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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第13章

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232/312

第232話 逃亡者

「レイ。マニュアーを捉えたわ。ここから約四十キロ。海岸線に近くに四つの熱源を感知したわ」


 要塞都市、カルデンカに来て二日。逃げたルクセル人を捜すのに二日も掛かってしまった。


「ダミー信号に引っ掛かったみたいよ」


 顔に出たかな? ハラーシがその理由を教えてくれた。


「そっか。ってことは、賢いヤツが逃げたんだな」


 グージーが上空を飛んだことで見張られていると察したのだろう。どんなヤツなんだろうな。


「ハルジラさん。ボクらはザンデカの町に向かうよ。薬は小屋の前に届けるから商売に励んでよ」


 もうルジカン商会から買える食糧もなし。なら、薬はドローンでとどければいいやろ。傘張る量ではないしな。


「はい。よろしくお願いします」


 ってことで、トウジのテレポテーションでアクアのところへと跳んだ。


「逃げたヤツらは捉えている?」


 モニターを見ているボンドに尋ねた。


「ああ。三人が固まって休んでいる。一人は見張りをしていると思う」


「オッケー。ジージーはマニュアーを回収して。ハチヤも同行よろしく。動けないかもしれないからな」


 マニュアーの技術以外に要塞で過ごしていた記録もあるはずだ。ルクセルの状況もわかるだろうよ。


 輸送用シャレインとアクアで出発。シャレイン2は支援として上空で待機してもらう。


「あちらからなにかしらの電波とか出してるのか?」


「それらしいものはないな。突入艇から持ち出していたら別だが、そんな性能のいいものでもないし、もうプレアは切れていると思う」


 補給もままならない状況だった。使えるものは残ってないのかもな。


「トウジ。マニュアー乗りに超能力者《パニシャーライジ》はいないんだよな?」


「いない。おれらとマニュアー乗りは別の戦艦に分けられていたから」


「同じ艦隊に超能力者《パニシャーライジ》がいるっては聞いていたが、会うこともなかったよ」


 まあ、船を行き来するなんてこともしないか。軍隊だし。


 逃亡者たちから四キロくらい離れたところに着陸してもらい、ボク、ハラーシ、トウジの三人で向かうことにする。


 隠れるために道なき道を進んだんだろう。見知らぬ星でサバイバルとか無茶をする。それだけ追い込まれているってことなんだろうかね?


 上空にいるシャレイン2からの誘導で迷うことはなく、百メートルまで近付いた。


「トウジ。これを届けて来て」


 ルクセル人用に造ってもらった通信機《スマホ》をオンにしてトウジに届けてもらう。


「オッケー──」


 姿が消え、すぐに姿を現した。テレポテーションスゲー!


「もしもし。聞こえたらそれを手に取って耳に当ててくれ」


 さて。どう出るかな?

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