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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第11章

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第213話 獣人ライフ

「そうだな。獣人にしておくか。まだ人間まで進化してないしな」


「望むなら宇宙技術でDNAでも弄りますか?」


 そんな技術があるとは聞いてはいないが、DNAを弄る技術がないとも思えない。ハールなら知ってんだろうよ。


「レイは怖いことをさらっと言うな」


「まあ、望むなら、ですよ。ボクも頭にチップ入れるの断ってますしね」


 問題思っているものなんて入れられるわけがない。脳を乗っ取られたら堪ったもんじゃないし。


「このままで構わんよ。この姿も悪いもんじゃないからな。前世じゃモテなかったが、ここではモテモテだ。妻も五人いるんだぜ」


 人間としての美意識はもう残ってはいないようだ。ボク、獣人の顔だけで男女の区別出来ないよ。胸を見たらわかるけどさ……。


「それはなによ。子孫繁栄に勤しんでくださいな」


 乃木坂さんが幸せならそれでよし。獣人ライフをよきものとしてくださいな。


「もし、暮らしに余裕が出てきたら動植物の採取とかお願いしますよ。絶滅する前に集めておきたいので」


「環境保護か?」


「そんな遂行な考えはありませんよ。月をテラフォーミングするときに使うんですよ」


 グージーにはテラフォーミング技術があった。なら、人類が宇宙へ旅立つ最初の地をテラフォーミングさせる。出来ないことはないって報告は受けたからな。


「ファンタジー世界をSFな世界に造り変えようとするか。なんとも壮大だな。人間の寿命では足りないんじゃないか?」


「グージーは、アンチエージングの技術も高いんですよ。戦死しなければ三百歳までは生きられるそうです。なんならサイボーグ化も出来るそうですよ。ボクはやらないですが」


 魔法──錬金鋼術が使えなくなるのは困る。これでもプライドを持ってやっているからだ。


「なんか凄い話だな。おれは地上で生きているほうが性に合っているよ」


「まあ、獣人の王となってこの大陸を制覇してください。ボクらはちょっとだけ利用させてもらえればいいんで。マニュアーの訓練場としてはここは適しているんで」


 秘密保持としても外界から隔絶されている。秘密基地として適した場所なのだ。魔石も採れるしな。


「大陸の制覇か。それはおもしろそうだな。生きるのに必死でそんなこと考えもしなかった」


 お、やる気か? やっちゃうのか?


「やるなら協力しますよ。おもしろそうだし」


 自分でやる気にはなれないが、他人がやるなら一枚噛んでもいいかと思えてしまう不思議。ボクってゲスいな〜。


「レイが付いてくれるなら出来そうな気がしてきたよ」


「まずは拠点を築いてください。出来るころにはショットガンは揃うんで」


「ああ。王国の第一歩だな」


 おー! がんばれ、未来の獣王よ!

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