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一目惚れした閣下を毎日想い続けたら溺愛されました  作者: 漆原 凜


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2/4

何故

また名前呼んでもらえるかな?休みはセドリック様に会えないからつまらないな。せっかくの休みを私はダラダラ過ごし1日が終わる。明日は会えるかな?早く会いたい夢でも見たいと思いながら眠りに落ちていく。


「メイ様?遅刻しますよ?」

「今何時?!!」


いつも出る時間!遅刻しちゃう!私は慌てて支度をし家を出る。これじゃ朝セドリック様に会えないよー。急ぎ研究室に飛び込む。ギリギリ間に合った…危なかったー。


「マレット遅刻ギリギリなんて珍しいな!」

「寝坊してしまって…朝セドリック様に会えなかった。それが辛すぎます。」

「本当第一室長の事大好きだな。」


当たり前ですよ!あんな見目麗し方いません!と力説していると、室内が騒がしくなる。セドリック様が入ってきて私の横を通る時におはようって言ってくれる。


「セドリック様おはようございます!今日も素敵で大好きです。」


ありがとうと微笑み室長に用事があったのか、室長の所へ入っていった。はぁーーー何て素晴らしい朝。会えなかった日にまさかセドリック様が、こちらに来るなんで奇跡だわ。用事が終わったのか退室する時にも微笑んでくれ、私今日死ぬのかもしれない。


「マレット逆転勝ちあるんじゃない?」

「ん?何がですか?」

「第一室長だよ。令嬢に話しかけるの何て見たこと無いんだけど。」

「思った!メアリー毎日無視されないんだよね?意外と脈アリじゃない?」


だよなーって盛り上がっている。珈琲を飲みながら休憩室で寛いでいたら、急にはしゃぐ先輩達。頑張れ派の2人は密かに応援してくれていたらしく、いけるいけると乗せてくる。


「そんな訳ないですよ。セドリック様は神様ですよ?私を想ってくれるなんてあり得ないです。」

「…神様?恋愛対象じゃないの?」

「んー…男の人って言うか、拝む感じです。神様はモブを愛さないですし、きっと私の事を対象にもしないですよ。神様とこの先一緒に暮らすとか想像も出来ないですし、考える事が烏滸がましいです。」


背後でガタッと音がする。え?と思って見るとセドリック様が立っていた。手で口を抑え何故か狼狽えている。


「セドリック様!休憩ですか??お会いできるなんて嬉しいです。あと少し頑張れそうです!」


あぁ…うん。違うんだ。と呟き立ち去って行った。どうしたのだろう?休憩室に来るなんて珍しいのに何か用事でも思い出したのかな?


「あーあ。恋愛対象じゃないって聞かれちゃったよ?どうするの?」

「どうもしないですけど。セドリック様だって安心するんじゃないですか?」

「駄目だこれ。」


何でだ。私に恋愛対象で思われてた方がセドリック様だって困るでしょ。帰りも会えるかな?と思って少し第一を覗いたけど、居なくて会えなかった。久しぶりにエイリーンと待ち合わせをしているので急ぐ。


「お疲れ様ー。乾杯。」

「乾杯。メイは最近どうなの?」

「今日セドリック様がね!」

「あぁまた第一室長ね。そもそもよく名前呼び許されるてるよね。」

「え?名前?」

「誰も名前で呼んでないでしょ?怒られないの?」

「初めて会った時から呼んでるから何も思ってなかった…え?やめた方がいいのかな?」

「第一室長がなんも言わないなら良いと思うけど、実際は雲の上の人だからねー。」


確かにそうだ…言われてみたら失礼だったのかも。失礼すぎて何も言えなかったのかもしれない。反省しよう。


「エイリーンは?最近何かあった?」

「そろそろ婚約が決まりそう。最悪よね。やっと仕事にも慣れてきたのに。」

「相手は?おじ様が決めるの?」

「いくつか話が来ているみたい。そこから会って決めるかな。」

「話来てるんだ…私全く無いんだけど。」

「え?全く?1つも無いの?」

「うん。働き出してからは全く。結婚は出来ないけど全く無いのも悲しい。」

「結婚しないの?」

「セドリック様以外は誰を見ても無理だわ。神様とは結婚とか無いから1人生きる。」


はぁ?と怪訝な顔をされる。好きなのに違うの?第一室長が迫ってきたら断るの?と詰められる。セドリック様が迫ってくるとか絶対無いけど…ご尊顔が眩しすぎて近づかるとか無理じゃない?


「…無理。恥ずかしすぎる。あの顔だよ?我慢できる?」

「無理かも。自分より綺麗な過ぎて現実味が無い。」


でしょー?とお酒を飲む。現実味が無いってのが1番しっくりくる気がする。セドリック様が誰かに恋焦がれるとか無さそう。政略結婚で当たり障りのない人と結婚するのだろう。嫌だけどきっとそう。そう思わないと変に夢を抱くと現実がツラくなっちゃう。


「そんな顔して…だから諦めなさいって言ったでしょ。早い目に諦めてたら傷つかなくて済んだんだよ。」

「微笑んで名前を呼んでくれるのを体感しちゃうと、もう知らなかった頃には戻れないよ…とりあえず名前呼びはやめるね。」

「ん?名前呼んでくれるの?」

「うん。メアリー嬢ってこの前呼ばれて、お菓子もくれたんだ。優しいよね。」

「んんんー?ん?それはどうなんだ?いやでもな…んー…判断難しいな。名前呼びやめて反応どうだったか教えて?」


わかったー!エイリーンがよくわからないが言われた通り報告するしか無い。明日も仕事だし帰るか!となり解散をした。楽しかったな。間違えて名前呼びそう。明日から気をつけよう。


「おはよう。今日も良い天気だね。」

「おはようございます!セド…あ、第一室長…」

「どうしたの?名前で呼んでくれないの?」

「え?でも失礼かと昨日気付きまして…」

「名前で大丈夫だから。長いしセドでもいいよ?」

「え…セド様?」


うんって優しく微笑んでくれ、髪がって言いながら少し乱れていたようで直してくれる。


「はい。直ったよ。可愛い。」


ありがとうございますと真っ赤になってしまう。恥ずかしい。


「今日は大好きって言ってくれないの?」

「え?」

「いつも言ってくれるのに。」

「大好きです…。」


恥ずかしすぎる!赤くなる私に満足する様に笑い、ありがとう。またねって去って行った。殺傷能力高すぎない?助けてエイリーン!


「エイリーン!来て!」

「何?仕事始まるよ?」

「昨日の話なのですが…」

「あぁ名前の事?」

「何故か諌められて…さらに長いからセドって呼んで良いって。髪も直してくれてね、私死ぬかもしれない…」


あー…やっぱりそっちか?とエイリーンは思案している。


「名前で良いって言われたなら良いんじゃない?許可出てるんだし。良かったじゃない。」

「いいのかな。婚約者ができたらやめたらいいかな?」

「あーそうじゃない?まぁ大丈夫よ。気にしないでいいんじゃないかな。」


何だか適当にあしらわれている気がするけど…私もう死ぬかも知れないのに優しくしてよね。優しくしてよーって縋ると第一室長に優しくしてもらってと仕事に戻ってしまった。冷たい。



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