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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第14章

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第258話 水泳部

 しばらく見ていたら巨大生物が姿を現した。


「クラゲか? スライムか? なんなんだ?」


 ヌラヌラして半透明の体。触手とかないからクラゲではないと思う。


 生物の勉強をしてこなかったので考察することも出来ない。てか、興味がない。金属なら興味を持てたんだがな。


「こっちに向かって来てないか?」


「そうみたいだな。敵認定されたか?」


 ただ見ていただけなのに。それとも縄張りに入ったからか? 


「ちょっと下がるか」


 DXに取り込み、五十メートルくらい下がった。


 それでも巨大生物はこちらに向かって来る。敵の排除か? それともエサとして見られてんのか? 

 

「無駄な殺生はしたくないんだがな」


 必要な殺生ならいくらでもしますよ。お前が死ぬかボクが死ぬかなら、お前が死ね、って考えの持ち主なんで。


「あれも食べるの?」


「うーん。見た目的に遠慮したいかな~」


 クラゲだったらワンチャン、中華クラゲとかで食べられるんだろうが、どうもスライム寄りの生き物っぽい。この世界でスライムを食えるようにしたのいないからな~。


「あ、止まった」


 砂浜の中頃まで来たらピタリと止まった。


「産卵か?」


 でもなかった。三十秒くらい停止してたら海に戻り始めた。


「やっぱ、あいつの縄張りだったか?」


「排除したらいいんじゃないか?」


 戦争脳はすぐにそれだ。なんでも排除すればいいってもんじゃないんだよ。生命体のピラミッドを知らんのか? 知らんか。何百年と戦争してたんだから。


「無闇やたらと生物を排除しないの。生命は貴重な資源なんだから。未知な生物でも将来役に立つってことも多々あるものだ。まずは排除するより活かすことを考える。調べてダメなときは排除する。そうしなさい」


 この思考も変えないといかんよな~。


「ハルフィーに連絡。この地区は立ち入り禁止としよう。下手に近付かず、下手に攻撃しないように厳命して。港に来たら排除して構わないから」


「オッケー。連絡徹底させたわ」


 たまに頭の中のチップっていいな~って感じてしまう。あんなの頭に入れたらとんでもないことになるとわかっていてもな……。


「海の中も調べないといかんかもな。水中用マニュアーってどうなってる?」


「一応、生産ラインに乗った報告は上がっているわ。もう少しでロールアウトするんじゃない?」


「じゃあ、ボクが試験運転しよう」


 グージーに水泳部が出来るのか。海底にも知的生命体がいたりして? 古代アトランティスみたいなのがあったら燃えるな! いや、その前に宇宙人に会っちゃってっけどね! 感動半減だよ!


「もうちょっと見てから戻るとしようか」


 巨大生物を刺激しないよう離れてから空に飛び立った。

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