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ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡  作者: マネキネコ


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43. 登録しました

 ――佐々木優里――


 はぁ~疲れた!


 お風呂から上がり自分の部屋へ戻った私は、バスタオルを首にかけたままベッドに倒れ込む。


 ふぅ……。


 今日も楽しかったわ。


 フフッ、フフフフ。吉十くん、私のシャドーボクシング見てカッコイイって言ってくれた。


 あおむけに寝転がりスマホを眺める。


 そこには真剣な顔でサンドバッグを叩いている吉十の姿が映っていた。


 まだ本格的な打ち込みではない。


 トレーナーから少しだけフォームを習い、試しに軽く叩いているだけ。


 優里が通うジムに吉十が来るのは今日で二回目。


 最初の見学を経て正式に入門した吉十は、今日から週一回の割合でキックボクシング・ジムに通うことになったのだ。


 理由は他でもない、


 目の前で繰り広げられたゴブリンとの戦闘において吉十の動きがあまりにも力任せであり、優里の目には拙く映ったからだ。


 それもそのはず、今までモンスターに対して吉十は、お菊や自分の魔法で一掃してきたのだから。


 オークやゴブリンを相手に剣や素手で格闘した経験なんてほとんどなかったのだ。


 このままでは近いうちに身体を壊しかねないと危惧した優里は、吉十を説得。


 身体の動かし方だけでも学べればと、自分の通うジムに彼を誘うことにしたのだ。






 先週告白されてからというもの、私はほとんど毎日吉十くんのマンションに通っている。


 べつに不純なことをしているわけではないのよ。


 期末テストも近いからって一緒に勉強して、気分転換にロードワークや縄跳びといった基礎トレーニングのお付き合いをしているの。


 でも、これって合宿しているような気分になるわね。


 勉強とスポーツ。両立させるのはなかなか難しいことだけど、吉十くんと一緒だから楽しいし頑張れる。


 サンドバッグを叩けるようになれば、そろそろ自分のグローブが欲しくなるはず。


 練習用グローブといっても長く使うものだし、実物を見て選んだ方が絶対にいい。


 後楽園にショップがあるから、今度の土曜日にでも一緒に見に行ってみようかしら。


 お菊ちゃんに頼んでおいたもの(・・・・・・・・)もそろそろだろうし、どんな感じになるのか本当に楽しみだわ。


 あ、そうそう、最近魔力操作の訓練をお菊ちゃんが手伝ってくれるようになったの。


 そのお陰で『魔力操作スキル』が2に上がったのよね。


 これが今現在のステータス。



 ユリ・ササキ  Lv.1


 年齢    16

 状態    通常

 HP    15/15

 MP    22/02 +20(魔力の指輪)

 筋力     7

 防御     5

 魔防     1

 敏捷     7

 器用     8

 知力     2

【スキル】   命中補正 魔力操作(2)念話

【Gal魔】    プチヒール プチクリーン

        プチウォーター プチパラ プチライト

【Galレージ】  1472マイル

【称号】    ギャル、登録、

【加護】    聖獣



 レベルはそのまま変わりないけど、さっき言ったように魔力操作が2になっているわ。


 そしてスキルも二つ増えてるの。


 その一つが『念話』。


 スキルが生えたタイミングは魔力操作が2になるのとほとんど同時だったわね。


 使い方は相手のことを強く思って話しかけるだけ。相手が念話のスキルを持っていれば通話ができるの。


 その通話の距離だけど、マンションのリビング内はもとより、表の玄関からでも大丈夫だったわ。


 例のビーチ(ドッグラン)だと300メートルといったところかしら。


 ビル・建物などの障害物が多い町中だとどうなるのかな?


 これはまた、お菊ちゃんに協力してもらって調べてみるしかないわね。


 そうなの。実はお菊ちゃんって念話ができるのよ。最初はびっくりしたんだけどね。


 お菊ちゃんにはちゃんとした意思というものがあって、それを私に伝えてくれるの。


 お腹がへったとか、遊びに行きたいとか、吉十や私が大好きだとか、


 それに帰らないでとかも……。


 そんなん言われたら、ほっとけないじゃない!


