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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第15章

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第270話 宇宙薬

「いや~ありがたい! 埋めるのも手間だったからな!」


 集落の人たちは大喜び。埋めようとしていたオレンジまで持って来てくれた。


 まあ、傷んだものは外してくれたので、ありがたく買い取らせてもらった。


「ちょっと資金が足りなくなったんで薬でもいいですかね? 結構、いい薬ですよ」


 宇宙技術でこの星に住む者に合わせた薬を造ってもらった。そこまで効果は高くなく、そこまで低くもない。数日薬を飲めば治るくらいのものだ。


「それはありがたい。ここでは医者が来てもくれんからな」


 医者はいるんだ。いないほうが通常なのに。ここは医療が発展しているのか?


「これが熱冷まし薬。これは腹痛薬。月のものを抑える薬。赤ん坊が熱が出たときの薬。これは傷薬。こっちのは傷を負ったときにはる貼り薬──」


 と、薬の説明をする。


 文字はグージーの言葉なので、読み書き出来る人に名前と説明を書き留めてもらった。


「明日もまた来ますんで、集めててもらっていいですか?」


 さすがに量が量なので数日にわけて買いに来ることにした。他の集落にも声を掛けてもらうのもお願いした。


「ロンガー一家、助けて~!」


「止めろ! なんかバカにされている気分になるわ!」


 そう怒るのはグージー商会との窓口にさせられたバルガさん三十六歳だ。


「なんなんだよ、今度は?」


「いや~、人手が欲しくて。オレンジを運ぶ荷馬車とか用意してください」


「なんか人格変わってねーか?」


「これが素なんですよ」


 美人秘書は終わり。てか、ボクには似合ってなかった。やっぱ、素でいるのが一番だ。


「うちは、お前んとこの下請けじゃねーんだぞ」


「わかってますって。お金は弾むのでお願いしますよ。あ、これ、賄賂です」


 ブランデーをバルガさんに渡した。


「堂々と言うな。やるなら黙ってやれよ。周りが見てんだからよ」


 賄賂はしていいんだ。まあ、ダメだと言われてもやるがな。許される時代なんだし。


「アハハ。バルガさんは反応がいいから好きだな~。グージー商会に来ない?」


「行かねーよ! おれはロンガー一家に身を捧げてんだからよ!」


 それは残念。きっと楽しく一緒に働けたのに~。


「ったく、わかっよ。何台だ?」


「十台くらいあれば足りると思う」


 トウジにテレポステーションなら十台もあれば充分だろう。輸送船も増やしてもらわないとな。


「そんなに買って大丈夫なのか? 腐るだろう」


「うちは巨大な倉庫を持っていて、五年は貯蔵出来る魔法があるから大丈夫。余っているものを買い占めてもいいよね?」


「価格を落とさないならこちらとしてはありがたい限りだ」


「よかった。他にも余っているものがあるなら買わせてもらうよ」


「それは、油でも構わないのか?」


「もちろん」


 にっこり答えた。

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