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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第10章

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第198話 鉄の魔力

 汗を流したら夕食に。てか、酒場に行けてないな~。


 おばちゃんから得られる情報は生活情報。社会情報はまったく、とまでは言わないが、物価情報くらい。ボクたち、なにしにここに来たんだって話だ。


「五百万ロクシェで買い取ってもらえたわ」


 テーブルに革袋がドンと置かれた。


 中を見ると、五百円硬貨サイズの金貨が入っていた。案外少ないものだな。百枚も入ってないんじゃないか?


「これで五百万ロクシェなんだ」


「そうみたいね。武器屋の主も断言してくれたわ」


 なら、信じてもいいだろう。鉄に正直な人はお金にも正直だからな。


「しかし、あの剣が五百万ロクシェになるとはね」


 五百万ロクシェを五百万円と考えたら出しすぎだろうと思う。材料は宇宙金属。手間は一日。技術は……まあ、そんなものか。ボクでないと手に入れられないし、打つことも出来ないんだからな。なんなら安いほうかもしれんぞ。


「見事な一本だと言ってたわ」


 見事、ね。本当にここはいい鉄がないようだ。


「船の数も多いんだからいい鉄が流れて来ても不思議じゃないんだがな~」


 なんでそんなにいい鉄がないんだろう?


「船に使われているらしいわよ」


「船に? まさか魔物避け?」


「そうみたい。船底に鉄を敷くと海の魔物は嫌がるみたい」


 この世界の魔物、鉄を嫌いすぎじゃないか? 鉄鉱石なんて世界中にあるだろうに。それともこの世界の鉄はなんか危ないものでも出してんのか?


「フジツボとか付かんのだろうか?」


 木の船だって貝とかがついて大変なのに。それに、海水で錆びたりするだろう。どう解決しているんだろう? 気になる……。


「それはともかく、明日は必要なものを買い揃えようか。ボクは鋳掛で動けないんだけどさ……」


 明日もよろしくと言われている。とてもじゃないが買い出しには出れない。まったく、予定とおりとは行かないものだ。


「量が量だから収納の鞄だけでは足りないのでは?」


 確かにそうかも。


「それなら荷馬車を借りようか。この町なら貸し馬車もあるだろうからさ」


「荷馬車一つで足りる? 郊外に家を借りたほうがいいんじゃない?」


 ジージーもハラーシもここでの生活が慣れて来たようで、いろいろ提案してくれる。まったく、学習能力が高くて頼もしいよ。


「ローサ。アクアに来てもらって。デクスを一旦戻すとしよう」


 デクスの出番がなくて悲しいが、別にロボット大戦をしたいわけではない。狩りはバレンタスシアでやればいいさ。


 どうするかを皆で話し合い、決まったら明日のためにゆっくり休むとした。

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