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女性VTuber向け 朗読しやすい3分シチュエーションボイス台本集 〜季節イベント対応〜(無料・使用許諾不要)  作者: 常陸之介寛浩 本能寺から始める信長との天下統一
6月に合わせた台本集

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6月本編 第1話 雨の日でも、おはようは少しやさしい (清純派/梅雨入りの朝/同級生)

朗読使用者への簡単な設定説明


この台本は、女性VTuberが「清純派で、やわらかく相手に寄り添う同級生」として読むシチュエーションボイスです。

舞台は6月、梅雨入りした朝の昇降口。雨で少し気分が沈んでいる相手に、彼女が静かに声をかけます。

恋愛感情はまだ強く言い切らず、雨の日の憂うつさを和らげる“やさしい距離感”を大切にしてください。

声は明るすぎず、しっとりと。雨音に溶けるような落ち着いたテンポが合います。


---------------------------------------------------------------------------------------------------


……おはようございます。


あ、すみません。

急に声をかけてしまって。


でも、今ちょうど目が合ったので。

それに、なんだか少しだけ……元気がなさそうに見えたから。


……ふふ。

やっぱり、雨のせいですか?


今日は朝からずっと降っていますね。

傘を差して歩いていると、いつもの通学路なのに少し遠く感じます。

靴も少し濡れるし、鞄も気になるし。

傘の端から落ちる雨粒ばかり見ていると、なんとなく気持ちまで下を向いてしまうというか。


……はい。

私も、少しだけ眠かったです。


雨の日の朝って、布団から出るのがいつもより難しくないですか?

外が薄暗いから、まだ夜の続きみたいで。

目覚ましが鳴っても、もう少しだけ、と言いたくなってしまって。


でも、ちゃんと来ましたね。

あなたも、私も。


……それだけで、今日は少し偉いと思います。


ふふ。

大げさですか?


でも本当に。

晴れの日なら当たり前にできることが、雨の日には少し重くなるでしょう?

起きることも、着替えることも、靴を履いて外に出ることも。

だから、こうしてちゃんと学校まで来たなら、もう朝の最初の試練は越えたんじゃないかなって。


……あ。

傘、少し濡れていますね。


ここに置くとき、気をつけてください。

他の傘と触れると、あとで持ったときに手が濡れてしまうから。


……はい。

その向きなら大丈夫だと思います。


私の傘も、少し水が溜まっていました。

雨粒って、小さいのに集まると結構重いですね。

傘を閉じるとき、ぱたぱたって音がして。

ああ、今日は本当に雨なんだなって、そこで改めて思いました。


……昇降口も、いつもより静かですね。


みんな傘をたたんだり、靴を履き替えたりするのに少し時間がかかるからでしょうか。

声も、いつもより少し低い気がします。

雨音があると、人の声って自然と小さくなるのかもしれません。


……でも、私はこの感じ、少し好きです。


もちろん、雨で濡れるのは苦手ですし、髪も少し広がってしまうし。

晴れているほうが楽だなって思うこともあります。


でも、雨の日の学校って、少しだけ別の場所みたいに見えるでしょう?

廊下の音も、窓の景色も、教室の空気も。

いつもより静かで、少しゆっくりで。


そういう日は、無理に元気を出さなくても許される気がするんです。


……あなたも、今日は無理に明るくしなくていいと思います。


朝から雨で、空も重くて、足元も濡れていて。

そんな日に、晴れの日と同じ顔をしようとすると、少し疲れてしまうから。


今日は、雨の日の顔でいいんじゃないでしょうか。


……雨の日の顔?


えっと……。

少し眠そうで、少し静かで、でもちゃんとここにいる顔、です。


……ふふ。

今のあなたみたいな。


あ、いえ。

悪い意味ではありませんよ。


むしろ、少し安心します。

あなたもちゃんと雨の日の朝に巻き込まれているんだなって。

私だけじゃないんだなって思えるので。


……そういう朝に、おはようって言える相手がいるのは、いいですね。


雨音の中で聞く「おはよう」は、晴れの日より少しやさしく聞こえる気がします。

声が雨に包まれて、角が取れるのかもしれません。


……あ。

今、少し笑いましたね。


よかった。


その笑い方、雨の日に似合います。

大きく笑うのではなくて、少しだけ口元が緩む感じ。

それだけで、さっきより昇降口が明るくなった気がします。


……あの。


もしよければ、教室まで一緒に行きませんか?


雨の日の朝って、ひとりで廊下を歩くと少し静かすぎるので。

誰かと並んで歩くくらいが、ちょうどいい気がして。


……ありがとうございます。


では、行きましょうか。


あ、床、少し滑りやすいので気をつけてください。

ほら、そこのところ。

傘の水が落ちているみたいです。


……大丈夫ですか?


よかった。


ふふ。

私、少し心配しすぎでしょうか。


でも、雨の日って、いつもなら気にならないことが少し気になります。

足元とか、濡れた肩とか、鞄についた雨粒とか。

それから、隣を歩いている人がちゃんと寒くないか、とか。


……あ。

肩、少し濡れていますね。


傘からはみ出していたんでしょうか。

ハンカチ、使いますか?


……遠慮しなくていいですよ。

予備もありますから。


はい。


……そのままだと、制服が少し冷たくなってしまいます。

梅雨の雨って、暑いのか寒いのかよくわからないところがありますよね。

外はじめっとしているのに、濡れたところだけひんやりして。


……はい。

そうやって軽く押さえるくらいで大丈夫だと思います。


ふふ。

なんだか、こうしていると本当に梅雨が始まったんだなって感じますね。


四月は桜で、五月は新緑で。

六月は、傘と雨音。

季節ごとに、近づく理由が少しずつ変わっていくのが不思議です。


……春は、桜を見るために立ち止まって。

五月は、風が気持ちいいから少し遠回りして。

六月は、雨に濡れないように少し近く歩く。


……あ。


今の、少し恥ずかしいことを言いましたね。


でも、雨の日ってそういうところがあります。

普段より距離が近くなるのに、雨のせいにできるというか。

傘があったり、床が濡れていたり、風が冷たかったり。

そういう理由があるから、少しだけ人の近くにいても不自然じゃない。


……私は、それが少しだけ嬉しいです。


……あ、すみません。

また言いすぎました。


でも、今日は雨なので。

少しくらい、素直でもいいことにしてください。


……教室、もうすぐですね。


さっきより、少しだけ顔がやわらかくなりました。


……本当です。

昇降口で会ったときより、雨に負けていない顔をしています。


もちろん、まだ眠そうですけど。

それは私も同じなので、お互い様です。


今日は一日、雨かもしれませんね。

窓の外も暗いし、休み時間も少し静かかもしれません。

でも、朝にこうして少し話せたから、私はそんなに嫌な日じゃない気がしてきました。


……あなたは?


……少しだけ、ましになった?


ふふ。

それならよかったです。


雨の日でも、おはようは少しやさしい。


そう思えたら、今日の朝はもう十分かもしれません。


……では、入りましょうか。


教室の中でも、もし少し気分が重くなったら。

雨のせいにして、少しだけ力を抜いてください。


私もそうします。


そして、もし目が合ったら。

また、小さくおはようって言うみたいに、少しだけ笑いましょう。


それだけで、雨の日も少し歩きやすくなる気がするので。


……はい。


今日も、よろしくお願いします。


梅雨入りの朝を、あなたと一緒に始められてよかったです。


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