記憶が潜る
⭐︎⭐︎⭐︎ 【絶命刀】 オール・フォルタム
『特殊シナリオ『思い出のパズルが嵌まる時』:雲耀虎光は彼が望んだ通りに動き、結果として彼は彼の大事なものを失った。記憶のない存在など死者も同然。実際、このままいけば彼に起こるのは死であり、その結果はきっと覆らない。けれど、もしも、もしもこのシナリオに触れる人間がいるのなら。最期くらいは、彼の終わりは良い形で終わってもいいのではないか。』
『白に濡れた夢と天に散りばめられた記憶の欠片を探し出せ。見つけた記憶の欠片を「追憶の姿」に吸収させ、全ての記憶を「追憶の姿」に統合させよ。完全に記憶を統合した「追憶の姿」は、抜け殻となった雲耀虎光の体に再び宿り、生存者との再戦を果たすだろう。』
『このシナリオは、白虎との戦闘の決着がついた時点で終了する。例え発生する確率がほぼゼロに近かろうとも、ゼロではない。このシナリオを確認した生存者が、当方の代わりに彼の本懐を遂げさせてやって欲しい。』
……わぁ、すっごい既視感あるぅ。
『M゛?』
「君は話の流れ的にメモリーかな?それじゃあメリーちゃんとでも名付けとこうか。明らかに似合ってない可愛らしい名前だね。自分でもセンスないなって思ってる。うわっ、ちょっ、ごめんって。わかったから引っ掻くのやめて!……本当にダメ?いいじゃーん。お?無言?何も言わないということはイエスだね!はい決定!よろしくメリーちゃん!」
子虎もといメリーと戯れつつも、考察は欠かさない。この文章、どことなく書いてるだろうシナリオライターの性格っていうか、責任感?みたいなのが感じられるのは……まぁあの手記の著者だね。あれ?名前あったっけ?うーん……まぁ、いっか!多分ないでしょう。
「それにしてもあの著者さんは結構干渉してくるんだねぇ……説明的にここに来る確率は本当に低いみたいだけど、知らないだけで結構難しい条件とかクリアしてたのかな?わからないから調べても詮無いことかぁ……」
『Mea〜……』
欠伸までしおったこやつめ。可愛いなぁもう。シナリオ的に考えるならこの子を育てて戦うっていう流れだろうけど、育ち切ったあと私はメリーちゃんと戦えるんだろうか?ただでさえベフェマがいないからもふもふ要素ないのに猫科動物とかいうもふもふ界でも上位に位置する可愛さを誇るメリーちゃんに刃を向けられる気がしない。
「さっきまで同情で刃を鈍らせたりしないなんて豪語してたのになぁ……情けない」
まぁ可愛さは正義だからね。ぬいぐるみじゃない分更に可愛い。後のことは未来の私がやってくれるさぁ。今のことは私がやるから頼んだぞ未来の私ぃー。
「おっと、思考が脱線していたね。著者さんが結構私と分かり合えそうなタイプなのはいいけど、どっちにしろ罪悪感を覚えていようが彼らが犠牲になってるのは代わりないんだよねー。まぁ、だから著者さんはどっちにしろいつかぶっ倒す。背景はこんくらいで、そろそろ本当に行動を始めないと。早くこの空間から出ないとだしね」
セラスというのは恐らくこの場所自体のことを指してるはず。文章の流れ的にそれが一番適しているからそこはスルー。重要なのは記憶を探すということ。どういう形状か、どこにあるのか。正直この空間でそれらしいものを見つけるのは結構難しい気がするんだけど……どうすればいいんだろう?
「ねーどうしようかね?メリーちゃん。いや、やっぱ君にしとこう。なんか君私に対する不満抱いてるでしょ?大人形態の君ならわからなくてもその状態の君はすぐ顔に言いたいことが出るからね」
冷静に考えて精神的にも子供になっている白虎であろうと獣顔なんだから読み取れるはずないのでは?と思うじゃん?私もそう思う。ベフェマの顔を舐めるように観さ……おぉっと!メリー君が私を呼んでいる!これは確実に大事の演出かなぁ!?
