↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
61/63

第60話 天空神と原初神

天空神がドアを開けるとそこにはなにかを持っているミスジェロとそのうえに覆いかぶさっている翔、、いや、庇っている翔が全身血だらけになっている。そんな光景だった。


天空神は信じられなかった。


「翔!!!」


その天空神の大きい声に翔はゆっくりと顔をあげる。


そして天空神に微笑んだ後バタッと倒れ込んだ。


翔もミスジェロも血だらけだ。


翔はきっとミスジェロを庇ったのだろう。覆いかぶさったことによって背中が攻撃され血だらけになっていることが頭目から見てもわかる。


(私のせいだ

私が潜入しようなんて言ったから。離れ離れになったから。守れなかった)


天空神はすぐさま翔とミスジェロを抱える。

そして血だらけの2人わ見て後悔する。


(翔がこんなにボロボロになるまで私は何をしてたんだ。

私のせいであと少し来るのが遅かったら死んじゃってたかもしれない。

こんな役立たずな私も!私の大切な人を傷つけた人達も全員許せない!)


そして天空神は目の前の看守に殺気を放つ。


「貴方は何をするためにここに来たの?」


突然脳にその言葉が響く。


その直後意識がどこかに引っ張られていく。


「こんにちは天空の女神ディオーネ」


「え!?誰!?」


突然引っ張られたかと思えばわけも分からぬところに来てしまった。目の前には知らない銀髪の女が座っている。


「私は貴方の中にあるもうひとつの魂」


目の前の銀髪の女が胸に手を当てる。

その女は髪が地面に着くほどの長さで、指に髪をくるくると巻き付けていた。

天空神より頭一つ分背が高かった。すらっとしている。


「失礼ですがお名前をお聞きしても?」


天空神は本当に誰かわかっていないのだ。もうひとつの魂とか言われれば尚更分からない。


「私の名前はアイテール。原初神アイテールよ」


普通この世界を作った神アイテールを見れば皆腰を抜かすだろう。しかし天空神は妙なところでメンタルの強さを発揮する。


「へぇー、、ん?なんでアイテールさんは私の中にいるの?」


「貴方が私の転生体だからよ。私は貴方で貴方が私なのよ」


難しいことはよく分からないがとりあえずすごい事なのは天空神も理解した。

そんな天空神をアイテールはじっと見つめ、口を開ける。


「ここは貴方の精神の奥深いところよ。あと1分で貴方はここから消えて現実世界に戻るわ。私が貴方をここに引っ張った理由は貴方がとんでもないぐらい動揺してたからよ」


若干早口のアイテール。

天空神はあまり分かっていないが自分で制御出来ないほど動揺し、看守にとんでもないほどの殺気を放っていた。

さすがにまずいと思ったのかアイテールが冷静になれるよう精神の奥に連れてきたらしい。


「ほうほう、、」


「早速だけど、貴方なんで監獄来たんだっけ?」


アイテールが天空神に問いかける。

頬ず杖をつき、足を組んでおり、大きい椅子に座っている。

この光景はまるで罪人と裁判官である。

結構威圧的だが天空神はメンタルがとても強いので気にしていないようだ。


「私は本を手に入れるためにここに来た」


「そうねじゃあこの後何をすべきがわかっているわよね?」


「ミスジェロが本を手に入れたから私は2人を連れて逃げる、、」


「そうよ。貴方ものすごい殺気出てたわよ。大人しく少年の手当でもしたらどう?」


アイテールの言う殺気とは恐らく天空神自身に対するものだろう。

そんなアイテールに天空神はニコッとする。


「そうだね!ありがとうアイテールさん!」


そして天空神は思った。


(いままでの変な記憶はアイテールさんの物だったのかーどうりで、、)


そして天空神は走っていこうとしたが振り返る。


「私を助けてくれてありがとう!アイテールさん!また会えたら会おうねー!」


そう言って手を振りながら身体が透明になり、消えていく天空神。


そんな天空神が目の前から消えてからアイテールはボソッとつぶやく。


「会えたら会おうねって、、私は貴方って言ってるじゃない、、分かってるのかしら?」


そして天空神が目を覚ます。


そこは自分が看守を殴る1歩手前の状態だった。今伸ばしてしまえば看守に当たる。この状況の打開策を若干寝ぼけている頭で一生懸命考える。


その時1つの策を思いつく。


「あ、私が私を殴ればいいじゃん」


そう呟いたあと天空神は自分の顔面に自分の拳を当て、そのまま逆方向に吹っ飛んだ。


「あっぶなーこれは確実に殺してたわ」


そう言いながら上半身を起こす天空神。そんな天空神の顔面はぐっちゃぐちゃになっていた。


「あ、鼻折れてる、、」


そう言いながら天空神はとんでもない方向に折れてる骨を元の位置に戻す。


神というものは心臓を突かれても死なないほどの再生能力をもっているのでこれくらいなんてことないのだろう。そして天空神は天空の女神ディオーネだ。ディオーネは他の神よりも治癒力が非常に高い。


見てる人にとってはトラウマを植え付けられてそうな顔面崩壊具合も数秒で元に戻る。


そして天空神は翔とミスジェロを担ぎ歩き出す。

看守からの攻撃を避けるために天空神は自身から半径1mの円をかくように結界を貼る。

この結界は平和神から教えてもらった解読しないと壊せない厄介な結界だ。

いくら攻撃されても当たらないこの結界は中にいる人物の神力を削って効果を維持する結界だ。先程は翔の元に行くまで減ってしまった神力を回復するために使えなかったが、今なら使える。


そして天空神は目の前のドアを開け、歩きながら天界大監獄(メネシス)を出る。


そして翔が薄く目を開け、意識を取り戻す。


目の前には自分を担いでいる天空神。


「神、、様、、?」


「うん。もう終わったんだよ。帰ろう!」


そう言って微笑む天空神だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。