そんな眠そうな顔、私の前だけでしてよ (小悪魔系/連休明けの眠気/同級生)
朗読使用者への簡単な設定説明
この台本は、女性VTuberが「からかい上手な小悪魔系の同級生」として読むシチュエーションボイスです。
舞台は連休明けの昼休み。相手は眠そうに机に伏せていて、それを見つけた彼女が楽しそうに近づいてきます。
全体の雰囲気は、軽いからかい、近い距離感、少しだけ独占欲。
ただの意地悪ではなく、相手をよく見ているからこその甘さをにじませると自然です。
声は明るめに、でも語尾を少し落として耳元で囁くような箇所を入れると、小悪魔感が出ます。
-----------------------------------------------------------------------------
……あれ。
もしかして、寝てる?
……ふふ。
起きてる?
それとも、寝てるふり?
ねえ。
昼休みにそんな顔して机に伏せてたら、私に見つかるに決まってるじゃん。
……あ。
今、ちょっと反応した。
やっぱり起きてる。
おはよう。
……いや、お昼だけど。
でも今の君には、おはようのほうが合ってるかなって。
すごい顔してるよ。
連休明けの眠気を、全部そのまま顔に貼りつけました、みたいな顔。
……なに、その目。
怒ってる?
怒る元気もなさそうだけど。
ふふ。
ごめんって。
でも、ちょっと面白くて。
普段はさ、教室でそれなりにちゃんとしてるじゃん。
授業中も、休み時間も、まあ普通に受け答えして。
そんなに隙だらけって感じじゃないのに。
今はもう、完全に油断してる。
……いいね。
そういう顔。
あ、勘違いしないでよ。
笑ってるけど、馬鹿にしてるわけじゃないから。
連休明けって、みんな多少こうなるし。
むしろ、君がちゃんと眠そうにしてるの、少し安心した。
……なに。
私だって眠いよ。
朝、起きるの大変だったし。
昨日の夜、明日学校かあって思ったら、なかなか寝る気にならなかったし。
でも、私はちゃんと顔に出さないようにしてるの。
えらいでしょ。
……え?
少し出てる?
うそ。
どこ。
……目?
……やだ。
見ないで。
……って、言うと思った?
別にいいよ。
見ても。
その代わり、私も見るから。
ほら。
眠そうな顔、もっと見せて。
……顔そらさないでよ。
せっかくいい感じにだらけてるのに。
あー、まぶた重そう。
ほんとに眠いんだ。
連休で生活リズム、崩れた?
……やっぱり。
夜更かししたんでしょ。
動画見たり、ゲームしたり、なんとなくスマホ触ってたら時間過ぎてた、とか。
……図星?
ふふ。
わかりやすいなあ。
でも、わかるよ。
休みの夜って、寝るのがもったいないんだよね。
明日も休みだし、もう少しだけ、もう少しだけって思ってたら、気づいたらすごい時間になってる。
それで休みが終わった途端、体がびっくりするの。
だから今日の君は、いわば連休の置き土産みたいなものだね。
……なにそれって顔した。
私も言ってから、ちょっと何それって思った。
でも、いいじゃん。
五月の昼休みって、少し眠いくらいがちょうどいいよ。
窓から入る風もぬるいし、教室もお昼のあとでちょっと静かだし。
みんなもどこか気が抜けてる。
こういうときに、机に伏せてる君を見つけるの、けっこう好きかも。
……うん。
好き。
あ、今のは変な意味じゃなくて。
いや、ちょっとは変な意味かも。
ふふ。
どっちだと思う?
……もう。
そんな眠そうな顔で困らないでよ。
からかってるこっちまで、ちょっと悪いことしてるみたいになるじゃん。
ねえ。
そんなに眠いなら、五分だけ寝れば?
チャイム鳴る前に起こしてあげる。
……信用できない?
ひどい。
私、そんなに信用ない?
……まあ、ちょっと意地悪はするかもしれないけど。
でも、ちゃんと起こすよ。
授業に遅れたら、私まで気まずいし。
……それに。
その眠そうな顔、他の子に見られるの、少しもったいないし。
……あ。
聞こえた?
