86.あんぱんを作りました
しばらく放置してしまったけど、春先に祖父に買ってもらった小豆を煮て餡子を作る事にした。
明日ミリーの家に行くので、あんぱんを作ろう。
栗を甘く煮て、餡子と挟んで栗どら焼きなんてのも作ってみたいね。
味醂なしでも作れるかな?
叔母が聞いてくれたレシピによると、3回は豆の煮汁を捨てないといけないらしい。
アクが強いのかしらね。
豆を洗って、沸騰させて、吸水させて煮汁を捨てるを3回繰り返し、4回目で豆をよく煮たら蓋をして蒸らす。
そこから豆と同じ量の砂糖を3回に分けて混ぜながらコトコト煮ていきます。
豆がトロっといい塩梅になったら冷ましていく。
ある程度冷めた所で味見をする。
よし!美味しい!
「随分甘い匂いがするね。」
甘い香りにつられて祖父がやってきた。
「味見する?パンにのせても美味しいよ」
パンを軽く炙って、餡子とバターをのせる。
「うーん。これはハマってしまうね。また豆を買いに行こうね。」
「うん!」
あくる日、容器につめた餡子を持ってミリーの家に行く途中、散歩途中のウィル先生と会った。
「ミリーの家で新しいパンを焼くんです」
「へぇ!一緒に行ってもいいかな?」
「先生が来たらミリーも喜びますよ」
先生と連れ立ってミリーの家に向かう。
「先生!」
ミリーが嬉しそうに先生に飛びつく。
ジナさんはこの間出産した、ミリーそっくりな女の子を抱っこしている。
「焼くときになったらまた来るからね!」
と言うと、2階に上がっていった。
男の子はローガンさんの仕事場でお昼寝しているんだって。
男の子の名前はヒーローで、女の子はメイだって。
ヒーローってかっこいいな。
「ここに、この豆のジャムで作った玉を包めばいいんだろう?」
ウィル先生が広げた皮に餡をのせてながら言う。
「そうです。やっぱり先生うまいですね。」
「綴じた目を下にするんだよ」
このメンバーでパン作りなんて、懐かしいな。
2次発酵を終えて、卵液を塗りつけ、芥子の実をのせ、焼く準備万端!!といった所で見ていたかのようにジナさんがやってきた。
「うーん、12分てところかね」
と言うと、ウィル先生にメイを預け、手早く天板を窯に入れる。
ウィル先生、右膝にメイ、左膝にはミリーを乗せているので、一見子育て中のお父さんみたい。
できあがったパンを取り出し、焼きたてを二つに割る。
めちゃくちゃ熱い!!
じんわりと引き伸ばされて千切れていく生地の中から、湯気をたてて餡子が出てくる。
「うわぁ、美味しい!なんかほくほくしてるね」
「ピオニーの食材も、パンって合うもんだね。今度いろいろ試してみよう!」
「作った人しか焼きたては食べられないね。来れて良かった」
ミリーも眠そうで、メイもグズってきたので、先生も私もお土産をもらってお暇する。
先生はマッケンジー先生にあんぱんをあげるのかな。




