せない。あと、君はボクを見すぎだ。観察していることがバレバレだ」


 しょうがないな~と艦長を見た。


「その目でボクのことがわかったかい? 機械の目では表面的なことしかわからないよ」


 義眼であることはわかっていた。金属の臭いがするからな。


「効率化、最適化、実によろしい。求めるのもよくわかる。だが、それは答えを相手に教えているようなものだ。仲間とはぐれた。移動手段がない。ないのなら奪えばいい。合理的な答えの帰結。相手から奪うことが効率的な答え。で、君らはここにいるわけだ。こんな結果を君らは計算出来たかい? こんなことを考えられる者がいると考えたかい?」


 ボクは考えられたし、計算もした。グージーもルクセルも元の宇宙に戻りたいのならどう動くかと、な。


「君らは効率化、合理化を進めすぎて単純になったんだよ。不合理を考えられなくなった。人は不合理な種なクセにね」


 だから歪みが出て来る。歪みを排除する。それは歪みではなく遊びだというのにな……。

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