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97.私はもう大丈夫みたいです

ジョセフィンさんは用が済んだとばかりに、早々に帰ってしまった。

色々忙しいんだって。


母は今、祖父から受け取った手紙を読んでいる。

叔母から、お手紙が届いたようだ。


叔母は祖父から、知らせを受けていたみたいで、近いうちに都合をつけてやってくるそうだ。



「見て、アビィは怒りすぎて手紙に穴が空いてるわ」

手紙の一部を見せてくれた。

筆圧が凄かったんだね…



お母さんの部屋は客間を使ってもらう事にした。


「好みに整えていきましょう」

と、言う祖父に、母は「いいえ、もう完璧です」と、返事をしていた。


祖父も、母も綺麗好きなので上手く生活していけると思う。

でも、笑顔ではいるけど、母の表情が暗いのでちょっと心配だな。



今回、ゴードンさんには迷惑をかけてしまったので、ダークチェリーのババロアを作って持っていったら、こちらこそジョセフィンさんが勝手な事をしてすまないね、と謝罪されてしまった。

ババロアは喜んで受け取ってくれた。



帰りに商店のある通りに寄ると、ルーメンさんがいる。

相変わらず、シャツがはだけている。


「ルーメンさん、こんにちは。これは母です」

「ノラの母のエマです。」

「あぁ。ルーメンです。そこの食料品店をやっているのが妻のソニアです。そういえばベスとルーシーが、ノラのお母さんが来ているって言っていたね。」

「みんな情報通ですよね」

キャシーから聞いたのかな?


ルーメンさんが手を差し出してくるので握手をする。


「…もう大丈夫みたいだね」

「わからないけど、大丈夫だと思います。」


「そっか。じゃあ、僕は行くよ。仕事の依頼が溜まっているんだ。エマさん、今度ソニアともお友達になってください。それじゃあ。」


ルーメンさんは片手をあげると忍者の様に去っていった。


「不思議な人ね」

「占い師なんだって。お客さんと手紙で占いのやりとりをしてるみたいだよ」

「へぇ」


折角だからソニアさんに挨拶をしようと思ってると、店のドアが開きソニアさんが出てきた。

「ちょっとぉ!寄っていってよ」

「こんにちはソニアさん。丁度行こうとしてました」

「あらそうなの?はい、ソニアです。」

「ノラの母のエマです。よろしくお願いしますね。」


ソニアさんの声が大きかったので、ブッチャーさんとローラさんとマスターまで外に出てくる。

「さすがノラのお母さん!美人ねぇ!」

「靴が必要なら言ってくれよ」

「コロッケ持って行きな!」


最初は戸惑っていた母も、村の人たちの明るさに触れ表情が明るくなっていた。



帰るときに母は、ノラを置いていってしまった自分は村の人から受け入れて貰えないだろうと思っていたと話してくれた、

「お母さん、ここはあの村とは違うんだよ。」

「そうね。」


誰も妬まない。誰も陥れない。楽園の様な村だよね。

母も、家をでてから大変だったみたいだから、この村でゆっくりすごして、傷が癒えていくといいな。

一応これで完結となります。

これからは、不定期更新でゆっくりその後の話を書いていきます。

初めて小説を書きましたが、毎日更新が達成できて良かったと思います。

評価やブックマーク、いいねが増える度、よし!頑張ろう!と思えました。


引き続き更新は行いますので、良かったらまだノラにお付き合いください。

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