第4話 浴びる理不尽 それは苦しみの色
職員室。先生達はまだ忙しい。
そんな中でのことだ。何か思い当たる節が…
…見当たらないボク。
呼び出した割に先生は一向に話し出さない。
なのでボクから話を切り出した。
「先生…話というのは…?」
するとようやく先生が話始めた。
「そのなぁ…話というのはなぁ~…お前の性別に関してだ。」
先生の言葉にボクは一瞬怯んだ。ただ精神的ダメージは非常に引きずっている。
「お前体育の着替えの時、更衣室じゃなくて保健室で着替えてるだろ。」
先生の言葉に、ゆっくりと呼吸を整えながら答える。
「その…更衣室だと…男女に分かれなければいけないので…」
「そこなんだよ!!」
先生はボクの言葉を遮るように強く言った。
「あのなぁ~小学生は男女に分けて着替えはしないけどなぁ…中学生ましてや普通高校生なんて何処も男女に分かれてる。それが普通なんだよ!!お前も小中高と学校通ってんだから分かるよな?」
先生の言う事は十分に、痛いほど分かっている。
そして先生は分かりきったことを言う。
「高校生にもなって…それも3年生にもなって…性別が決まってないなんて異常だぞ!!」
「…申し訳御座いいません。」
「謝罪は求めていない。俺はお前に成長を求めてるんだよ…いつまでも子供じゃ困るよホントぉ~…」
「…………」
完全に先生の言いたい放題だ。
まるで先生のストレス発散だ。
理不尽だ…
どうせボクが何を言っても先生はまともに話を聞いてくれない。
暫くの沈黙の後先生が口を開いた。
「話はそれだけだ。俺も新学期早々忙しいんだ!!さっさと帰れ!!」
「有り難う御座いました。お邪魔しました。」
「気を付けて帰れよ…」
ボクは職員室を出てすぐに車椅子用トイレへ向かった…
亜紀がいなくなった後、職員室で先生がぼやいた。
「ったく、そういうところは大人なんだから…腹立つ。」
一人車椅子用トイレの中、ボクは力が抜けきっていて、立てずにしゃがんでいる。そして酷く吐き気を催している。
そんな事分かってる。分かりきっている事を言われた上に、ああ言えばこう言う身勝手な大人。
浴びる理不尽。それが生むのは苦しみの色だ。




