↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第14章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

255/312

第255話 基地司令

 アクアは垂直離陸が出来るので、管制塔の近くに降ろした。


「島の指揮官は誰?」


「ハルフィー4よ。シャレインのパイロットね。基地司令って名称にしたみたいよ」


「4ってことはかなり上の位なの?」


「シャレインの副隊長ね」


「隊長は?」


「戦死したわ」


 それはご愁傷様です。


 管制塔に入り、ハルフィーとご対面。歴戦の名パイロットって感じの女《ひと》だった。


 顔に皺がある女《ひと》、初めて見た。歳が行ってても精々三十歳くらいの見た目だったのに……。


「あんたがレイかい?」


「ああ。初めまして。この星の人間で、艦長代理補佐を任されている。よろしく」

 

 握手も敬礼もないってのも不便だよな。敬意を表す手段がないんだから。


「ああ、こちらこそよろしく頼むよ」


「結構、長く生きている感じ? 人間らしさが出ているが」


「そうだね。三百年は生きていると思うよ。そろそろ機械化しないと脳が壊れて死んでしまいそうだ」


 ジョークか? グージー流のジョークなのか? 若いのしかいないから年配がどんなもんかわからんよ。


「機械化した者って多いの?」


「第一戦闘位者は完全機械化したヤツらだね」


「あー……」

 

 なるほどね~。戦争が終わらない理由が見えたような気がしたよ。自ら柔軟性を捨てたわけか。


「……生命体としての可能性を捨てちゃったってことか。惜しいことをしている……」


 効率化を求めたとき、人は退化する。可能性を潰した生命体に未来はないだろうよ。機械の未来は知らん。

 

「惜しいのかい?」


「ボクから見たらな。その足は戦いで?」


 ハルフィーから金属の臭いがプンプンする。太ももから下は機械の足になっているのがわかった。


「わかるのかい? センサーも誤魔化すものなんだけどね」


「ボクの鼻は逃さないよ。かなり巧妙に造られているが、金属の臭いからは逃れられないよ」


「へー。さすがルービーを黙らせたヤツだ」


「仲がいいのかい? あの約束を平気で破っちゃう子とは」


「ふふ。子供扱いか。まあ、まだ若いから感情が抑えられなかったんだろうよ」


「感情、ね。あの子も半分くらい機械になっていたが」


「脳はそう簡単に機械化は出来ないのさ。じっくり慣らさないと拒否を起こすから」


「人間の、生命体のアイデンティティーが拒否するんだろう。そういう事例、たくさんあるんじゃないか?」


「……ああ。ある。表には出ないがな……」


「グージーってのはボクたちが想像しえることをすべてやっているな。滅びたいのか?」

 

 次の段階には行けない種族だな。


「さあ、どうだろうね? わたしとしては死にたくないとは思っているよ。死ぬのは怖いから」


「死が怖いのは人として当然の感情さ。でも、死を忘れたときからそれは人ではなく、情報を積めただけの金属になったってことさ」


 スマホを出して振ってみせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。