↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡  作者: マネキネコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/45

40. Galレージ

 ――浜のや――


 ジャグジーバスを満喫した僕たちは海の家に入り、冷たいもの片手に談笑していた。


 「プチパラ? それたぶん麻痺魔法だと思うんだけど。自分に掛けちゃったの? 事故が起きなくて本当によかった。これから魔法を試すときは僕が居るところでやるんだよ。絶対だからね!」


 「あ、うん。ごめんなさーい」


 頭を下げて素直に謝る佐々木さん。


 今の格好は薄手のピンクの短パンに白いTシャツ姿、いかにもお風呂あがりという感じだ。


 Tシャツの裾を前で結んでいるため、おへそが露出していたりする。


 「うん、素直でよろしい」なでなで!


 「おい、オタク。優里に対して甘々じゃね?」


 一方の相州さんは引き続き赤のムームー姿。


 ただ、湯上がりで赤くなったうなじが悩まし気ではあるけど。


 「そんなこと言っても……」「「ね―――っ!」」


 「はあ? ね―――っ! じゃねーだろ。優里まで何やってんのさ! おめーらバカップルかよ、おい!」


 「えー美桜。バカップルはちょい酷くね?」


 「自分たちで気付かないからうちが言ってやってんの。それでオタク、うちは何から始めたらいい?」


 「うん、相州さんはまず魔力感知からだね。この上でいいからあおむけに寝てくれる?」


 「え、このゴザの上?」


 「そうそう、頭こっちで手は真っすぐ伸ばして……。お菊こっちにおいでー!」


 「えっ林、もしかしてアレやるの?」


 「うん、そうだけど。どうかしたの?」


 なんだか慌てている佐々木さん。顔が少し赤くなってるけど?


 「あー林、美桜に変なことしちゃだめだからね!」


 「あ、うん。それは大丈夫だと思うけど」


 ………………


 相州さんの魔力感知は随分とあっさり成功した。


 それを納得できない者が若干一名。


 「は~、なんで~? あーしの時と違うじゃん!」


 佐々木さんはいったい何を期待していたのだろう?


 「次はあーしにして!」


 「え、でも、この前やった……」


 「いーからして! おへその下から吸い上げるやつも!」


 ………………

 …………

 ……


 「え、なになに? なに今の? うち、やってもらってないんですけど~」


 それを見ていた相州さんからも同じことを要求され……。


 その結果、


 僕は両頬にもみじを貼り付けたまま相州さんに魔力操作の説明をすることとなった。


 ……理不尽。


 ちなみにこのとき燈子おばあちゃんはというと、表で犬たちとフリスビー遊びに興じていた。






 「美桜、ちょっとちょっと!」


 林がトイレに立ったのを見計らい、私は美桜に手招きした。


 「さっきのどうだった?」


 身を寄せてきた美桜に私は小声で尋ねてみた。


 「あれヤバたんMaxじゃね! 今でも子宮がしびれてるんですけどぉ。うちあんなん初めてかも?」


 「でしょでしょ。ヤバいよね。あれやられたら……あっ、また」


 「そうそう、リフしてくんのー。キメてるみたいに」(リフレイン)


