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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第11章

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224/233

第224話 グージー商会

「こちらとしても麦は欲しいので相場より高めに買わせてください。輸送はこちらで行います」


「よ、よろしいのですか?」


「これには口止め料も含まれています。まだ年若い者がこうして交渉の場に出ていますからね。よい関係を築くためにも重要なことには口を紡ぎましょう。もちろん、法を犯すようなことはしません。ザンデカの町でも要塞占拠の件で協力させてもらいましたから」


「若い鍛冶師が剣王に協力したと耳にしましたが、あなた様で?」


 ウワサ広まるの早っ! テレパシー送信されてんの? 


「ええ。グージー商会の者でレイと申します」


 ジージーとハラーシの二人だけを紹介しておく。重要人物と察せられるために。


「ボクは、グージー商会の会長補佐のそのまた補佐の立場です。外部から雇われたのでこうして各地を回る役目を負っています。口が悪いのはお許しください。柄の悪さに家を追い出された身なので」

 

 前世の記憶を宿したまま生まれてごめんよ。ボクの分まで弟を可愛がってくださいませ、親父殿。


「あ、改めて自己紹介させていただきます。わたしは、ハルジラ。麦問屋、ルジカン商会の番頭をしております」


 ハルジラさんは、四十手前だろうか? 極々普通な容姿で、なにかカリスマ性があるわけでもない。でも、忠実そうな雰囲気を出している。信じてもいい人の見本みたいなタイプだろうよ。


「もしよければ、これからお邪魔させていただいてもよろしいでしょうか? どのくらいあるか確認したいので」


 あるのならさっさと買わしてもらおうじゃないか。のんびりしている暇なないんだからな。


「わかりました。馬車を用意します」


 馬車? と思ったら問屋業をしている町に店を構え、倉は郊外に建てるそうだ。土地が高くなるって理由で。


 ルジカン商会の倉は、町から馬車で二時間くらい。二時間進んでも麦畑って凄いよな。まだまだ畑は続いているんだから圧巻だな。でも、病気や日照りになったらどうするんだろう?


「かなりの倉があるんですね」


「はい。ミルジでも上位にいると自負があります。ただ、大きいだけに船を失ったのが致命傷となりました」


「船を所有していたんですか?」


「はい。ルジカン商会は元々王都に店を構える商会でした。何代か前に中堅所の問屋を取り入れて、本店をこちらに移したのです」


 そういうこともあるんだ。素人考えだと王都に本店があったほうが便利だと思うんだがな。


「五十くらいありそうですね」


「はい。五十八棟あります。今は半分は埋まっていますね」


 春と秋に収穫するのかな? だったら凄い量になりそうだ。


「買えるならすべて買わして欲しいね」


 島に貯蔵庫は造らせてある。すべて買えるなら数年は困らないだろうよ。

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