↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
30/47

30話 美術スタッフ探し

「ふーん、このイリーナとミジーに絵を描いてほしいって訳ね」

「うん、どうかな?興味持ってもらえたかな」

イリーナとミジーに稽古が終わった後、移動型宿舎『デーバル』の裏にある休憩場所で俺と虎之助さんでサボテンキツネの設定や資料を見せながら話をした。


「どう思う?ミジー」

「ミジーは、孤独を愛する鋼鉄の戦士。絵は心の休息の時のみに描くものと決めている」

「そうね、私も同意見だわ」

資料を確認しながら話を続ける。

「50枚背景を描くって事よね?このイリーナが25枚、ミジーが25枚として、1日1枚描いても1カ月かかるわ。しかも仕事となれば中途半端な事はできない本気で取り組む事になりますわよね」

「ミジーは、受けた仕事に対して中途半端な事は絶対にできない」

「1か月、稽古をしないなんてしたら剣も槍も腕が落ちる。後々の為にはならないし、スネタの頼みであっても受ける事はできませんわ」

テーブルに資料を置くイリーナ。


やはり思った通りのリアクションだ。

そう簡単に進む話ではないよな。


「わかるよ。練習を1日しないと技術を取り戻すのに3日はかかるよね」

「流石スネタわかっていますわね。スネタも同じ戦士の目をしているとは感じていたからな。なら諦めて他に当たってくださいまし」

「ミジーはいつも思う。武器は使うもの……使われたら敗者となる」


「二人は既に強いと思っているけど、でも伸び悩んでいたりしないかな?」

その言葉に、ピクっと反応するイリーナとミジー。

うん、思った通りのリアクションだ。


「このイリーナが伸び悩む?そんな事はありませんわ、日々成長していますわよ!」

「でも前回、俺はイリーナとミジーの攻撃かわせたよ」

「あらあら、随分な自信ね。ならお試しになります?」


イリーナが稽古で使っている棒で俺に斬りかかってくる!

しかし俺は最初にあった時と同じように、軌道を見極めかわす。


「ちっ!素早いですわね」

「イリーナは目線と腰の動きで、どう斬りかかってくるか、予測できてしまうんだよ」

「何ですって!適当な事を言わないで、斬り捨てますわよ」

「前回も今回もかわせたって事は、イリーナの腕が成長していないって証拠だよ」

「言わせておけば!」

棒でなく、本物の大剣を持ち出すイリーナ。


「ミジー、漆黒の槍を見せ付けてやる」

ミジーも槍を構える。


俺は殺気立つ2人に対して笑顔で対応をする。

「そこでなんだけど、是非これを見てほしいんだ。今以上に超絶腕が上がるヒントが山のようにあるよ」

「超絶腕が上がるですって?」

俺は剣術の映像をタビレットでイリーナとミジーに見せた。


「これは!」

「むっ!」

イリーナとミジー、予想通り食いついてきた。


そうだよな、わかるよ、凄くわかる。

俺も凄いアニメーション作画の動画見つけると同じリアクションになるもの。


やはりイリーナとミジーは剣術が好きなんだな。

そして常に腕を上げたいと思っている、イリーナもミジーも本物のプロなんだ。


「これは何ですの?これはなんなんなのですのスネタ!教えなさい」

「俺たちの国、日本に存在する剣術だよ」

「剣術が存在するの?スネタがいた国は平和だと思っていましたわ」

「今は平和だけど、日本には『侍』と呼ばれる戦士がいたんだ」


言葉では伝わり辛いよな。

イリーナとミジーに俺はタブレットで、侍や戦国時代の合戦絵巻などの画像を見せることにした。


「不思議な武具だな……これがサムライか」

「紅蓮の甲冑をまとう戦士、狡猾な罠すら切り裂くのであろう」

「侍たちが考案した武術がずっと受け継がれているんだ。この世界に存在しない武術が沢山ある。もし美術スタッフとして参加してくれたら、この動画を全部見せてあげる。きっと今まで思いつかなかった戦い方ができるようになると思うんだ」


「なるほど、興味深いですわね……」

「ミジーも、同じ考えだ」

イリーナとミジーが考え込む。


更に俺は畳みかけた。

「江戸時代の剣豪と呼ばれた柳生宗矩の兵法家伝書と呼ばれる兵法思想が書かれているの武道書があります。これについての資料もお渡ししましょう」


2人は当然食いついてきた。

「こんな武術初めてみましたわ、これは知りたいというのが正直な気持ちですわね」

「ミジーも、この武術を会得すれば覇者となれるかもしれないと思う」

よし、これはいけるぞ。


「じゃあ、美術スタッフとしてサボテンキツネの制作を手伝ってもらえるって事でいいかな!?」

俺は前のめりで聞いてみた。


「まぁ、あれですわよ。困っていらっしゃるのよね?スネタたち。困っている人たちを見捨てるような事、ガルドフ傭兵団の戦士として見過ごす訳にはいきませんわ。だからしょーがないから、手伝って差し上げますわ」


イリーナって、ツンデレだったのか。

俺は思わず苦笑してしまった。

「ミジーは、イリーナ姉様のご意向に従う」

ミジーもOKのようだ。


「ありがとう!明日にでもスタジオで正式に背景打ち合わせやらせてほしいんだけど、いいかな?」

「もちろんですわ」

「ミジーも構わない」


(やった!美術スタッフが決定したぞ!)


これで何とかスタッフは全セクション集まった事になった。

後は声優だが、まずはスタッフが全員決まった事は本当に喜ばしい事だ。



「面白かった」「スネタを応援したい」と思われた方

下にある☆☆☆☆☆を押して、評価いただけたら嬉しいです。


またブックマークもいただけると、とても励みになります

よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。