第245話 海賊島(笑)
「よし。金目のものでも探そうか」
海賊島──ではないが、まあ、気分を高揚させるために海賊島でいいっしょっ。ハイ、決まり。
「ハチヤ、トウジ。とりあえず生きているヤツは縛っておいてよ。開拓に使うからさ」
島の開拓要員として連れて行くとしよう。人件費が掛からないって神でしょう。生き残りにしたらボクは悪魔だろうがな。
残骸はハチヤが片付けてくれたが、穴を掘った部屋は手付かずだ。岩なだけにアサルトライフルの弾でも貫通することはなかった。
「くっさ!」
海賊が掃除をするなんてこともないだろうが、よくこんな臭さの中で生活出来たものだ。糞尿垂れ流しか?
これでは金銀財宝とか期待するだけ無駄かもな~。
それでも一縷の望みにかけて部屋を回った。てか、金銀財宝があるなら厳重に仕舞っているか。こんな臭い場所に置くわけもないだろう。
地下に続きそうなところを探していたら鉄製の扉を発見。金属の臭いがしてきたぜ!
錠前を力技で破壊。重い扉を開いた。
五メートルくらい進むと、下に向かう階段が現れた。
頻繁に入るのか、松明が等間隔に灯っている。微かに下から風が吹いているな。
かなり下るな? 三階分は下ったんじゃないか?
「地下牢?」
倉庫にしては臭い。やはり糞尿垂れ流ししているような臭いだ。
「あーなるほど」
やはり地下牢のようで、中に人間がたくさん入れられていた。
この世界の海賊は金銀財宝より人間売買のほうが儲かるようだ。嫌だね、人間の汚さを見せつけられているかのようだぜ……。
「粗悪な鉄だ。海の近くで使うもんじゃないだろうに」
熱してやるとすぐに溶けたよ。人間を閉じ込めておくなら木でも構わんだろうに。バケモノを閉じ込めるわけでもないし。仮にいたとして、入れるのも出すのも大変ですやん。
「ハチヤ。牢を破壊して。トウジは中の者を上に運んで」
出ろと言って素直に従ってくれないだろうから強制的にテレポテーションさせてもらいます。
二人に任せてボクはさらに奥に。百メートルくらい進んだらまた鉄の扉が現れたので、蹴りで開かせた。ここも粗悪な鉄だよ。
扉の向こうには、なんか立派な甲板? に出た。なんや?
「レイ──」
と、ハラーシが駆け出した。
その先には武装したヤツらが五、六人いた。海賊ではない。なんだ?
ハラーシが一瞬にして斬り伏せてしまった。
「あの先に金持ち区でもあるか?」
木の扉があり、見張り台から斬り伏せたヤツらと同じ装備のヤツらが見下ろしていた。
「ロイド。ボクの位置わかる? わかるなら来て欲しいんだが」
「オッケー。すぐに行く」
外に続いているので問題なくやって来れた。
「扉を破壊して」
さて。扉の向こうはなんじゃらホイ?