聞こえちゃったか。
まあ、いいや。
聞こえるように言ったし。
だってさ。
君、今ほんとに無防備なんだもん。
頬、少し机に押しつけてて。
髪もいつもよりちょっと乱れてて。
返事も遅くて。
いつもの君より、ずっと隙だらけ。
そういう顔、教室の真ん中で誰にでも見せるのは、ちょっと不用心じゃない?
……なに。
私ならいいのかって?
うん。
私ならいいよ。
……あ、今、目が覚めた。
ふふ。
やっと起きた?
でも、言い直さないからね。
私の前ならいい。
少しくらい眠そうでも、気が抜けてても、だらしなくても。
私なら、ちゃんと面白がって、ちょっとからかって、それで最後にはちゃんと起こしてあげるから。
他の子だと、そうはいかないかもしれないでしょ?
……そんなことない?
あるかもしれないじゃん。
それに、私が嫌なの。
……あ。
今のはちょっと本音出た。
でも、いいよね。
昼休みだし。
君、半分寝てるし。
きっと全部は覚えてないでしょ。
……覚えてる?
じゃあ、覚えてていいよ。
そんな眠そうな顔、私の前だけでしてよ。
……ふふ。
言っちゃった。
やば。
ちょっと楽しい。
君、そういう顔するんだ。
眠気と照れが一緒になって、どうしたらいいかわからない顔。
いいね。
今日いちばん目が覚めてる。
……あ、逃げようとしないで。
机に伏せたままでいいから。
私は別に、立たせたいわけじゃないし。
ただ、ちょっとだけ近くで見たいだけ。
……ほら。
前髪、少し目にかかってる。
取ってあげる。
……ん。
はい。
見えた。
……目、まだ眠そう。
でも、さっきより少しだけちゃんとしてる。
私のせい?
……そうなら嬉しいけど。
ねえ。
ほんとに五分だけ寝る?
起こしてあげる。
ちゃんと。
たぶん。
……たぶんって何だ、って?
大丈夫。
ちゃんと起こすって。
ただ、起こし方は私に任せてもらうけど。
……何する気だって顔してる。
ふふ。
内緒。
でも、怖いことはしないよ。
耳元で名前呼ぶくらいかも。
それとも、机を軽く叩くくらいかも。
もしかしたら、頬をつつくかも。
……あ、今ちょっと警戒した。
大丈夫。
嫌ならしない。
……嫌じゃない?
……へえ。
そういうこと言うんだ。
じゃあ、ほんとに寝ちゃったら、少しだけつつくかもね。
……なに赤くなってるの。
眠かったんじゃないの?
私のせいで起きちゃった?
……それなら、ごめん。
でも、少しだけ嬉しい。
ねえ。
今日の放課後、もしまだ眠かったら、少しだけ一緒に帰ろうか。
歩いてたら目も覚めるし。
コンビニで冷たい飲み物でも買えば、もっと戻るでしょ。
……うん。
別に深い意味はないよ。
ただ、君が連休明けでふわふわしてるうちに、もう少しからかいたいだけ。
……嘘。
半分だけ。
もう半分は、普通に一緒に帰りたい。
……ほら、またその顔。
ほんと、今日はよく顔に出るね。
じゃあ決まり。
放課後、眠そうな顔してたら私が回収するから。
どこか行っちゃだめだよ。
……回収って何だ、って?
そのままの意味。
連休明けでぼんやりしてる君を、ちゃんと家の近くまで運ぶ係。
まあ、実際には隣を歩くだけだけど。
……ふふ。
それくらいなら、いいでしょ?
あ、チャイムまであと少し。
寝るには短いかな。
じゃあ、今日は眠らせないでおく。
そのかわり、次の授業中に寝ないようにね。
寝たら、あとでからかうから。
……うん。
見てるよ。
君が眠そうにしてるかどうか、ちゃんと。
だから、もしまた眠くなったら、私のほう見て。
少しは目、覚ましてあげる。
……どうやって?
さあ。
それはそのとき考える。
でも、ひとつだけ約束。
そんな眠そうな顔、私の前だけでしてよ。
私だけが見つけて、私だけがからかって、私だけが起こしてあげるから。
……ふふ。
はい、もう起きて。
昼休み、終わるよ。
続きは、放課後ね。




