4/7
第3話 新学期 それは桜の色
「以上で話は終わりだ。よし、それじゃあみんなまた明日な!!」
担任の一声で生徒達は「またね。」や「一緒に帰ろう。」等とあちらこちらで会話し始める。
新学期早々、ボクは心を落ち着かせるため、呼吸を整えていた。
すると…
「イェ~イ!!亜紀、光、遂に一緒のクラスだね!!」
そう言いながら背後から亜紀の肩をポンっとたたく瑞希。
その後ろから続いて光がやって来た。
「瑞希…光…お疲れ様…」
「いやぁ~嬉しいぜ。また一緒のクラスになれて!!高2の時はオレだけ別のクラスだったからよ…」
そう言う光。その顔は本人の感情そのままと分かるほど笑みが溢れている。
「でもこれからは…うぅうん、これからもずっと一緒だよ!!」
と瑞希が続ける。そのまま瑞希が「じゃぁみんな一緒に…」っと言ったタイミングで
「おい、陽月亜紀。話がある。ちょっと来い。」
と担任の先生が呼び掛けた。
「えっ?はい…」
驚く亜紀。
「なんだろぅ~?」
「そだなぁ~…」
同じく驚く瑞希と光。
「瑞希、光、先に校門のところで待ってて。終わったら行くから…」
と亜紀が瑞希と光に言う。
「うん。」
「おぅ。」
新学期。それはいつか散る。けどまた同じ場所から咲き誇る桜の色だ。




