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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第10章

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第191話 ザンテカの町

 で、やって来た町は映像で見たより大きいものだった。


「さすがに大陸間飛行は無茶だったな」


 さすがの宇宙技術でも大気圏内飛行はマッハ1に届かなかった。空気抵抗が凄すぎて安定して飛ぶことが難しかったのだ。


 安定して飛べるのは六百キロまで。そんな速度で海を渡るのは無謀すぎた。千キロはあったんじゃなかろうか? 途中から脳が死んでた気がするよ……。


「おー。船がいっぱいだ」


 ファンタジーなワールドのクセに世は大航海時代か? 海にリヴァイアサンはいないのか? 海○石でもあるのか? その割りには交易が盛んとは聞かないが?


「……まったく、ファンタジーは謎が多いから困るよ……」


 町から五キロくらい離れ、人の手が入ってない森の中に降ろした。


「ボクとジージー、そして、ハラーシで町に向かう。ローサは上空から町を探ってくれ」


「オッケー」


 デクスから降りたらパイロットスーツを脱ぎ、冒険者スタイルに着替えた。


 見た感じ、いろんな文化が混ざっているように見えた。あれならこの格好でも変に思われたりしないだろうよ。


 脱いだパイロットスーツはコクピットに入れ、ハッチを閉めた。


「ローサ、よろしく」


 三機をローサのマニュアーで操ってもらい、町の情報収集をしてもらうとする。


 飛んで行く四機を見送り、森を抜けるとする。GPSがあるってサイコー! ジージーたちの頭の中に埋め込まれているけど。


 迷わず森の中から出ると、踏み固められた道に出た。


「陸路も頻繁に行われているようだ」


 降りる際、遠くに馬車が列なっているのが見えた。商業が盛んな国なのかな?


 道を歩いて行くと、人の往来と家が増えて来た。


 やはり褐色肌の人が多く、その中に緑色の肌をした者が混ざっている。


「緑色の肌ってなんなんだ? どんな色素が働いているのやら」


 別に迫害されているってわけでもなく、楽しそうにおしゃべりしている。緑色の肌は日常になっているってことか。


 ときたまこちらを見る者がいるが、そこに嫌悪感はなく、すぐに視線を外された。ボクらのように白い肌の人間もいるってことだろうな。


 町に近付くに連れて人が増えて行く。


 城壁などはなく、兵士の姿も見て取れない。外と町の境界線もない。歩いていたらいつの間にか町の中に入っていた。


「言葉はわかった?」


 さすがに海を隔てていると言葉が違った。ボクにはチンプンカンプンだったよ。


「ええ。わからないものもあったけど、日常生活には困らない言葉は翻訳出来たわ」


 宇宙技術に万歳だ。


 翻訳したものをボクのスマホにも入れてもらい、マイクとイヤホンをセットした。おー皆の言葉がわかる~!


「ザンテカの町って呼ばれてんだ」


 スマホにも地図がアップされ、ここがザンテカの町であることを教えてくれた。

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