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blood 血の誓い  作者: さくらもち
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究極の選択




「え、明凛さんってChi-Lonの??」




ショッピングモールでたまたま出会い、4人でカフェに入り談笑していれば、明凛がまさか、あの有名ブランドを作った本人だと知らされた



そんな凄い人と知り合えたことに驚きだ




Chi-Lonは、赤い龍という意味で、ロゴも赤い花びらで作られた龍のデザイン


さすがに私は高くて買えないけれど、有名人がよく身につけているイメージだ


そんな凄い人がまさかの、天明の姉だと知り驚きでメロンソーダを喉に詰まらせるところだった


ブランドに疎い猿田は隣でなに?そんなに有名なの?なんてほざいてやがる




「こんなこに、しってもらえるのは、ウレシイ」


「こんな若い子に知ってもらえるのは嬉しいだって」




見た目は驚くほどの美貌を持っているのに、明凛の話し方が拙いのがなんだか可愛いくて癒される


外見的に、かっこいいイメージだった明凛は、私達に通じるように日本語で話してくれて、とても良い人だと思う。



けれど、やはり伝わらないところもあり、その都度天明が上手く訳してくれるので、なんとか楽しく会話ができている




「いつか、お金を稼ぐようになったら叔母にプレゼントしたいです」


「present?」




できるだけゆっくり話したつもりだけれど、意味がわからなかったようで、プレゼントだけ発音よく返された


どう伝えたらいいかな?と天明を見れば、彼は中国語で私の言葉を上手く訳すと、明凛は微笑んだ



「いいこネ」



「親孝行じゃん」


「まぁね?」


「陸さんも喜んでくれるな」



そうなのだ、叔母はいつも仕事ばかりで大変そうなので、私がはやく稼げるようになったら、今よりもずっと楽になるはず


いつも、もらってばかりだから今度は私があげる番、バイトも始めたしお金が貯まったらさっそく買ってあげるんだ




「僕が買ってあげようか?」


「え?」


「姉さんのブランド」



私の話を聞いていた天明は、欲しいなら僕が買ってあげるよと言い出した


そんな、お菓子買ってあげる。みたいな、軽い言い方の天明に驚いていれば、隣の猿田は笑っていた




「師匠?!高級ブランドですよ?」


「うん?でも海が欲しいならあげるよ?陸さんの分も」



「天明さん、甘すぎない?」



叔母さんの分も一緒に買うといい出す天明は、冗談ではなく本気、流石に申し訳なく大丈夫ですと断ると猿田は、激甘だといい出した


確かに天明は、剣術を教える以外は基本優しいし、なんなら私には確かに甘い気がする


私にとって彼は兄のようで、時に父みたいな人

けれど、流石に食費まで払ってもらっているのに、こんな高価なものまで頂けない





私達の会話を、首を傾げ聞いていた明凛に天明が、説明をすると明凛は急にニヤニヤと頬を緩ませ私を見てくる




「うみのboyfriendは、どっち?」


私と猿田を見て彼?それともこれ?と天明を指差す明凛は、とても楽しそうにしている


どっちも違うと言えば明凛は、不思議そうな顔をして、私と猿田を交互に見た


「でも、dateしてた。coupleじゃない?」



「デート?違いますよ。ネストに行く前にアイス奢っただけです」


「そうそう、ちがいますよ」


「ふーん?おにあいヨ?」



お似合いと言われて、猿田と目を見合わせたがなんだか笑いが出てきた


猿田とお似合いなんて言われたのは初めてだし、考えてみればそういう意味で彼を見たことがない



まぁ、確かに顔はかっこいいし、うざいけど面白いのは認める。


しかし、彼氏…


「いやいや、私にもタイプがあります」


「待て待て、俺にもあるよ?」


「じゃあ、ふたりのタイプって何?」



静かに話を聞いていたかと思えば、以外にも天明が話に乗ってきた


突然、鋭い質問をされ予想していなかった天明の言葉には、流石にふたりして無言になった



「ふふ、なかよしネ」



私達のやりとりを聞いていた明凛は楽しそうに笑っていたが、天明は質問の答えが気になるようで、再度私達に聞き直してくる



流石に、好きなタイプと言われてもすぐには思いつかない。


なぜなら私は一度も恋愛をしたことがないからだ。


質問の答えを先に猿田に譲れば、顔を引き攣らせまじかよ…と苦笑いを浮かべた




「あー…タイプっすか?」


「そう」


「んー……優しい人っすかね…?」


「やさしいって?どういう?」




猿田の答えを深掘りだす天明の質問には、なんだか可哀想になってきたが、猿田はちゃんと真剣に考えている。




「どういう?!えー…俺のことを受けいれてくれる優しさ?とか?」


「強ちゃんのことを受け入れてくれる人って中々いなさそう」



ついつい、猿田の言葉に本音を言えばコラと天明に叱られた



「おいぃぃ?じゃあ、お前はどうなんだよ?」


「私?!えー、…かっこいい人?」


「うわぁ、おまえずる!」


「海のかっこいいってたとえば?」


「かお?」


「顔…も大事ですよね」



「じゃあ、かおだれがすき?」




猿田とは違い、外見を言えば次は天明よりも明凛の方が食いついてきて、引くに引けなくなった


しかし、外見で誰がかっこいいと思うと言われても正直答えづらい


このふたりなら、どっちがかっこいい?と明凛に詰め寄られ天明と猿田を見るが、正直どちらも外見は申し分ない


天明があまりにも整いすぎているから、気が付かないが、猿田も黙っていれば普通にイケメンである



しかし、ここでふたりの名前を出すと明凛は、やっぱり彼氏?と、更に盛り上がりそうなのでふたりじゃなく、違う名前を言った方がいい気がしてきた


どうしようと真剣に悩んでいれば、頭の中に1人ぴったりな人物が浮かんだ


しかも彼なら、今この場にいないし明凛もよく知っている人物なので、どうにかなるだろうとほんの軽い気持ちで答えた。





「ボスですかね?」



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