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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第15章

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第269話 アルジール(索敵機)

 道行く人々に見られる。


 まあ、無理もない。こんな鉄の人が歩いているのだ、誰でも見るわ。わたしでも見るわ。見ないほうが逆に怪しい……のがいたわ……。


「マジか」


 そんなギャグみたいなことにびっくりだよ。


「レイ、どうしたの?」


「ルクセル人がいた。今、通りすぎた冒険者風の男だよ」


「原住民に見えるけど?」


 うん。ボクもそうだと思った。あまりにもルクセル人に見えなかったから。よく原住民に紛れたものだと感心するよ。


「上空から金属反応がないか調べて」


「オッケー。ルクセル人はどうするの?」


「放置で構わないよ。この星に適応しているみたいだからね」


 適応出来るだけで敵対しないのがわかる。そのままファンタジーライフをお送りください、だ。


 しかし、ルクセルのほうが適応力は高いよな~。まあ、ファンタジーはそれほど甘くないから宇宙アイテムがないと厳しいがな。


「アルジールがあったそうよ」


「アルジール?」


「索敵機ね。ステルス性が高い機体だけど、今は反応があることからして不時着したようね」


 なるほど。索敵機とかもあるんだ。


「回収出来そう?」


「スクラップにしかならないわね。データがあるかも怪しいわ」


 その映像をマニュアーに送ってもらった。


「確かにガラクタになっているな」


 三十メートルくらいはあったのだろう。なんとか不時着出来たが、木々や岩でボロボロだ。修理よりスクラップにしたほうが早いだろうよ。


「念のため回収しておいて」


 まったく情報が得られないってこともないだろう。なにかあるはずだ。


「オッケー。回収班を向かわせるわ」


 あとは宇宙にいる連中に任せて先を進んだ。


 しばらくしてオレンジ畑が見えて来た。


 収穫が終わりそうなのか、木にはそれほど生っていない。いや、もう収穫された木のほうが多いな。無駄骨だったかな?


 さらに進むと、集落が現れた。


「ジージー、先に言ってボクらが来ることを伝えて。ロンガー一家に世話になっている商会だってね」


 冒険者として授かったコミュニケーション能力に期待だ。


「レイ。買ってくれるなら歓迎するだってさ」


「ご苦労様。話のわかる人らでなによりだ」


 どこかのJのAがあったら話がややこしくなるかな~と思ったが、そうでもなくてよかった。


 怖がらせないようゆっくり進んだが、やっぱり理解出来ないものは恐ろしいらしい。もっとカラフルにしたほうがいいだろうか?


 集落の前で停まり、マニュアーから降りた。ほら、怖くないよ~。


 女が出て来たことで恐怖は抑えられたようで、まず子供が駆け寄って来た。


 どこの世界も子供の好奇心は恐れ知らずだよ。

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