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女性VTuber向け 朗読しやすい3分シチュエーションボイス台本集 〜季節イベント対応〜(無料・使用許諾不要)  作者: 常陸之介寛浩 本能寺から始める信長との天下統一
5月に合わせた台本集

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16/29

起きてよ、今日はまだ一緒にいられるんだから (妹系/GWの朝寝坊/家族同然に近い女の子)

……ねえ。

ねえってば。


もう。

起きてよ。

朝だよー。


……うそ。

まだ起きないの?


ちょっと、ほんとに?

カーテンの隙間からこんなに光入ってるのに?

鳥も鳴いてるし、外、もうぜんぶ“朝です”って顔してるのに、まだそんなに気持ちよさそうに寝ていられるの、逆に才能だと思う。


……あ、もしかして。

わざと?


起きてるのに起きてないふりして、私がどこまで起こすか見てるとか。

……してない?

ほんとに寝てる?


むう。

じゃあ、しょうがないなあ。


おーい。

起きてくださーい。

本日はゴールデンウィークでーす。

お休みでーす。

だからって、お昼まで寝てていい理由にはなりませーん。


……ん。

あ、ちょっと動いた。


ほらほら。

起きて。

今日はせっかく一緒にいられる日なんだから。


……え?

あと五分?


だめ。

それ、平日でも休日でもだめなやつ。

“あと五分”って言った人、だいたい十五分くらい消えるもん。

私、知ってるよ。

君、そういうところだけ一貫してるし。


……む。

そのまま布団に顔うずめないでよ。


あー、もう。

じゃあ、こうする。


カーテン、ぜんぶ開けます。


……はい、朝ー。

まぶしいでしょー。

あはは、顔しかめた。


でも、今日はいい天気だよ。

すっごく。

空、ちゃんと青いし、風もそんなに強くなさそうだし。

こういう日にだらだら寝てるの、ちょっともったいない。


……うん。

もちろん、休日だからのんびりしていいんだけどね。

でも、“のんびりする”のと“寝続ける”のは、ちょっと違うじゃん。

せっかくなら起きて、ちょっとだけゆっくり朝ごはん食べて、外の空気見て、「あー、休みだー」ってしたほうが、得した気分になるし。


……ねえ。

聞いてる?


……聞いてないな、これ。

半分寝てる声だもん。


しょうがない。

最終手段。


……よいしょ。

布団、少しだけめくるよー。


わ。

あったか。

ずるい。

こんなの、私まで眠くなるじゃん。


……ん?

なに。

その、寝起きのぼんやりした目で見ないでよ。

ちょっとだけ罪悪感あるみたいになるから。


でも起きて。

ほら。

起きたら、今日は急がなくていいんだよ。

学校の日みたいに「早く早く!」って言わないし。

間に合うとか間に合わないとか、そういうのないし。

だからこそ、ちゃんと起きてほしいの。


だって、休みの日の朝って、起きてからの時間がごほうびみたいなものじゃない?


まだ外が明るくなったばかりで。

部屋の空気もちょっとやわらかくて。

顔洗って、ゆっくり何か飲んで。

何をするか決めてなくても、“今日は自由だ”って思える時間。

私、そういうの好き。


……君は?

好きじゃない?


……あ、今の顔だと、嫌いじゃないけど眠いって感じだね。


ふふ。

わかりやすい。


でもさ。

今日、ほんとに気持ちいい朝なんだよ。

窓開けたら風ちょうどいいし、新緑の匂いちょっとするし。

五月って、春の終わりと初夏のはじまりが混ざってて、朝の空気がいちばんいい気がする。

まだ暑すぎないし、でも寒くもないし。

こういう朝に、君と同じ部屋でだらだら起きるの、なんかちょっと特別。


……あ。

今、ちょっと目、開いた。


ふふ。

やっと話が耳に届いた?


