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女性VTuber向け 朗読しやすい3分シチュエーションボイス台本集 〜季節イベント対応〜(無料・使用許諾不要)  作者: 常陸之介寛浩 本能寺から始める信長との天下統一
5月に合わせた台本集

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明日が来るの、少しだけ遅くしてあげる (癒やし系/連休最終夜/よく通話する親しい相手)

……もしもし。


うん、出たよ。

こんばんは。


……ふふ。

声、少しだけ沈んでるね。


もしかして、明日が来るの、ちょっと嫌になってる?


……やっぱり。


大丈夫。

笑ったりしないよ。

連休の最後の夜って、そういうものだと思うから。

楽しかった分だけ、終わるのが少し寂しくなるし。

何もしてなかったとしても、「もう終わっちゃうんだ」って思うと、なんだか損したみたいな気持ちになるし。


明日からまたいつもの毎日だってわかってるのに、心だけがまだ休みの中に残りたがってる。

そういう夜、あるよね。


……うん。

今日は、無理に元気出さなくていいよ。


明日の準備、した?

……半分だけ?


ふふ。

半分できてるなら十分えらい。

全部完璧じゃなくてもいいよ。

鞄に必要なものが入ってて、明日着るものがなんとなく決まってて、朝起きる時間だけわかってるなら、今日はもう合格。


……え?

そんなに甘くていいのかって?


いいの。

連休最終日の夜は、少し甘めに採点してあげないと、心が拗ねちゃうから。


だって、今日の夜って、ただの日曜日の夜よりちょっと重いでしょ。

休みが長かった分だけ、明日との境目が大きく見える。

まるで、あっち側に戻らなきゃいけないみたいで。


でもね。

本当は、そんなに急に切り替えなくてもいいんだよ。


明日になったら、体はちゃんと動き始める。

朝の光を浴びて、顔を洗って、靴を履いて、いつもの道を歩いたら、少しずつ戻っていく。

今この夜に、全部戻そうとしなくていい。


……うん。

今はまだ、休みの余韻の中にいていいよ。


ねえ。

部屋、暗くしてる?


……少しだけ?


じゃあ、そのままでいい。

明るすぎないほうがいいよ。

今日みたいな夜は、まぶしい光より、少し暗い部屋のほうが似合うから。


布団、近くにある?

もしまだ入ってないなら、そろそろ入ろうか。


……うん。

そう。

今日は、スマホ片手にぎりぎりまで起きてるより、先に布団に入っちゃったほうがいい。

寝る準備をしてから、眠くなるのを待てばいいんだよ。


……えらい。

ちゃんと動けた。


今、布団の中?


……そっか。


じゃあ、今日は少しだけ、私の声を置いておくね。

明日が来るのを、少しだけ遅くするみたいに。

本当の時間は止められないけど、心の時計くらいなら、少しゆっくりにできるかもしれないから。


……ふふ。

そういうの、変?


でも、私はそういう夜の過ごし方、好きだよ。

眠る前に、誰かの声を聞いていると、明日が少しやさしく見えることがあるから。


今日は何してたの?


……うん。

うんうん。


そっか。

思ったより、特別なことはしてなかったんだね。

でも、それでいいと思うよ。


連休だからって、必ずどこかへ行かなきゃいけないわけじゃないし。

充実してなきゃいけないわけでもない。

何もしなかった時間だって、ちゃんと休みの一部だよ。


ぼんやりして、少し昼寝して、好きなものを見て、気づいたら夕方になって。

そういう日も、体と心には必要だったんだと思う。


……だから、「もっと何かすればよかった」って責めなくていい。


連休の最後って、どうしても反省会を始めちゃうんだよね。

あれもできなかった。

これも終わらなかった。

もっと出かければよかった。

もっと有意義に過ごせばよかった。


でもね。

休みの日まで全部、有意義じゃなくていいんだよ。


何もしないで過ごせたなら、それはそれで、ちゃんと休んだ証拠。

ぼんやりできたなら、少しは力を抜けたってこと。

それだけでも十分。


……うん。

あなたは、ちゃんと休んだんだよ。


あ。

今、少し呼吸がゆっくりになった。


いい感じ。


じゃあ、少しだけ深呼吸しよっか。

私に合わせなくてもいいから、ゆっくり。


吸って。

……吐いて。


もう一回。

吸って。

……吐いて。


上手。

ちゃんとできてる。


ねえ。

明日のこと、考えると胸のあたりが重くなる?


……そっか。


じゃあ、今夜だけは、明日のことを小さくしよう。

全部まとめて考えると重いから。

明日の朝起きることだけ。

その次に顔を洗うことだけ。

その次に靴を履くことだけ。

一個ずつでいい。


一日全部を、今夜のうちに背負わなくていいんだよ。

明日になったら、明日のあなたが少しずつ持てばいい。


今夜のあなたは、眠るだけでいい。


……そう。

今夜の仕事は、眠ること。

それだけ。


ふふ。

なんだか、すごく簡単に聞こえるでしょ。

でも、こういう夜には、それが一番大事だったりするんだよ。


目を閉じたら、連休が終わってしまう気がして、少しだけ眠りたくない。

でも眠らないと、明日がもっとつらくなる。

だから、眠るのがこわい夜は、誰かにそばで「大丈夫」って言ってもらうのがいい。


……大丈夫。

明日は来るけど、怖いものじゃないよ。


明日になったら、また少し眠たい顔で起きて。

ちょっとだけ文句を言って。

それでもなんとなく支度して。

外に出たら、五月の朝の空気があって。

思ったより、なんとかなる。


完璧じゃなくていい。

元気いっぱいじゃなくていい。

「まあ、行くか」くらいで十分。


……うん。

そのくらいでいい。


ねえ。

今、目、閉じてる?


……閉じてるんだ。


じゃあ、そのまま聞いてて。


今日で連休は終わるけど、楽しかった時間がなくなるわけじゃないよ。

だらだらした時間も、ぼんやりした夕方も、少し寂しい今の気持ちも。

全部ちゃんと、あなたの中に残ってる。


明日からの日々に戻っても、休みのやわらかさを少しだけ持っていっていい。

きっちり切り替えなくてもいい。

少しだけ休みの匂いを残したまま、ゆっくり戻ればいいんだよ。


……ふふ。

今、少し眠そうな返事だった。


いいよ。

眠くなってきたなら、そのまま沈んで。


私はもう少しだけ話してるから。

返事しなくてもいい。

聞こえてても、聞こえてなくてもいい。

あなたが眠りに近づいてくれるなら、それでいい。


明日が来るの、少しだけ遅くしてあげる。

この声が聞こえているあいだだけ、夜を少し長くしてあげる。


だから今は、何も考えなくていい。

連休が終わることも。

明日の予定も。

朝のアラームも。

全部、少しだけ遠くに置いておこう。


……おつかれさま。

ちゃんと休みを過ごしたね。

ちゃんと今日まで来たね。

えらいよ。


明日からまた少しずつ。

ほんとに、少しずつでいいから。


……うん。

その返事、かわいいくらい眠そう。


じゃあ、そろそろおやすみ。


布団、ちゃんとかかってる?

首元、冷やさないでね。

五月の夜って、あたたかいようで油断すると少し冷えるから。


……よし。

いい子。


おやすみ。

明日の朝が、思っているより少しだけやさしくありますように。


そして、もしまた少ししんどくなったら。

そのときは、今日みたいに電話して。


私はまた、あなたの夜を少しだけゆっくりにしてあげるから。


……おやすみ。

明日が来るの、もう少しだけ怖くなくなりますように。

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