『Meaow』
はいはい、トテテと走り出しまして?百メートルほど走りまして?メリー君が指を刺した先を見ればあら不思議。なんか明らかに「重要です!僕キーアイテムです!!」みたいな感じで明滅する正八面体の結晶が浮かんでるねぇ。気のせいじゃなければなんかメリー君に呼応してるように見えるねぇ。
あ、結晶がメリーちゃんに取り込まれた。
「本当に大事じゃんか!!」
軽い散歩です、みたいな気分で記憶の欠片見つけるのやめない?いくら百メートルって言っても霧の中だよ?映像の時ほど濃くはないけど薄霧がかかってるんだよ?ていうかよくこっちにあるってわかったね……野生の勘で、も、……?
「あっそっか!!」
『M゛!?』
あ、ごめん。急に大声は良くなかったね。でもそれどころじゃない。そうか、よくよく考えればわざわざメモリー機能を意思のある虎に持たせるわけがない。自律して動くっていうのは、そうしないといけない理由があるからだったんだ。
「……つまり、君が私を案内してくれるってことかな?」
『Mea!!』
おぉ、これは頼もしい!「どこへだって案内してやるぜ!」って言ってる!気がする!
『M゛!』
「へい!ついていきやす兄貴!」
へっへっへこの調子じゃ1日かからんな!残念だったな手記著者さん。ゲームバランス今度からもっと細かく決めたほうがいいよ。デバック一からやり直してきな!まぁデバックみたいなことできるかどうか知らんけど。
お?霧越しだけどまたなんか見えてきたぞ!ふっふっふ、早速二個めのお出ましか。さぁ、往生するんだね!大人しくメリーちゃんに統合されなさい!
ーー
種族:アークエンジェル・シャーメル Lvー
状態:通常 ランク:B +
称号:【閃光術師】 STC:
HP:100 MP:300 SP:100
ーー
わぁ、統合できないタイプだぁ。
「っいやいやいや!??ウェーイト!!ウェーーーーーイト!!」
『『光魔法』……シルヴィ・ナイト』
『Meaaaaaaa!?』
「あばああああああああ……!」
⬜︎
「くっそぉ……あいつマジでいつか倒す……」
『Mmmmm……』
光速(そのままの意味)弾幕系シューティングはないでしょう……あれB +まじ?絶対私と同格以上だって……ランク狂ってるって……大丈夫?この空間来てからランクさん動作不良起こしてない?もぅ、メリー君もしっかりしてよね……彼奴もう会いたくない……でもメリー君に先導頼むしかないから運頼み……どうしよう……。
「うわー……全力逃走したからどこかもうわからないよここ」
お空からやたらキラキラ光る銀色の光が大量に落ちてきた時は、もう死ぬかと思った。あれ絶対白虎の『エンジェルラダー』超えてるって。量が段違い。死霊って即死はしないけど蒸発したら関係ないんだよね。無になったら死ぬの。何だろうが死ぬの。即死無効とかいう名前詐欺のスキルだと普通に抜かれて終わるの。世知辛い……。
「うーん、仕方ないけどまたメリー君に任せるか。今度は頼むよ?次あのシャーメル出てきたら死ぬから。何の面白みもなく蒸発するからマジでお願いね?」
ミャオと鳴いてまた先導し始めたメリーくん。その後ろ姿をみつつ、霧のせいか機能が落ちている『気配感知』を焼け石に水でも使い始めた私は、密かに嘆息した。
⭐︎⭐︎⭐︎ 【剋牙】 ヴェイガー
『はいっ、パリィ!それは見飽きた!ドラゴンだろうと慢心するなら敵じゃなぁい!』
「グォオオオオオ!!!」
怒り心頭とでもいうべき姿で地団駄を踏む。赤色のドラゴン。西洋竜そのままの姿をしていたドラゴンは、しかしてその全身に傷を負っていた。左の翼は破け、右目は失明し、左の前脚も欠損している。これら全て俺が一人でやったことだ。
