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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第11章

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第219話 パニシャーライジ

 二人の体には機械的な改造された跡はなかった。


 男としてのシンボルも切られたわけでもなく、なにか余分なものを付けられたわけでもなかった。普通の男の子だった。


「二人は、艦隊にいたときはなにをやっていたんだい?」


「敵艦への侵入と破壊工作だ」


「マニュアーに搭乗して?」


「いや、おれたちはパニシャーライジだった」


「パニシャーライジ? グージー側にはないね。ルクセル独特のものなの?」


「そうだな。グージーの旗艦にはそれこそ独特のシールドが張られている。それを突破出来る兵器がルクセルにはなかった。そこで開発されたのがおれた超能力者パニシャーライジだ」


 詳しい歴史はわからないらしいが、かなり昔からある部隊のようで、同じ戦艦には三十人はいたらしい。 全体的には一万人はいたんじゃないかってことだ。とんでもねーな。ボク、よくそんなヤツらにちょっかい掛けたものだ。


「生身でやらされるとはとんでもないね。ほぼ、自爆特攻じゃない」


 マニュアー乗りもそうだが、使い捨てすぎんだろう。どんなエクスペンダブルズだよ。


「ほぼ、ではなく、自爆特攻がおれらの役目だ」


「反抗出来ないなにかがあるわけだ」


「首の後ろに爆弾が仕掛けられているんだよ。今は命令する者がいないから生きていられるだけだ」


 エクスペンダブルズじゃなくてデスゲームだった!


「取り除くことは?」


「無理だ。超能力パニシャー妨害装置が組み込まれている」


「ちょっと見せて」


 トウジの首を見せてもらった。


 指でなぞり、指で叩いてみると、確かに金属物が埋められている感触があった。


「命令ってのは信号で送られてくるわけ?」


「だと思う。逆らったヤツが感電したように震えたあと、首が弾け飛んだからな」


 ほんと、ルクセルはエゲつないな。そりゃ、何百年と争うわけだわ。


「グージーの技術でそれを取り出せるかわからないが、もし、取り出せるなら超能力者パニシャーライジの情報を取らせてくんない? 命を奪うことも苦しいこともさせない。ボクが近くにいて見張るから」


 グージー側としても超能力者パニシャーライジの情報は欲しいはず。全面的に協力してくれるはずだ。


「それが終わったあとは?」


「自由に生きるといい。欲しいのは情報だからね。望むならこの星で生きられるよう手伝うよ。超能力パニシャーがあるならいい暮らしが出来るだろうからね」


 戦艦に突入しようというのだ、マニュアーくらいの力は発揮出来るはずだ。なら、ベテラン並みには稼げるだろうよ。


「嫌なら断ってくれても構わないよ。その場合は、どんな超能力パニシャーが使えるかだけ教えてくれたら構わないさ。まあ、その場合は爆弾を埋めたままになるがな」


 それがギブ&テイクってものだ。

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