 「魔法って、いろいろ出来て凄くね!」


 「あ、それからよくわかんないんですけどぉ、うちも『Gal魔』が使えるようになったみたいな。とりまさっき習ってたやつあんじゃん、それうちにも教えろし」


 「あはっ、やりー! よかったじゃん。Gal魔っていろいろ使えて便利だし」


 「それと『Galレージ』ってあんじゃん。これって何? ダンジョン入ったらマイル貯まります的なやつ?」


 「あーそれ、あーしもわかんないんだよね。マイル貯めると何か特典があんのかもしんないけど」


 ………………


 「あ、オタク帰ってきたし」


 トイレから戻ってくると、佐々木さんと相州さんは丸いちゃぶ台に肩を並べて座っていた。


 僕は二人の対面に腰を下ろすと飲みかけだったグラスを引き寄せ、中のジュースをひとくち口に含んだ。


 「ねえねえ林。あーしらのステータスの中に『Galレージ』っていうのがあんだけど、これって何のことだかわかる?」


 「え、Galレージ? 僕もはじめて聞いたよ。できればもう少し詳しく教えてくれる?」


 「あー、詳しくっつーても、『Galレージ』の表示があって何マイルって数字が出てるだけなんですけどぉ」


 相州さんが横から答えてくる。


 「数字かー。今どれくらいなの? 増えたりしてるの?」


 「うちのはさっき表示されたばっかだし。まだ11マイルしか入ってないのー。優里はどんな感じ?」


 「あーしは1372マイル」


 「は?」


 「だから1372マイル! 今日めっちゃくちゃ増えてんの。あーしも意味わかんないし」


 「それってダンジョンに入るたびに増えているのかな? ちょっとまってね、今一番知ってそうなやつに聞いてみるから」


 「は~~~、誰のこと言ってんの? ここってスマホも使えないんですけどぉ」


 「あ……」


 「まあまあ美桜。Gal魔について聞きたいんでしょ?」


 さすがは佐々木さん。僕の失言をカバーするようにうまく相州さんの気を引いてくれた。


 ありがとう佐々木さん。


 僕はそんな二人のやり取りを眺めながら、表で遊んでいる黒まろに念話を飛ばした。






 で、話を聞いてみたところが、


 なんでも世界ギャル拡散計画なるものが水面下で動き出そうとしているのだとか。


 

 ――世界ギャル拡散計画――



 また壮大なお題目が出てきたな。おい。


 計画の主旨としては、


 派手目なヘアーや濃いアイメイク、短いスカートや厚底靴などといったカッコかわいいを追求したファッション。


 明るく社交的であり、独自の言語やマインドを持ち、


 大人の言うことや周りを気にすることなく自分の好きな生き方を貫く。


 日本の若者女性を中心に発展を遂げているギャル文化。


 そんなギャル文化をダンジョンを通じて世界に広めていこうとしているようだ。


 誰が? 何のために?


 ……それは深い謎に包まれているそうだ。


 うそつけ!


 どうせどっかの聖獣様とやらが、自分が好きだからってギャルの探索者を増やしたいだけの話だろう。






 「ふ~ん、そんであーしたちが聞きたかった『Galレージ』とどうつながってくんの~?」


 世界ギャル拡散計画など心底どうでもいいような感じの二人。


 佐々木さんが気だるげに先を促してくる。


 手持ち無沙汰だからってTシャツの首もとを指でびよんびよんするのはやめてほしい。


 だってさっきから黒いものがチラチラと……。


 ――あっ、


 僕の目線に気づいた佐々木さん。ニヤリと切れ長の目を細めると、


 「なんだ林。ここが気になるかんじ?」


 「べ、べつに気にしてないし」


 プイッと僕は目を逸らした。


 「あ~あ残念。せっかく勝負下着付けてきたのに~」


 隣にいる相州さんと顔を見合わせ、ふたりでクスクス笑っている。


 「もーう、聞く気がないなら僕も表で遊んできていいかな?」


 「ああー、ちょっと待って待って。冗談だって。今からちゃんと聞くし~」


 「まあまあオタク。ほら、うちのも見ていいから機嫌なおせし」


 「見ません!」






 再び説明をはじめた僕。


 来年一月よりギャル限定で希望者を募り、『Galレージサービス』が開始されることを二人に伝えた。


 サービスの内容としては『マイルを貯めると海外旅行に行ける』というものである。


 「ふ~ん、なるへそ。ダンジョンに入って歩くだけでマイルが貯まっていくみたいな」


 きな粉と黒蜜が掛かったわらび餅を美味しそうに口に入れる佐々木さん。


 ここって何でも出てくるよな。


 「そうそう、特典航空券などがもらえるマイレージプログラムみたいなやつだね」


 「え~、海外旅行!? 移動すんのに時間ばかり掛かるイメージじゃね。かったるいんですけどー」


 ほおづえをつきながら憮然とした態度の相州さん。


 「そんなガッカリしなくても大丈夫だよ。現地までは転移魔法で一瞬らしいから」


ブックマークありがとうございます。

嬉しい限りです。


次回をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
転移でかいがいは熱い
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。