ねえ。

起きたら、一緒に朝ごはん食べようよ。

まだ何食べるか決めてないけど、パンでもいいし、ホットケーキでもいいし。

簡単なやつでいいなら私も手伝うし。

あ、でもホットケーキはちょっと食べたいかも。

休日の朝って感じするから。


それで、そのあとどうしようね。

別に遠くに行かなくてもいいんだよ。

散歩でも。

コンビニでも。

近くの公園でも。

なんなら、家でごろごろしててもいいし。

でも、それも“起きてから”のごろごろがいいな。

一緒にソファに転がって、テレビつけっぱなしで、たまに会話して、眠くなったらまたちょっとだけうとうとする、みたいな。


……うん。

そういう休日、好き。


あ、いま笑った。

やっとちゃんと起きてきた顔してる。


ほら、上半身起こして。

そのままだとまた寝るでしょ。

……そう。

えらい。


わ。

寝癖ついてる。

すごい、後ろ、ぴょんってなってる。


……んー、じっとして。

直してあげる。


……よし。

……いや、よくない。

全然直ってない。

寝癖、意外と手強い。


あはは。

でも、そういうのも休日っぽくていいかも。

平日なら絶対「早く直して!」って言うけど、今日はちょっとくらいぼさぼさでも、まだかわいい感じするし。


……なにその顔。

かわいいって言われて変な顔しないでよ。

君じゃなくて、寝起きの雰囲気が、ね。

……いや、君もちょっと入ってるけど。


あ。

今、ちゃんと起きた。

耳まで起きた顔してる。


ふふ。

わかりやす。


でもほんとだよ。

休日の寝起きって、なんか無防備でずるい。

いつもより少し声も低いし。

動きもゆっくりだし。

髪も整ってないし。

そういう“まだ何にもなってない感じ”って、ちょっとだけ特別に見える。


平日は、起きたらすぐ学校の顔になるじゃん。

ちゃんと着替えて、ちゃんと間に合うようにして、ちゃんと外に出る準備をするから。

でも今日は、そういうのになる前の時間が長いでしょう?

だから今の君、ちょっとだけレア。


……え?

そんなに見ないで?


やだよ。

せっかくのGWの朝だもん。

見られるくらい、付き合ってよ。


だって、今日はまだ一緒にいられるんだから。


……あ。

今の、ちょっとだけ本音出たかも。


でもほんと。

連休って、始まる前は長いと思うのに、気づくとすぐ終わっちゃうじゃん。

だから、こういう朝の時間も、あとから思い出すと意外と大事なんだよ。

特別なことしてなくても。

起こしたとか。

寝癖なおしたとか。

眠そうな顔で文句言ってたとか。

そういうのが、ちゃんと“休みだったなあ”って記憶になる。


……うん。

だから今日は、少しだけわがまま言わせて。

起きて。

ちゃんと朝の時間、私にも分けて。


ほら、立てる?

……よし。

すごい。

えらい。

ちゃんと起き上がれた。


じゃあ、次は顔洗ってきて。

そのあいだに、私、お湯くらい沸かしておくから。

あ、でも。

冷たい牛乳もいいかも。

五月の朝って、なんかそういうの飲みたくなるよね。


……ん?

まだちょっと眠い?


そりゃそうでしょ。

起きたばっかりだもん。

でも、その眠さも含めて休日なんだよ。

しゃきっとしきらないまま、ゆっくり一日が始まる感じ。

私はけっこう好き。


……ねえ。


もし、このあと何も予定なくても。

今日がただの“なんでもない休みの日”でも。

私はそれでいいよ。

君と同じ朝にいて、同じ空気の中で、同じようにのんびりできるなら。

それだけで、ちゃんといい休日だと思うから。


……ふふ。

その顔、少しやさしくなった。

やっと休日の顔になってきたね。


じゃ、決まり。

今日は急がない。

慌てない。

眠かったら途中でまたソファでだらけてもいい。

でも、その前にちゃんと起きて、ちゃんと朝を始めること。


……うん。

約束。


ほら、いってらっしゃい。

顔、洗っておいで。


そのあとは、ゆっくり朝ごはんにしよう。

お日さまもちゃんと出てるし、風もやさしいし。

今日はたぶん、のんびりするための一日だから。


……ね。

起きてよ。

今日はまだ、一緒にいられるんだから。


……ふふ。

そう。

その返事なら合格。


じゃあ、GWの朝、ちゃんと始めよっか。

今日は急がなくていいね。

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