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74.友情復活パーティーですって

ある日の学校の放課後。

ミリーと家に帰ろうとしている所へ、マイルズとキャシーがやってきて引き止められた。


「今度の休みに、学校の子達を誘ってちょっとしたパーティーを開こうと思うんだけど良かったら来てくれないかな。」

「お菓子も用意するよ」


ゴードン家、是非いってみたい。


「絶対行く」

ミリーも、行く気満々だ。


パーティー当日、祖父がお土産にワインを持たせてくれた。

凍ったブドウで作られたワインは、ブドウの果汁も少なく糖度が高い為、発酵にかなりの時間を要する。

西の国では貴族のワインと言われてるらしい。

最近ではシュベック国でも生産する試みが行われているようだ。


道でミリーと待ち合わせをする。

ミリーはふんわりとしたワンピースを着て花束を持っている。

お呼ばれなので、私も学校の時よりもふわふわしている。

いつものお洋服も可愛いけど、やっぱりふわふわしていると嬉しいね。



ゴードン家は、村の入り口から右手に曲がり、まっすぐ行った道沿いに立っている。

こんな小さな村には似つかわしくない程の豪邸だ。


ノックをすると、落ち着いた色の服を着た中年の女性がでてきた。


「いらっしゃいませ。マイルズさんも、キャシーさんもお待ちですよ」

女性が優しく声をかけてくれる。奥さんかと思ったけど違うみたいね。

メイドさんかな。


床に敷かれたふっかふかの絨毯を汚さないように、しっかりと泥を落としてから家にあがる。


女性の案内に従って、部屋に入ると室内にはすでに大勢の人がいた。

「ノラ、キャシー。遅かったじゃないか。」

「ごめん、私が歩くのが遅かったから」

「別に怒ってるわけじゃないよ。さぁ、ノラ、父と母を紹介するね」


ピアノの側で談笑をしている四人の大人の所へ向かう。


「やあ、ノラ!久しぶりだね」

杖をついたカオハガンさんに挨拶をされる。


あら、まだ回復してないのかな。

心配そうにしているとカオハガンさんの奥さんが念の為に持っているのよと言ってくれた。

カオハガンさんの奥さんはマリーさん。ハツラツとしていて女優さんのような美しさだ。


「はじめまして。ノラ。私がマイルズとキャシーの父のゴームズだ。」

「はじめまして。ノラです。」

見た事はあるけど、お話しするのは初めてだね。最初に会った時よりも凄く痩せている。

叔母も、ゴームズさんも、みんな痩せ期なのかな。

奥さんのシャロンさんは小柄で、穏やかそう。常に一歩引いている感じの淑女だ。


いやー、ゴームズさん、かっこ良かったんだね。


手土産をゴームズさんに渡すと、「これは…」と言いながらジェイソンさんに目配せをしたと思うといそいそと仕舞ってしまった。

ミリーのお花はその場に飾ってくれました。


肉屋の四兄弟も、食料品店のベスとルーシーも、思い思いの物を口に入れては談笑しパーティーを楽しんでいる。


「お菓子の種類が多いよね」

ミリーも幸せそうにお菓子を頬張っている。



コンコンコンコン


マイルズがスプーンで持っていたグラスを鳴らし注目を集める。

「今日は集まってくれてありがとう。この集まりはジェイソンさんの快気祝いと…」

隣に、エイデン、アレックス、キャシーも集まってくる。

「友情の復活祝いってところかな。」

「それと私たち全員の友情にね」

「それでは皆さん、グラスをもって、改めまして、乾杯!」


乾杯!!

みんなが仲良いって幸せだね。


カオハガン夫妻も、ゴードン夫妻も幸せそう。

今夜は美味しいワインをみんなで飲むのかな。

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