 だから明日も行くの、あさっても行くの、私は毎日お菊ちゃんに会いに行くんだからね。






 そしてもう一つが『プチライト』。


 プチライトはGal魔プチシリーズの魔法で、効果は一分間、目の前に灯りが灯(とも)せるというだけのものなんだけど。


 これって『Galレージサービス』の入会特典でもらった魔法なのよ。


 先週のことになるんだけど、


 海の家(浜のや)に行ったら、入り口脇にちょっと目を引くオブジェみたいなものが置いてあったのね。


 淡いピンク色の水晶が上に乗っかってて、すごく可愛いの。


 なにこれー!!


 て、テンションが上がった私はついついそれに触れてしまったの。


 吉十くんが隣から「ダメー!」て止めていたんだけどね。えへっ。


 そしたら、ヴォンと目の前にゲームのような仮想モニターが浮かび上がってきて、『Galレージサービス』への登録を促してきたわけ。


 ――あっ、


 この『Galレージサービス』って、この前吉十くんが話してた、来年一月から開始されるギャル限定(・・・・・)とかいうふざけたやつじゃない?


 そう思って隣に目をやると、頬を膨らませた吉十くんがそこに立っていた。


 ――ぷふっ。


 ごめんなさい。だってハムスターみたいなんだもん。


 ………………


 もう、そんなに怒んないでよう。


 プンプン顔の吉十くんが可愛かっただけなんだからぁ。


 はいはい、これからは何でもかんでも手当たり次第には触りません!


 そうね、トラップか何かだったら大変だもんね。


 はい、未知のものには十分注意します。


 じゃあ……、ごめんなさいのチュッ♡






 私は吉十くんと一緒に仮想モニターを見ながら、手順に沿ってGalレージサービスへの登録をおこなった。


 『続けて登録されますか?』の案内に、これはワンチャンありと吉十くんの登録も試みたんだけど、あえなく拒否されてしまった。


 男だからダメだった?


 女だったらみんないけるのかな?


 私はギャルだと認識されたのよね。


 基準は何なのかしら?


 フフフッ、これっていろいろ試してみたくなるわね。


 そして最後に、『Galレージサービスへのご登録ありがとうございました。厳正なる抽選の結果、あなたにはGal魔(プチライト)が付与されました。どうぞお役に立てください』だって。


 ……なんか面白みがないわね。


 こんなんじゃギャルは喜ばないでしょ。


 たとえ結果が同じでも、ダーツとかルーレットとか、もう少しゲーム性を持たせたほうがいいと思うんだけどな。






 ダンジョン歩いてマイルを貯めよう!


 ――Galレージプログラムサービスβ版――

 (試験運用期間20xx年12月末日まで)


 Galレージ専用端末にて登録が必要。

 登録者全員にもれなくGal魔を一つ進呈!

 どれがもらえるかはお楽しみ。

 ギャルサー登録(3人以上)大歓迎!

 ギャル・サークルの登録でサークル会員全員に300マイルを進呈。

 一日一回端末に触れて10マイルゲット!

 その他ボーナスマイルが盛りだくさん!


 ○マイル交換の一例

 京都     2,000マイル

 福岡     2,000マイル

 ソウル   15,000マイル(ペア)

 バンコク  35,000マイル(ペア)

 ハワイ   40,000マイル(ペア)

 カイロ   50,000マイル(ペア)

 ローマ   50,000マイル(ペア)

 パリ    55,000マイル(ペア)

 治癒ポーション      4,000マイル

 聖獣ちゃまマスコット人形  200マイル

 お出かけネイルセット    50マイル

 チュッパキャンディー     5マイル



 細かいところは忘れちゃったけど、大体こんな感じだったと思う。


 入会に際しては利用規約なんかもあったと思うけど、もう入会しちゃったし、あとで読んどけば問題ないっしょ。


 私が今所持しているGalレージは1472マイル。


 バンバン貯めまくってハワイなんか行ってみたいわね。


 あと、パリに行って観光とかお買い物なんてのもありかも。


 それにペアでってところがすごく良き。


 吉十くんと二人で海外旅行に行けちゃうんだよね。


 『キャー! 二人でローマの休日なんて最高よね!』


 まくらを抱きしめ、ジタバタ、ジタバタ!






 さあ、今日も魔法ぐるぐる頑張んなくちゃ。(冷静)


 と、その前に……、


 今日の折り込みに入ってた「しまむら」のチラシと「メルカリ」のチェックはやっとかないとね。


 ギャルの矜持として、ファッションに手を抜くことはできないのです。


お読み頂きましてありがとうございます。


次回をお楽しみに!

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