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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第13章

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240/312

第240話 エーデルク号

 二隻を近付けてもらい、一隻ずつ探る──ほどのものはなかった。


 ジージーと出会ってなければ大砲に興味を持てたんだろうが、ロボットにアサルトライフルという組み合わせを手にしていてはまったく興味が持てなかった。


 金目のものもないし、食糧もカビたパンとか干し肉とか食欲をなくすものばかり。再利用するものもないし沈めちゃいますか。


「ジージー。撃っちゃっていいよ」


「オッケー」


 戦艦に撃つようなビーム。一撃で木っ端微塵の海の藻屑となりました。絶望的な戦力差に泣けてくるよ……。


「サリー、ザンテカの町へ向かって」


「オッケー」


 サリーまで返事がオッケーになっているよ。了解って教えたほうがいいかな?


 なんてぼんやり考えていたら陸が見えて来た。


「灯台なんてあったんだ」


 結構、大きな灯台が島に建てられていた。船関係だけはボクがいたところより二百年くらい先を行ってそうだな。魔法が発展しない地もあるんだから不思議だよ。


「灯台の近くで止めて」


 船の旗を覚える番人みたいなものがいるそうで、到着したらここで待つように言われたのだ。


「小舟が向かって来るよ」


 こっからどうすんの? って待っていたら港のほうから一枚帆の小舟がこちらに向かって来た。


「グージー商会の船かい?」


 小舟に乗っていた役人っぽい男が声を掛けてきた。


「ああ! グージー商会所属のエーデルク号だ。わたしは船長のサリーだ」


「女の船長とは珍しいな」


「こっちでは珍しくないよ。女の船長なんてね」


 まあ、女しかいないしね、珍しくはないわな。


「そうか。入港の許可は出ている。白い旗が三つ靡いている船のところを目指してくれ。そこで荷物の積み換えを行うから」

 

 桟橋に横付け、ってわけじゃないんだ。まあ、タグボートがあるわけじゃないしな。風だけで桟橋につけるなんて無理だろうよ。


 あ、ちなみにエーデルク号って命名したのは艦長代理のマルシアだ。一応、軍属に入る船だから命名するのはマルシアになるってことなのだ。


 一応、帆船ってことなので風を吹くのを待ち、それっぽい進みを見せて港へと入った。


「港っていうか湾だな」


 かなり広い湾で、たくさんの旗を靡かせた船の周りに帆船が錨を下ろしていた。こういう感じなんだ。へ~。


 白い旗が靡くところはすぐにわかり、そちらに向かって帆を畳みながら減速。止まったところで錨を下ろした。


 で、これからどうするわけ? と、首を傾げていたら白い旗を靡かせる船から手漕ぎボートが向かってきた。


「ようこそザンテカへ。ここはジャービックだ。白組が仕切らせてもらっている」


 地元ルールすぎてよくわからんな~。

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