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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第13章

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第236話 技術の粋

 トゥエル指導の下、マニュアーを分解していく。


 意外と分解しやすく、配線が機体中走っているってこともない。いや、ワイヤーみたいなのは走っている。これが伝達線のようだ。なんの線かは周波数器でわかるらしい。

 

 その機器は突入艇にもあったので、再現してもらったよ。


「一応、ボルトで固定もしているんだ」


「それが一番整備しやすいからな」


「結構、精度のいい機械で造っているようだね。ナノサイズで加工してるっぽいな」


 ボルトを擦ると、その精度の高さに驚いた。


「どこかの星で製造しているって話だが、そこがどんなところかはわからないんだよな」


「だろうね。こんな精度の高い技術を出せるなら。グージーも必死に探し出すだろうよ」


 このボルトから職人の魂を感じる。機械で簡単お手軽に造られているものではない。かなり優秀な機械を使っているな。


 二日掛けて分解し、床に綺麗に並べた。


「何百年の歴史を感じるよ」


 兵器としてそれほど強力なものではない。だが、とても綺麗で、試行錯誤をして完成したことがわかる。


 マニュアーを動かすプログラムも見せてもらったが、宇宙語すぎてチンプンカンプン。これは、一生をかけても無理だわ……。


「ゴーレムを動かす魔法から攻めたほうがいいかもな」


 これを真似するのは諦めたほうがいい。四代くらいかけないと理解することも出来ないだろうよ。


「うん。諦めた」


 基礎は残して後世の物好きが現れるのを期待しよう。ボクは、DXやシャレインで遊ぶとしよう。


 解体したマニュアーを元に戻す。ルクセル製として大切に残しておこう。オーパーツになったらおもしろそうだ。


「さて。ザンデカの町に行ってみるか。船を向かわせるとしよう」


 一月は過ぎた。船が到着するにはいい頃合いだろうよ。


「ハラーシ、ザンデカの町に向かう船はどうしてるっけ?」


「ザンデカの沖で待機しているわ」


「じゃあ、結構待たせた感じ?」


「のんびりやっているみたいよ。船底にシャトルを取り付けているから快適でしょうしね」


 退屈してないのならなによりだが。


「アクア2は出来てる?」


 ロイドたちが乗る用に鹵獲《ろかく》した突入艇をグージー用に改造したものだ。


「もう出来てバレンタスシアで訓練しているよ」


 見ないな~と思ってたら訓練場に行ってたんかい。気付けよ、ボク!


「なら、ザンデカの町に向かうよう連絡して。船で落ち合うとしよう」


「オッケー」


「ジージー、出れる?」


 スマホでジージーに繋いだ。


「もう出た。シャレイン隊で向かっているわ」


 皆早いんだから。ボク、まだ用意してないんだが。


「トゥエル、ジール、また留守番よろしくね」


 今や山の家の工場長《トゥエル》と副工場長《ジール》となった二人に声を掛け、出発準備を開始した。

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