『……だが、こちらの方が先に尽きる、か……』
ならば俺は有利なのか?答えはノー。この状況は、俺にとって非常に不利である。なぜか?見ればわかる。
『……流石にこの熱気で、相性も悪いとくれば……こうもなるか』
俺の姿には目立った欠損はない。四肢も動くし、五感も冴えている。問題は、もっと根本的なもの。
『体積が……もう心許ないな』
俺の姿は、もうバスケットボール程度の大きさにまで縮んでいた。元が全長二メートル程度なので、結構きつい。技の発動にも多少は体積を減らすし、この環境にいるだけで俺は常時少しずつ体積が減っている。水が沸騰して蒸発してしまっているのだ。
『蒸発した分まで操れれば楽だったんだが……致し方ない。残っている手札でトドメを刺すのみだ』
「ガァアアアァァア!!!」
『利敵行為、感謝するっ!』
ドラゴンが叫ぶと、急速に周囲の温度が低下する。元が高温なだけに、流石に水蒸気と化した俺の体までは液体となって戻ってこないが別に戻ってきても俺はオールと違って細かい液体はいちいち回収できないのだ。流石に『十人我色』レベルの大きさで分裂した水ならば再吸収もできるが、要はそこまで水の体と言っても変幻自在じゃないということである。再三行っているが俺はオールほど頭おかしくないので肉体変形は多少しか行えないのだ。
まぁ、だから技術で補うんだが。
「グゥガァアアアアアァァ!」
周囲から奪った熱を炎をブレスへと変換、一気にこちらを薙ぎ払ってくる。だが、明らかにフェイントも何もない愚直にこちらを追跡してくるだけの熱光線など回避するのは容易い。
ジュッ。
…………………まぁ、ちょっと手こずる程度だ。
『クッソ一気に体積蒸発できるのやっぱおかしいって!!チートやめろォ!』
何ちゅう火力だよ最悪だよもうッ!残り少ない体積が吹き飛んだわ!ついでに余裕も吹き飛んだわ!何してくれんの!!腹立つなぁ!もっと正々堂々真正面から戦おうって気概はないのか!ええい飛ぶな吐くな蒸発させるな!!
『しかぁし!俺にこれだけ時間を与えたのは間違いだったな!見つけたぞ逆鱗!わざわざ角の裏とかいう狡い場所に設置しやがって!ドラゴンの誇りどこ行ったァア!喰らえ怒りの『点針濫満』!プラス『空夢の顎』!』
ドラゴンと言えば強大な魔物というのが一般的な常識だ。ファンタジー生物の中でも最強と言われることが多い竜種は、故にこそ同時に弱点という存在が明確に普及していた。そう、逆鱗である。
『刺突攻撃は此方のおはこだ!容易く止められると思うなよ!』
あっ、ちょっ熱光線はやばいやばいやばい!テンションが変な感じに上がっているが、いくら何でもこの状況ではもう掠りもアウトなんだよっ!
『やっばスキル効果時間ギリギリ!間に合えーー!!』
バスケットボール程度の体を精一杯伸ばし、この一撃に全霊を注ぐ。あ、当たっ、た?
「グォオオオオオ!!グァアアアアアアア!ガァっ、グゥオオオオ!?!!」
変化は劇的だった。ほんの少し、逆鱗を貫いて鱗を半分ほど叩き割った。それを合図に、俺のスキルによる爆発が起こる、よりも早く急にドラゴンが暴れ出す。あ、くぉ?!お、落ちる!体重が減ってるから踏ん張りが効かない!あ、やっば。
『なぁああああ!?』
振り飛ばされた先はマグマ。空中で体勢は整えても、今の俺に空中を滑空、もしくは浮遊するようなスキルはない。つまり、死ぬ。
『こんなっ、サラッと死んで、たまるかぁあぁぁああ!』
『十人我色』起動!硬さ重視、小さくていいから早く!
宙を舞う俺の足元に小さな正方形の水ができる。硬く、けれど軽いそれは液体の溶岩ならぶっちゃけ一瞬で溶けるだろうがその一瞬だけは稼いでくれる……はずだ!そんな学が良いわけではないから良くは知らんが、今できる最善はこれ!
