第249話 言い訳
思ったとおり、デカいお風呂がありました~。
なにに使われていたかは考えない。湯船は空になっていたし、よく掃除されていた。なら問題ナッシング。水は外の滝から流し込む造りのようですぐに水は溜められた。
熱魔法で沸かし、宇宙ボディーソープ、宇宙シャンプーを出した。
「あ、お風呂上がりの牛乳を冷やしておかないと」
いかんいかん。これを忘れたらせっかくのお風呂が台無しになる。
いい感じの桶があったので、水を入れて氷らせた。槌で割ったら宇宙瓶に入った牛乳を収納の鞄から出して冷やすとする。
「これだと氷っちゃうか?」
ちょっと溶かして牛乳が氷らないようにした。
「レイ。お風呂があったんだって?」
シャレイン隊のジージーたちがやって来た。
「ああ。結構大きいから皆で入れるよ」
ちょっとした銭湯くらいの湯船だった。ボクたちは七人だから余裕で入れるだろう。
お風呂に慣れたので、皆喜んでいる。やっぱ、女の子が入ると華やかだよな。
ルクセル人はグージー人を見ても欲情はしない。なので、覗きに来る心配もない。まあ、今はお酒を飲むので忙しいだろうがな。
「いい湯だ」
久しぶりに肩まで浸かれるお風呂に入れた。山の家も広いが、こういう木の風呂も悪くはないな。窓を開放するとオーシャンビューが最高だ。
「海賊退治も悪くないものだ」
収納の箱に鞄、そして、金銀財宝。これで島の開拓に移られるな。
「満面の笑みね」
「ああ。あの収納の箱は脱出艇になる。転移門が大きく出来ない場合、宇宙服を着て収納の箱に入ってもらい、ジージーたちがいた宇宙に帰ってもらうことも出来る。あちらでも門を造ってもらえるなら突入艇くらいのサイズなら通れると思う」
さすがにアルレシアは無理だ。異次元を突破出来るワープ装置を考えい限りはな。
「……帰れるんだ……」
寂しそうなジージー。他も喜んではいなかった。
「まあ、艦長たちが元の宇宙に帰っているならジージーたちは戦死扱いにしているかもしれない。帰りたい者は帰り、残りたい者は残ればいい。ルクセル人がいるのでアルレシアを放棄出来ないって言い訳は出来るからな」
言い訳は大事であり、覆せない理由にもなる。敵対した関係なら特にな。
「帰還組、残留組にわければ上の連中も納得するさ」
まあ、納得しない確率のほうが高そうだがな。艦長は部下を見殺して逃げた。その失態を隠すか消すか、それはわからないが、あまりいい未来ではないような気がする。
「そのとき、ボクはまだ艦長代理補佐。皆を指揮しる立場だ。その責任はボクになる。ジージーたちは命令に従っただけ。問われるのは命令したボクさ」
と言ってもボクはグージーの人間じゃないから罪を問われても法で裁けないだろう。あちらがボクを捕まえに来ない限りは、な。ふふ。




