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女性VTuber向け 朗読しやすい3分シチュエーションボイス台本集 〜季節イベント対応〜(無料・使用許諾不要)  作者: 常陸之介寛浩 本能寺から始める信長との天下統一
6月に合わせた台本集

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ジューンブライド番外 第5話 六月の花嫁になれないなら、せめて君の一番でいさせて

(ヤンデレ系/結婚できない悔しさと独占欲/強く執着している相手)


朗読使用者への簡単な設定説明


この台本は、女性VTuberが「静かに重い愛情を抱えたヤンデレ寄りの女性」として読むシチュエーションボイスです。

6月、結婚式場の前やブライダル広告を見たことで、「今の自分はまだ花嫁になれない」「相手を完全に自分のものにできない」という悔しさがにじむ場面です。

ただし、危険な言葉や強すぎる脅しではなく、優しい声の中に独占欲が混ざる方向で読んでください。

声は穏やかに、ゆっくり。感情を荒げず、静かな言葉ほど重く聞こえるようにすると雰囲気が出ます。


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……ねえ。


少しだけ、立ち止まってもいい?


……うん。

あそこの式場。


今日は誰かの結婚式だったのかな。

入口のところ、白い花が飾ってある。

リボンも、まだ揺れてる。


……きれいだね。


六月って、街の中にこういう白が増えるよね。

ドレス。

ブーケ。

教会の広告。

幸せそうな写真。


どれも明るくて、やさしくて、綺麗で。

なのに、見ていると少しだけ胸が痛くなる。


……変かな。


私は、ああいうものが嫌いなわけじゃないよ。

むしろ好き。

白いドレスも、花嫁も、誰かに選ばれる日も。


すごく、好き。


だからこそ、少し苦しいの。


……だって、あそこに立てる人は、ちゃんと選ばれた人でしょう?


たくさんの人の中から、

「この人と一緒にいたい」

「この人の隣で生きていきたい」

って、そう思ってもらえた人。


約束してもらえた人。

未来の中に、名前を書いてもらえた人。


……私は、まだそこに立てない。


六月の花嫁には、まだなれない。


……ねえ。

それって、思っていたより悔しいね。


自分でも、驚いた。

結婚なんて、今すぐどうこうする話じゃないってわかっているのに。

まだ早いって、ちゃんとわかっているのに。


それでも、白いドレスを見ると考えてしまう。


もし私があそこに立つなら、隣にいるのは誰だろうって。


……ううん。

違うね。


本当は、誰だろう、なんて思ってない。


最初から、君の顔しか浮かばなかった。


……ふふ。

困った顔。


大丈夫。

今すぐ答えを聞こうとしてるわけじゃないよ。

そんなことをしたら、君が少しだけ逃げたくなるって、わかってるから。


私はね。

君が逃げたくなるような言い方は、したくないの。


本当は。

できるだけ。


……でも、少しだけ聞いて。


私、悔しいの。


君の隣に立つ未来を、まだちゃんと約束してもらえていないことが。

君の一番近い場所に、まだ名前を置けていないことが。

誰かに取られるかもしれない未来を、笑って見過ごさなきゃいけないことが。


すごく、悔しい。


……ねえ。


君はさ。

私が、こういうことを考える女だって知ってた?


普段は、ちゃんと普通の顔をしてるつもり。

重くなりすぎないように、ちゃんと笑うし。

君が困らないように、言葉も選ぶ。


でも、本当はね。


君が誰と話していたのか、少し気になる。

君が誰に笑ったのか、少し覚えてしまう。

君の未来の中に、私以外の誰かが入り込む想像をすると、胸の奥が冷たくなる。


……少しだけ、だよ。


少しだけ。


……そう言えば、可愛く聞こえるかなって思ったの。


でも本当は、少しだけじゃないかもしれないね。


……あ。


今、離れようとした?


