46話 一方その頃/魔王城
俺事、魔王軍の長、魔王であるヒサミガーは偵察員から魔王城で報告を受けている所だ
「ガガルジア様及び親衛隊30名、討ち死にされました!またガガルジア様の本隊も3割ほどが戦死した模様です」
「ガガルジアを倒した将は誰だ?」
偵察員に質問をしたのは幹部の1人、バールディザだ。
剛腕で戦上手だが、少し頭が足りない。
「ガルドフ傭兵団、ハルカ」
「またあの小娘かぁぁ!クソ!」
斧を床に叩きつけて怒りを爆発させる辺り、やはり少し頭が足りない……困ったものだ。
とりあえず俺は黙って報告を聞き続けた。
「瀕死の状態だった親衛隊1名が言い残した事があります……スネタという男の策略にはまった、と」
「スネタだと?どこの傭兵団の者だ」
「それだけ言い残すと息絶え詳しくはまだわかりませんが、傭兵でも騎士でもない、一般市民のようです」
「どういう事だ?軍人でもない一般人にあのガガルシアがやられたのか?」
「そのスネタという男が『アニメーション映画』という見た事もない技術が使われている娯楽を発表し王都中がお祭り騒ぎです」
「ええぃ!次から次と聞いたことない事ばかりだ!何だ?その『アニメーション映画』というものは?」
思わずバールディザが頭を抱えている。
まぁ脳まで筋肉だ、理解できない事が続くと混乱しがちだ。
「おそらくスネタという男が巨人族の力を使って生み出した新しい技術だと思われます。絵を連続で再生される事で動いているようです。あのような物が作れるのなら、更に革新的な兵器を隠し持っているかもしれませぬ。もしそうなら……我々魔物軍に勝機はないのでは」
次の瞬間、俺はその斥候の魔物が火だるまにしてやった。
「ぐわぁぁぁー!魔王様ーお許しを!!!」
骨も残らないくらい燃やしてやった。
部屋が汚れては困るからな。
「ヒサミガー様?なぜ?」
「不愉快だ。勝機はないなどと言う者は我が軍に必要ない」
「御意」
「フフフッ……ただそのスネタという男は実に面白みのある男のようだな。何者なのか調査せよ」
「すぐに調べさせます!」
バールディザが急いで出ていく。
「スネタ……会えるのを楽しみにしているぞ」
こんなに愉快な気分になったの久しぶりだな。
俺は思わず笑ってしまった。
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