第239話 ウソつきは死刑!
マリーンな感じになったマニュアーが海賊船へと着地、いや、着船になるのか? この場合は?
まあ、なんでもいっか。二人に暴れさせてやろうかね。暇してただろうからさ。
手加減しながら暴れに暴れ、海賊は捕まえてゴミのように海へと捨てている。なんか器用だな。
「ルクセル人よりマニュアーの操作が上手いんじゃないか」
「細かいことは脳波信号で動かしているからね」
頭のチップか。それは反則やろ。ボクには一生勝てへんって。
「サリー、二人を止めて。沈む前に海賊船を探索しようか」
臭そうではあるが、風通しもよくなった。今なら行けんじゃね?
脳波信号で二人を止めさせ、船を海賊船に横付けしてもらった移ってみた。
「うん。臭い」
表現したくもない臭さだ。よくこんな臭いところにいられるものだ。鼻、壊れたか?
破片を海に捨て、死体も海に捨てる。金目のものは持ってなさそうだったので。
海賊船は全長三十メートルってところか? 帆柱が三つと外洋向けとは思えない。やはり近くに拠点となるところがあるようだ。
「レイ。こいつ生きているよ。もう少しで出血多量で死にそうだけど」
「捨て構わないよ」
尋問するなら元気なヤツでしょう。死に掛けは捨てなさい。
「元気なのがいたよ!」
サリーのところに向かうと、確かに元気なのがいた。いや、ただ五体満足なだけのヤツが、な。
「素直に答えてくれたら殺しはしない。いいかな?」
「……あ、ああ、わかった……」
恐怖に震えていてもちゃんと頭は回っているようだ。
「よろしい。君らは海賊でいいんだな?」
「ああ」
「拠点としているところは島? それとも陸の港?」
「島だ」
「ここから何日?」
「三日か四日だ」
「うん。ありがとう」
海賊の足首をつかんで海に放り投げてやった。
「助かるんじゃなかったのかい?」
サリーが呆れたように言ってきた。
「素直に答えていたらな。だが、ウソをついた。よって宣言どうり殺しだけさ」
次の生き残りにも尋ねると、陸の港と答え、距離は二日だった。ハイ、ウソつきは死刑です!
さらに五人に尋ねると、四人が港で二日の距離だった。
「ジージー。海賊船が来た方向に百キロ内で海岸線を探って。岬か入り江に港が造られていると思うから」
話を総合して平均するとそんな感じだ。
「結局誰も助けないんだ」
「約束ってのは人とするものであって、ゴミとはしないんだよ」
テストに出るからよく覚えておくことだ。
「トウジ、そっちはどうだい?」
「何人か拘束したからそっちに連れて行くよ」
「オッケー。ロイドのほうは?」
「こちらも何人か拘束した。偉そうなのも腕を切り落として黙らせた」
ほんと、戦争しているヤツらは容赦がないよ。もちろん、ファンタジーなワールドを生きるボクも容赦ないがな!




