第243話 襲撃
エーデルク号が出港。またここに来るのは四十日後だ。
まあ、来るのはエーデルク号だがな。ボクはシャレインやDXの練習をしたいし。
「じゃあ、サリー。あとはよろしく」
「わたしも行きたかったよ」
「次があったら誘うよ」
海賊船は十数隻いた。あの根城で賄える数ではないのだから他にも根城にしているところはあるはずだから。
「なら、次に期待するよ」
陸が見えなくなったところでエーデルク号とさようなら。アクア、アクア2、シャレイン隊で向かう。
なんとも過剰戦力ではあるが、これも活躍の場を与えてやらねばならない結果なのよ。
すぐに海賊の根城上空に到着。レーダーもないから楽なものだ。
「アクア2、突入。海賊は殺しても構わないが、あまり破壊しないように。片付けが大変になるからな」
「オッケー!」
ミサイルやレーザーを防ぐ戦艦に突っ込もうとする突入艇。剣山のように立ち並ぶ岩などぶっ壊しながら進み、広場のようなところに強制着地をした。
不時着となにが違うんだ? と思わなくもないが、アクア2が壊れてないんだから通常運転なんだろうよ。
両脇のハッチが開き、グージー製のマニュアーが三機、出る。
一人はアクア2を操縦しないとならないなので三機なんですよ。あ、ちなみになんだが、アクア2は宇宙にあったものを回収して改修したものです。
外に出た三機のマニュアーはアサルトライフルを構えて乱射する。
あまり壊さないように、って指示はどこへやら。まあ、曖昧な指示だったし、なるようにしかならんやろう……。
海賊たちも反抗しようとするが、対物ライフル並みの弾を防ぐ術なし。なんかゴリラみたいな野郎があっさりとご臨終。ご冥福をお祈り致します。
「……わかってはいたが、虐殺でしかないな……」
血肉が飛び散り凄惨な光景だ。あんな最後を終えたくないものだ。
動く者がいなくなったようで、ロイドたちが攻撃を止めた。
「ボス。こんなものか?」
「ご苦労様。トウジたちを送り込むから生き残りから守ってよ。生き残りは……まあ、抵抗するなら殺していいよ。降伏するなら一ヶ所に集めて。指揮はハラーシに任せる」
トウジのテレポテーションで海賊どもの根城へと跳んだ。
「ジージー。逃げる船は沈めて構わないよ」
「荷物はいいの?」
「積み換えが大変だから構わないよ」
人を連れて来るのも面倒だ。船のはすっぱり諦めるとしよう。
「ボンド。アクアを降ろして」
「オッケー」
岩に突っ込むことはないからな。静かに降りてくださいな。
「さて。お宝はあるかな?」
海賊のお宝。そのフレーズにはちょっとトキめくな。ふふ。