『あとは、祈るしかーー』
「『風魔法』!エアクッション!」
「……『減力制御』、軽くなぁれ」
「ッシャァ!あとはアタシがやる!」
『ーーは?』
死も考慮して、着地体勢に入っていた俺の元に風が送られてくる。さらに俺の体がまるで滑空でもしてるように、木の葉かと思うほどに軽くなって落下速度が減衰される。そうしてマグマの沼をギリギリ脱出して向こう岸のところで着地する。そこを見計らったかのように小さな何かが暴れているドラゴンに飛び出していく。
「死ねやタコがァア!キューティ⭐︎アッパー!発狂野郎には精神分析が一番なんだよっ!!」
それは、良く見れば人だった。身長は大体50センチ程。小さな人は、その明るい赤の髪が靡かせ、背中に付いている小ぶりな虫の羽が動けばドラゴンの攻撃は全て回避される。その姿はまさに妖精。綺麗な掛け声とは似つかない言動と共に。ドラゴンの顎がかちあげられる。
「そっちの虎!!こいつそっちに飛ばす、じゃなくて、飛ばすよー。はい、いっくよー⭐︎おんどれぁああ!!」
『は?』
何を言って、などという暇もない。一瞬でドラゴンの背後に回り込んだ妖精が、さっきまでの掛け声から一転してやけに野太い声と共にドラゴンに正拳突きをお見舞いする。
するとあら不思議、何と体格で言えば圧倒的な差があるはずのドラゴンを、妖精がぶっ飛ばした。
『え゛』
此方へ向けて。
『ちょっちょちょちょちょぉおお!?』
「トドメ程度自分で刺せや。ぶち殺せ⭐︎」
『後で絶対締め上げるっ!?『点針濫満』!』
「グ、ァ、ガァアアアアアア!!?!?」
ボロボロの体で突っ込んでくるドラゴンに対し、今度こそ俺は腕を突き出し……狙い違わずその胸に突き刺さった俺の右腕はドラゴンを内側から爆散させた。
◆
『それで?この人たちは何なのか説明が必要なーの』
「……あー、この子ももしかして転生者パターンなのかしら?まぁ当然ね。今のこの世界でぼっち行動する奴とかいないでしょうし。いるとしたら唯のバカでしょ」
因みにこの時点で、どこかの死霊は特殊世界で一人寂しく霧の世界を探索し始めた頃である。
『……まぁ、そう、だ、な』
それを知っているからか、ヴェイガーは引きずってきたドラゴンの死体(比較的綺麗)をベフェマに被せながら、いつも以上に辿々しくその少しばかり辛い口調に同意する。しかし、何はともあれまずは自己紹介をしようという流れになり、全員の名前、あと戦い方を軽く説明することになった。
「はーい⭐︎それじゃあアタシから始めるわね。アタシは近接格闘で敵をオラオラする妖精ちゃん、ハンターよ⭐︎」
「……えー、デバッファー、フォイス・シュレン。フォシュとでも呼んで」
「はいこんにちは!魔法使いのアプトンす!さっきのエアクッション、オイラがやったんすよ!」
『ヴェイガー、だ。万能型、だ』
『ベフェマです。基本はアサシン、でも状況次第で割と何でもできます』
「わぉ⭐︎不意打ちを常套手段にするとか、なかなかエグい思考してるわね」
「……生きるため、仕方ないのでは?」
『辛口で困るーのー』
ふむ。自己紹介をしてもらったわけだが。改めてじっくり観察すると随分と奇抜なトリオだな。前衛一に後衛ニか。妖精がインファイター、顔面バーニングしてる鼠がフォシュ、表面上は明るいけどなんかビクビクしてるように見えるカメレオンがアプトン。この状況、仲良くした方がいいのだろうが……全員あまり信用できるタイプではない気がするな。
ぶっちゃけハンター、妖精は女性か男性化わからないから自己申告の女性として扱う。たまにやけに野太い声出すが、そこはもう無視だ。というかそこを突くと碌なことにならない気がする。そこさえ目を瞑れば特に問題はない……わけでもないか。ベフェマとあまり相性が良くなさそうだ。
次、フォシュ。一番まともそうだな。特に我が強いというわけではないだろうが、だからと言って流され気質というわけでもない。世渡り上手な気がするな、表面上陰湿そうな雰囲気を纏っているのもおそらく擬態か。オールならもっとわかったかもしれないが。ひとまずこいつとは仲良くできそうだ。