だめ。


……ううん。

ごめん。

だめ、なんて言い方、よくないよね。


でも、もう少しだけここにいて。


この白い花の前で。

六月の空の下で。

私が、君の未来のことを考えてしまったこの場所で。


もう少しだけ、隣にいて。


……ありがとう。


君は優しいね。


そうやって、私が少し重いことを言っても、すぐには振り払わない。

困った顔をしても、ちゃんと聞いてくれる。

だから私は、また少し欲張りになる。


……ねえ。


もし今、君の一番になれないなら。

せめて、君が一番思い出す人でいたい。


雨の日に、傘を見たら私を思い出してほしい。

白い花を見たら、私のことを考えてほしい。

六月の結婚式の写真を見たら、ほんの少しだけでいいから、私が白いドレスを着ているところを想像してほしい。


……変?


でも、そうしてほしいの。


君の毎日の中に、少しずつ私を残したい。

気づかないくらい自然に。

でも、消えないくらい深く。


君が誰かと話していても。

別の誰かに笑いかけていても。

夜になったら、ふっと私の声を思い出してほしい。


……そうしたら、少し安心できるから。


今はまだ、花嫁にはなれない。

約束もない。

指輪もない。

白いドレスもない。


でも、君の心の中に私の場所があるなら。

私は、少しだけ待てる気がする。


……少しだけ、ね。


ふふ。


怖い?


……怖くない?


……そっか。


それなら、もう少しだけ本音を言ってもいい?


私、六月の花嫁が羨ましい。


あんなふうに、誰かの隣に立って。

たくさんの人の前で、ちゃんと特別だって認められて。

「この人です」って示してもらえることが。


羨ましくて、悔しくて。

胸の奥が、ちくちくする。


私はまだ、君の何なんだろうって。


親しい人?

大事な人?

特別な人?


……ねえ。

どれなら、君の中で一番近い?


私は、できれば全部がいい。


わがままだね。


でも、君のことになると、わがままになる。


他のものなら我慢できるのに。

君の隣だけは、誰かに譲りたくない。


……君の一番近くにいたい。


君が疲れたときに思い出す声も。

嬉しいことがあったときに一番に伝えたくなる相手も。

寂しい夜に会いたくなる人も。


全部、私がいい。


……言いすぎた?


でも、もう隠すのは少し疲れた。


六月って、ずるいね。

白いドレスや結婚式場や花束が、私の中の欲張りな部分を起こしてしまう。


普段なら、もっと静かにできるのに。

今日はだめ。


君の未来に、私がいないかもしれないって思ったら。

そんなの嫌だって、心が勝手に言ってしまう。


……ねえ。


今すぐ花嫁にして、なんて言わない。

そんなこと言ったら困るでしょう?


だから、今日はひとつだけ。


君の一番でいさせて。


今夜だけでもいい。

明日になったら、また普通の顔をするから。

いつもみたいに笑って、重くならないように気をつけるから。


でも今夜だけは。


六月の花嫁になれない私を、君の一番近くに置いて。


……だめ?


……。


ありがとう。


そういう小さな返事だけで、私は少し救われる。


……本当はね。

いつか、ちゃんと聞きたい。


私を選んでくれる?

私を隣に置いてくれる?

私の白いドレスを、君は見たいと思ってくれる?


でも、それは今じゃない。


今じゃないから、私は待つ。


待つけど。


待っている間も、君の中で消えたくない。


……だから、覚えていて。


今日、式場の前で私が少しだけ黙ったこと。

白い花を見て、胸が痛くなったこと。

そして、君にこう言ったこと。


六月の花嫁になれないなら、せめて君の一番でいさせて。


……ふふ。


言ってしまったね。


でも、後悔はしてない。


私は、君の一番になりたい。

たぶん、それだけは本当だから。


……さあ、行こうか。


あまりここにいると、私、もっと欲張りなことを言ってしまいそう。


でも、最後にひとつだけ。


次に白いドレスを見たとき。

私のこと、思い出してね。


忘れたら……少しだけ、拗ねるから。


……ううん。


たくさん、拗ねるかも。


ふふ。

だから、忘れないで。


君の未来に、私が入りたいって言った六月の夜のことを。


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