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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第15章

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271/312

第271話 油

 予想どおり、オリーブに似た油だった。


 オレンジとは違う木が生っていたからもしかして、とは思っていたのだ。


「いいね。食卓が豊かになる」


 ボクのグルメ細胞が活性化した今、昔のような食卓には戻りたくない。毎日美味いものが食いたいです!


「あ、レイ。ルクセルの索敵機から情報が吸い出せたと報告が上がったわ」


 オーリブの実って、どう食べたらいいんだと考えていたらハラーシが宇宙からの報告を伝えに来た。


「消さなかったか、消せなかったか、どっち?」


「消さなかったのほうね。不時着の衝撃が大きすぎてシステムがダウンしたみたい。データは無傷だから吸い出せたみたいね」


「よく活きていたものだ」


 五体満足に見えた。なんか理由があるのかな?


「どうもわたしたちを見張っていた索敵機だったようで、かなり前から調べられていたようだわ」


「その情報は本隊に送られていたの?」


「そこまではわからないけど、情報が膨大なことから細かく情報を送っていたかもしれないわね」


「その情報量って、個人でも持てたりする? 外部記録媒体とかに詰めて」


「……訊いてみる」


 宇宙と交信を始めた。テレパシーみたいでいいよな。おしゃべりし放題じゃないか。ってまあ、おしゃべりでもないんだけどさ、ボクって。


「レイ。持てるそうよ」


「じゃあ、持っていると見たほうがいいね。グージーとしては許容出来る?」


 と、スマホが鳴り、誰かを見たらマルシアからだった。もしもし。


「レイ。そのルクセル人を捕まえて。情報を本隊に渡さないで」


「生きたまま? それとも死んでも構わない?」


「生きたままよ」


「オッケー。生きたままね」


 マルシアとの通信を切った。


「可能なの?」


「あっちが抵抗してきたらわからないね。だが、見た感じ、携帯武器しか持ってなかったからそう難しくはないだろう。周辺に戦艦や突入艇の反応は?」


「周囲百キロに反応はないわ」


「百キロ外にはあるんだ」


「脱出ポッドらしき反応があったわ。戦艦から射出されたもののようだわ」


 その位置をスマホに送ってもった。


「あの位置にいたのは、脱出ポッドの仲間と合流しようとしてたんだね。ってことは、待機突入時にはセンサー類は生きていて、連絡を取り合ったのかもしんないね」 


「よくわかるわね」


「単なる憶測さ。すべてが偶然かもしれない。もしかしたや、脱出ポッドの反応を捉えて、合流しただけかもしれない。ボクの言葉をあまり信じちゃいかんよ」


 予想推測憶測。ただの妄想なだけかもしれない。鵜呑みにせず、自分の頭で考えるようにならんといかんぜよ。

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