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78.スケートと氷上の釣り

湖の氷が凍ったのでミリーとスケートに来た。

ミリーはあまり遠くまで歩けないのでミリーのご指名でウィル先生も一緒だ。

先生は付き合いが良いなぁ。


マッケンジー先生も誘ったけど、待機してなきゃいけないからお留守番なんだって。


そういえば、ミリーのお母さんのジナさんのお腹の中には赤ちゃんがいる。

ミリーはまたお姉さんになるんだね。


地面に座り、靴にスケート用のブレードを取り付ける。

そういえば、私滑れるのかしら?


両手を後ろにつき立ち上がった勢いで起き上がり、そのまま湖の上に滑り出す。

あぁぁ、全然ダメだ。

すぐに尻餅をついてしまった。


「大丈夫か?」

先生が引っ張り起こしてくれる。


「怖がらないで、まっすぐ前をみるんだよ。行きたい方向に目を向けるんだ」

「はい!」

返事はいいんだけどすぐ転んでしまう。


転ぶと先生が両手をとって手を引っ張って運んでくれる。

先生後ろ向きで滑れるんですね。

「下を見ないよ。前を見て!」

「はい!」


「やっぱり子供は覚えが早いね!」

先生のおかげでなんとか滑れるようになった。

ミリーはスケートが上手でスイスイ滑っている。


「乗ってるだけだから!歩くより疲れないよ」

そんなものなのかなぁ。


楽しくなってきて夢中で滑っていると湖の反対側から釣竿を持ったアーネストさんがやってきた。

頭から足先までもこもこに着込んでいる。


もこもこのアーネストさんはツルハシで氷に穴を開けて、雪で椅子を作り釣竿をたらし始めた。


しばらく座っていたかと思うと、急に立ち上がり何匹も何匹も釣り上げている。


「何が釣れたんですか?」

三人で近くに行って尋ねてみる。


「あんま大きいのは釣れないけんど、マスが釣れてるよ」

「わぁ!すごい!」

「食べるかね?」


アーネストさんはそう言うと、陸地に戻り火を起こす。

起こした火の周りに下処理をしたマスを棒刺しにし、地面に突き立てる。


皮の焦げた香ばしい香りが漂い始めた。

アーネストさんはポケットから塩の袋を取り出しマスにふりかける。

パチパチとマスの脂が火に落ちて音がなる。


脂の滴るマスをそれぞれ渡される。


はふっと口にいれると、淡白だが、ほんのりと甘味を感じる。

「おいしーい」

「塩も美味しいですね」

「塩の岩を砕いたもんだからな。おいしいよ」

「はふはふ」


今日スケートに来てよかったな。

家に帰ったら、祖父にアーネストさんがすごいって教えてあげよう。



「お祖父さん、アーネストさん凄いんだよ」

「ほう。湖でアーネストにあったのかい」

「うん、氷に穴開けて、お魚をいっぱい釣って、その場で焼いてくれたの!」

「そうか、ノラ、私も釣りは好きなんだよ。近いうちに一緒に行こう」

「え…うん!」

お祖父さん、お祖父さんは十分凄いってわかってるよ。

そんな少し子供な祖父が微笑ましくて大好きなんです。

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