最後、アプトン。こいつも問題なさそうだが……どうにも不安が拭えない。なぜだ?確かに偽ってはいるだろうが、中身は恐らく唯の小心者。それなのになぜか嫌な感じがする。所詮は勘だけなのだが……残念ながら俺は理系じゃないしどっちかっていうと勘に頼る人間だから、注意しておこう。
場合によっては危険人物になりうる存在が二名。うーん……正直言って関わり合いになりたくないが……オールが帰ってくるまでにできれば朱雀を倒しておきたいという自分もいる。こっちで合流しようとは言ったが。どうせあいつはまたなんかしらで戦ってるだろう。こっちだけ平穏を謳歌していちゃ、後でアイツに追いつけなくなる。
『お三方はどこから来たなーのー?トリオ結成って結構最近なーの?』
「……全員ここスタート」
「協力体制に入ったのは〜、うーん、最初のボスが倒された後あたりかしら。アタシが誘ったのよ⭐︎後衛がいるとやっぱり楽よねぇ。アタシがまだ人間だった時にやってたゲームでもソロでやるのは限界があったし、早めにチーム組もうと思って正解だったわ⭐︎ま、それもアタシの観察眼がすごいからなんだけど⭐︎」
ふむ。それなら結構連携は取れていそうだ。そして連携が取れているということは、ある程度協力プレイ、即ち相手に協力する協調性が少なくとも最低限あるということ。
これなら、或いはいけるかも。俺はさりげなく欠伸を噛み殺すように下を向き、細めた目でベフェマとアイコンタクトをする。先にこの火山地帯での目標を決めておいたのが功をなしたな。
『……で、は、貴方、がたも、ここの、頂点……朱雀討伐、を、お望み、で?』
すると、フォシュを除いた二人の雰囲気が少し変わる。ハンターの目がギラギラと光り、アプトンの伏せがちな目は、しかし地面に向けられたまま暗い何かを帯びる。
あぁ、こいつら、間違いなくやばい奴だ。
「えぇ、そうよ⭐︎どこのどいつかは知らないけど、アタシを差し置いてボス討伐とか許せない!そいつらは後で見つけ出してぶっ飛ばすとして、少なくとも今は一匹、確実に……殺す⭐︎」
……どうしよう。想像以上に地雷だった。俺、どうすればいい?オール。流石にこいつらなしで朱雀言っても勝てねぇし……こいつらの手は借りるべきだけど、でもやっぱ遠慮したぁい………。
『それならわたし達と一緒に朱雀討伐、やってみないーの?これでもそこそこ戦力にはなるなーの!前は違う場所いたからここでの環境に慣れるまで時間は必要だけど……慣れれば戦力になれるって断言するの!』
「えぇ〜?確かにあんた達もボス討伐がしたい!ってのはわかるけど〜、アタシ達だけでも充分勝てるわよ⭐︎元々ここには他のボスを討伐したやつについての情報、後は回復とかできそうなやつがいるかみに来ただけだから⭐︎ごめーんね⭐︎」
「……ハンター、この人たち、強いよ」
「お、オイラは反対っすかね……アハハ。その、オイラ達だけでもいけるっすよ!きっと大丈夫っす!」
「……希望論は聞いてない。適当に答えるなら黙ってて」
「ぴっ!?」
「うーん、フォシュちゃんって何だかんだでいい目持ってるのよね!それなら信じるわ⭐︎多少なりともアタシ達の役には立ってくれるでしょ⭐︎」
嘘だろこいつら。目の前で堂々とクズなこと言ってやがる。おいベフェマの目を見てみろよ。笑ってるのに目が死んでるぞ!あ、フォシュさんはちゃんと気づいてるのか?一瞬こっちを見て頷いたような気がしたが……。
『あー、それ、で、は。協力、す、ると、言うふう、に、考えま、すが?』
「いいわよ⭐︎足手纏いにはならないでよね⭐︎」
あぁー……関わりたくねぇー。
( ):まぁほとんど火山地帯に人はいないと言ってもゼロではないので。火に適応した魔物の体を持つ生存者とかは火山地帯での活動を継続しているわけですね。
(裏):なんか随分とやばそうな性格だけどな。不穏な気しかしない。
( ):まぁ人間、ぱっと見だけじゃ完全に理解なんかできませんよ。




